新しい地域活性化の形、宮城の酒蔵を巡る旅「会いに行ける酒蔵ツーリズム」

東京ウォーカー(全国版)

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「ツーリズム事業&書籍出版~宮城の酒蔵ツーリズムでインバウンド誘致」発表会が2018年8月22日(水)、宮城県仙台市で開催された。

「ツーリズム事業&書籍出版~宮城の酒蔵ツーリズムでインバウンド誘致」の発表会


この取り組みは、株式会社VISIT東北、一般社団法人宮城インバウンドDMO、株式会社KADOKAWAが共同で、書籍出版や酒蔵ツアーの開発・販売を行うプロジェクトで、その第一弾として、8月24日(金)に書籍『会いに行ける酒蔵ツーリズム』が発売。同著は宮城県と岩手県一関市の酒に携わる「人」と「ストーリー」をテーマに、日本酒と地域の魅力を伝えるもので、KADOKAWAと宮城県内企業が製作委員会方式で共同出版したものだ。

9月には、宮城の酒蔵を巡る「酒造ツアー」の販売を開始。東日本大震災で被災した名取市閖上(ゆりあげ)地区をまわるツアー『宮城の海の幸堪能・伝統の酒蔵めぐり』や、一関と世界遺産・平泉をめぐるツアー『一関・平泉伝統の酒蔵を巡る旅』などが実施される。

また、東北のWEBメディア「tohoku365」内で東北の日本酒の魅力を伝える特設ページ「tohokuSAKE365」が開設され、多言語での情報発信も行われる。

発表会では、はじめに、宮城インバウンドDMO齊藤良太代表理事があいさつ。「書籍出版、ツアー開発、Webメディアによる発信を通して、東北により多くの観光客を誘致したい」と話した。

次に、書籍出版記念トークセッションが開催。『会いに行ける酒蔵ツーリズム』にも登場するシンガーソングライターのさとう宗幸さん、株式会社一ノ蔵の浅見周平代表取締役専務、株式会社佐浦の冨谷圭輔企画課課長、有限会社佐々木酒造店の佐々木洋専務取締役、VISIT東北のチェン・ポーハンさん、KADOKAWAの矢野晋也の計6名が登壇し、「日本酒×ツーリズム」をテーマにトークを繰り広げた。

さとう宗幸さんは「水も土地も豊かな宮城からおいしい日本酒ができないわけがない。おいしい海の幸と一緒に楽しんでほしい」と宮城の魅力をアピールし、一ノ蔵の浅見専務は「蔵開放や日本酒大学などのイベントを通して、お客さまとコミュニケーションを図っている」と日本酒を広めるための取り組みを紹介した。

佐浦の冨谷課長は「いち早くはじめた免税対応が奏功し、外国人観光客が増加傾向にあるので、多言語対応やSNSによる発信や拡散の取り組みも行っていきたい」と意欲を示し、佐々木酒造の佐々木専務は、東日本大震災で被災した当時のことを振り返り「阪神淡路大震災で被災した神戸の酒蔵さんに、『酒蔵は街の文化のひとつだ。その灯を消さないように頑張って』と言われたのが印象に残っている。2019年に完成する新しい酒蔵では、日本酒ツーリズムや日本酒に合う料理の提供も行いたい」と話した。

それぞれの酒蔵の日本酒や地域に対する想いとストーリーは、8月24日(金)発売の『会いに行ける酒蔵ツーリズム』でも詳しく紹介されている。日本酒初心者に向けた用語解説や、宮城県内の観光名所、日本酒が楽しめる飲食店紹介などもあるので、ぜひ手にとってみてほしい。

沼田佐和子(株式会社月刊カフェラテ)

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