世界でもっとも進んだ運転支援機能を持つフォーマルセダン「アウディA8」上陸
東京ウォーカー(全国版)
ドイツの高級自動車メーカー「アウディ」は、同社フラグシップセダン「アウディA8」を8年ぶりにフルモデルチェンジ。10月15日(月)から発売を開始する。価格は1140万円から。

初代からオールアルミのアウディスペースフレーム(シャーシ)やアクティブエアサスペンション、前後不等分トルク配分のフルタイム4WD(quattro)、フルLEDヘッドライトなど、アウディの最新技術を惜しみなく投入してきたA8。
4世代目となる本作では、マイルドハイブリッドドライブシステムを搭載した新型高効率直噴エンジン、四輪操舵、そして世界で最も進んだ運転支援技術を搭載した。
現時点で世界最高性能の運転支援システムを搭載
自動運転の技術は、いかなる条件下でも自律的に走行する「レベル5」を最高位に、自動運転に関する装備が全くない「レベル0」まで6段階が定義されている。
国産車の場合、日産自動車の「プロパイロット」やスバルの「アイサイト ver.3」などが、高速道路や自動車専用道路において、車線と先行車を監視しながら運転支援する「レベル2」に対応。欧州車でもVWをはじめ、各社がレベル2対応の量産車を世に送り出している。

筆者は日産リーフに搭載する「プロパイロット」を実際に試したことがあるが、クルージングのみならず、渋滞時にもハンドルに手を添えるだけで先行車に追従することに感心。高速運転時の疲労低減に大きく貢献することを身をもって体験した。
しかし、これらはあくまでも支援であり、ドライバーは常に周囲を判断し、危険を回避する必要がある。当然、ハンドルから手を放すことはできない(プロパイロットの場合、一定時間ハンドルから手を放すとプロパイロットがオフになる)。

アウディは、ここから一歩進めた運転支援技術を搭載。量産車では世界初となるレーザースキャナーをフロントに1基搭載するほか、5つのミリ派レーダー、5つのカメラ、12基の超音波センサーをあわせて合計23基のセンサーを用いることで、全方位にわたりドライバーをサポート。
0~約250km/hまでの走行時に周囲の状況を常に把握し、設定された車間距離を保ち、必要に応じて加減速するほか、車線がない道路状況でも、ガードレールや中央分離帯などの構造物や先行車を検出して、車両が走行レーンからはみ出さないようにステアリングを修正する。もちろん、渋滞時には発進や停止を制御しドライバーをアシストする。これにより、高速道路における強引な割り込みなど、予期せぬ行動でも自動車側がスムーズかつ安全に処理を行う。
このように技術的にはハンドルから手を放して自動運転する「レベル3」機能に到達しているアウディA8の運転支援技術だが、残念ながら各国の法律の問題などによりレベル3の実装は見送られた。しかし世界でもっとも進んだレベル2であり、ドライバーの疲労低減や安全性に大きく寄与することには違いはない。
9月に日本法人アウディ・ジャパンの新社長に就任したばかりのフィリップ・ノアック氏は発表披露会で「法整備は国際的に議論が進んでおり、早くレベル3を実現したい」と抱負を述べた。

これらのセンサーを用いたい機能は、他にも見通しの悪い交差点で横からの接近時に自動ブレーキが働く「フロントクロストラフィックアシスト」として活用されるほか、合成された車体を360度の3Dビューで駐車をアシスト、さらに2019年以降には、レーザースキャナーやカメラセンサーなどで路面の凹凸を先読みし、サスペンションストロークをアクティブ制御する「AIアクティブサスペンション」の実用化も予定しているという。
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