実在した巨大ザメVSステイサム! リアルさに興奮の海洋パニック・アクション!<連載/ウワサの映画 Vol.49>

東海ウォーカー

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我らが兄貴、ジェイソン・ステイサムVS超巨大ザメ! もはや人間なんか相手にならなくなっちゃったのね、兄貴ぃ! ...というわけで、全国のステイサム・ファン&サメ映画ファンお待ちかねの「MEG ザ・モンスター」。”海洋×モンスター”によるサメ映画の枠を超えた恐怖&緊張のフルコースに、ステイサム映画ならではの豪快な肉弾バトルをてんこ盛り。そんな”新ジャンル”な1本に、もうお腹いっぱいだー!

監督は「ナショナル・トレジャー」のジョン・タートルトーブ。5mmのウェットスーツ(スタントマンは7㎜)でがんばったステイサムの全力アクションが炸裂してます!©2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., GRAVITY PICTURES FILM PRODUCTION COMPANY, AND APELLES ENTERTAINMENT, INC.


主人公は、深海レスキューのプロ・ジョナス(ジェイソン・ステイサム)。救助作業のため東シナ海の海溝に潜った彼は、そこで200万年前に絶滅したと思われていた超巨大なサメ・メガロドン=通称”MEG”を目撃! しかし信じる者はおらず、彼は同僚を死なせた責任を取り一線から退きます。そして5年後、舞台は大陸から200㎞離れた海洋研究施設。探査船が未知の海溝を発見し、責任者・スーイン(リー・ビンビン)らが歓喜したのも束の間、その探査船が消息不明に…。救助に向かったジョナスでしたが、彼の前に再び、5年前に遭遇した全長23mの”モンスター・MEG”の姿がっ!!! 研究施設を壊滅しジョナスたちを海洋に投げ出したMEGは、暖流に乗って海水浴客でにぎわうビーチに接近…。ジョナス率いる海洋エキスパート・チームの死闘の行方は…!? そして人類は、この危機から逃げ切れるのでしょうか…!?

古代生物の世紀の大発見で金儲けを狙う研究施設のスポンサーが、ジョナスたちにMEGの捕獲を指示。が、この暴挙がMEGを怒らせます...©2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., GRAVITY PICTURES FILM PRODUCTION COMPANY, AND APELLES ENTERTAINMENT, INC.


ステイサム兄貴(中央)と、あいかわらずお美しいリー・ビンビン(ステイサムの左)がいい雰囲気に。この手のラブ要素とか、スーインの父娘愛とか正直いらないけど(笑)©2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., GRAVITY PICTURES FILM PRODUCTION COMPANY, AND APELLES ENTERTAINMENT, INC.


この”未知との遭遇”感、そしてその正体が実在した怪物だったという”あり得る!”感…、う~ん、たまらなく刺激的ですなぁ。古代生物もの仲間の「ジュラシック・ワールド」よりも、海の中が舞台ってだけで急にリアルさが増すというか。この”MEG”ってヤツは、ジョーズの3倍以上の全長23m、重さ20トン、牙の大きさ25㎝(デカッ!)で、現在の海の王者クジラを食らっていたそうな。海の全容把握なんて無理なわけで、「ティラノサウルスが絶滅した」と同じように単純には「メガロドンが絶滅した」ってのは信じられないんだよね。実際、絶滅の証拠はないらしいし。人類未踏の”最後のフロンティア”…、う~ん、ロマンだわぁ。

MEGの歯は5列もあるみたいで、「IT/”それ”が見えたら終わり」のピエロの悪夢まで蘇る(怖)。噛む力はティラノサウルスの6倍以上だって!©2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., GRAVITY PICTURES FILM PRODUCTION COMPANY, AND APELLES ENTERTAINMENT, INC.


でもって、この怪物に挑むのが、No.1アクション・スター(主観です)のステイサムっていう配役もカンペキ。今回も安定の無骨さで、あの目力(&しゃがれ声)でサメを威嚇してます。笑えるほどの強靭さで負ける気がしないと思ったら、やたらと泳ぎが美しいし水中での動作に無駄がないのよね。だって彼は、飛込競技の元イギリス代表選手だから! 世界選手権12位の実力を見せつけて、50歳オーバーとは思えぬ、念押しの「身体能力高いぜ」アピール。水中でも自力で戦えるスターはそうそういない! そんな彼とサメに期待する事といえば「超絶ファイト」ただそれだけ(笑)。もうストーリーのアラなんぞ気にならなくなっちゃう。

デビュー作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」から、はや20年。当時から変わらぬセクシーなおつむといい、50歳を過ぎてますますイケてるステイサム©2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., GRAVITY PICTURES FILM PRODUCTION COMPANY, AND APELLES ENTERTAINMENT, INC.


最先端テクノロジーを擁する海洋研究基地や海面下1万mまで降下できる潜水艇など、深海探査の最前線を舞台に展開する海中・海上バトルに終始ドキドキ。ケージ(この役立たず!)やクルーザーやヘリを投入しての怒涛の攻防から、想像上の”新種”もうごめく深海生物に至るまで、VFXとライブ・アクションが融合した臨場感満点の映像に引き込まれます。デカすぎるMEGの全身がたまにしか映らず、パーツが不気味にクローズアップされる...とか、コワさを助長する演出もいい!

ビーチの過密ぶりがハンパない中国が舞台。そのすし詰め具合が効果的で、パニック感をあおりにあおってますねぇ©2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., GRAVITY PICTURES FILM PRODUCTION COMPANY, AND APELLES ENTERTAINMENT, INC.


サメ映画のレジェンド「ジョーズ」を、実際の映像と勘違いしてしまった幼い頃のショック体験も癒えたところで、サメのトラウマ再びかい(泣)。残虐性は抑えた演出なのに、いろんな免疫もできてるのに、こんなにビクつくとは想定外だったー。ジョーズがかわいく見えるほどです。MEGに食われるのもゴメンだけど、ビーチ・リゾート恐怖症になっちゃったら生きがい消失で淋しいので…、ひとまずIMAX3Dや4Dで観るのはやめとこ。【東海ウォーカー】

スティーヴ・オルテンの原作も大好きです。マリアナ海溝のような温暖・高圧な深海底を移動することでメガロドンが生き延びて来たっていう設定が、説得力あり!©2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., GRAVITY PICTURES FILM PRODUCTION COMPANY, AND APELLES ENTERTAINMENT, INC.


【映画ライター/おおまえ】年間200本以上の映画を鑑賞。ジャンル問わず鑑賞するが、駄作にはクソっ!っとポップコーンを投げつける、という辛口な部分も。そんなライターが、良いも悪いも、最新映画をレビューします!  最近のお気に入りは「クワイエット・プレイス」(9月28日公開)のエミリー・ブラント!

おおまえ

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