女子大生が毎日使いたくなる!アレンジ無限で同世代に差がつく“和モダン”アイテム♡/イマドキ伝統工芸#002《有松・鳴海絞》
東海ウォーカー
「イマドキ伝統工芸」は、東海ウォーカーWEBの女子大生ライターによる連載企画。「人とはちょっと違うものを身につけたい」「オンリーワンのモノを作りたい」そんな女子には、モダンで胸キュンな伝統工芸体験がおすすめ♪実は、伝統を守りながらも“イマ”を取り入れたオシャレでキュートなモノがたくさんあるんです♡そんな「イマドキ伝統工芸」を、女子大生ライターが体験&リポートしちゃいます!
美人職人さんに聞く!“有松・鳴海絞”のいろは

女子大生ライターが今回注目したのは、やさしい柄と色合いに心惹かれる“有松・鳴海絞”!でも、“有松・鳴海絞”って何ぞや…?ということで、有松・鳴海絞の括り職人・大須賀彩さんに、その魅力を紹介していただきました!

大須賀彩さんは、2007年に名古屋学芸大学に編入した後、有松・鳴海絞に魅了され、当時ヨーロッパを拠点とし有松絞り関連の製品を展開していたsuzusanに20歳で弟子入り。その後、昭和9年から続く老舗・山上商店に移籍し、技術を磨きました。現在は独立し、職人として制作に従事しつつ、伝統的絞技法の1つ「手筋絞」での伝統工芸士認定を目指しています。学生時代には卒業制作発表会でゴールド賞を受賞しているほか、若手ながら第24回有松絞りまつりで最優秀賞をとるなど、400年続いた有松・鳴海絞を現代に活かした作品で数々の賞を受賞しています。


今回は、そんな将来有望な美人括り職人・大須賀さんに、お話をうかがいました!

―そもそも有松・鳴海絞って何なのか教えてください!
「有松・鳴海絞は、名古屋市緑区の有松・鳴海地域を中心に生産される絞り染めのことです。江戸時代の初めから400年の歴史を誇る伝統工芸で、布の一部に糸で『縫う』『括る』『挟む』の3つの動作を施し模様を作り出すことが特徴です。絞り技法には、『唐松縫い絞り』『巻き上げ絞り』『人目鹿の子絞り』『機械蜘蛛絞り』など、さまざまな種類があり、複雑な柄を描き出すことができます。」

―大須賀さんが思う有松・鳴海絞の魅力は?
「絞り染めは、有松の他にも京都や大分県、そして中国やインドなどの海外にもありますが、これだけ多くの種類の技法が存在するのは有松・鳴海絞だけ。海外から技法を学びに来る留学生も多く、日本の誇れる技術と言えると思います。」

―職人としての仕事に対する大須賀さんのこだわりは?
「私はこれまで、自分のできる事・自分にしかできない事を探していきました。そうして見つけた方法の1つが、デザインから入るのはなく、納期や販売したい価格からデザイン提案をすることです。
これまで絞り職人は、8工程あるなかの1工程でしかなく、デザインすることもなければ、自分が絞った商品が何色になり、どのような場所で販売されているのかも知り得ませんでした。でも私はそうではなくて、デザインから提案し、見合った価格、提案ができる職人であろうとしています。」

括り職人の仕事の枠にとらわれず、最終的な商品をイメージしてデザインも自分で考える大須賀さん。今後の目標について尋ねると、「絞りを伝統ととらえるのではなく一種のデザイン・パターンとしてとらえ、生活空間に自然と存在しているような商品を作り続けたいと考えています。絞りで表現できないものはないんじゃないかと思っているので、和紙・レザーなど、布ではないものに絞りを施したりもしたいです。最近だとスマホケースにもなっているんですよ」と、現代の生活に溶け込む絞り染めの在り方を語ってくれました。

大須賀さんが最近注目しているのは藍染。藍染で作ったものは本来色落ちせず、抗菌作用など、いい効果がいっぱい!藍染で作るベビー用品はとってもキュート!!

さらに、自身の工房・店舗を持ち、絞り染めが好きな人や学びたい学生が集まれるような場所を作りたいとのこと。こんなに美人で熱心な先生が教えてくれるなら最高ですよね!
大須賀さんをここまで魅了する有松・鳴海絞、私たちもぜひ体験してみたい!ということで、今回も…
―今から有松・鳴海絞を体験する初心者へ一言アドバイスをお願いします!
「固定概念に縛られず失敗しても挑戦し続けてください!知識に貪欲になって、なんでも興味をもってなんでも質問してください!!」
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