名古屋の市街地の片隅にある「昭和美術館」で嗜む古き良き和の趣

東海ウォーカー

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Sushi(寿司)、Wagyu(和牛)、Zen(禅)など、世界中で広く認知されつつある日本文化。日本を訪れた外国人観光客が、茶道や書への造詣を深めることができる機会も増えている。名古屋でとっておきの「ザ・日本」を実感できるのが、名古屋市昭和区にある「昭和美術館」だ。私立美術館ながら、茶道具を中心にこだわりの芸術品がずらり。緑豊かな庭園と合わせた癒しの空間で、古き良き「和の心」を再発見!

約800点の見ごたえあるコレクションに注目!!


1935年設立。連なるアーチの曲線美が魅力のひとつ


1978(昭和53)年、戦前に名古屋の産業発展に尽力した後藤幸三氏が、教育・文化の普及を目的に開館。私的なコレクションだった重要文化財4点を含む約800点の茶道具や書跡を所蔵。常時30〜40点を展示しているが、年3回の展覧会ごとに入れ替えがあり、そのバリエーションも豊かだ。

歴史ある茶室は年に7回の限定公開


【写真を見る】自然の中に溶け込む「南山寿荘」は心落ち着く空間だ


本館の横にある庭園内にあるのが、愛知県指定文化財でもある「南山寿荘」。江戸時代後期に尾張藩で家老を務め、茶人としても名を馳せた渡辺規綱(のりつな)の別邸で、一部の茶室と書院が移築され現在に至る。この中にある「捻駕籠(ねじかご)の席」は格式高い茶室として知られている。見学できるのは、年7回の見学会(事前予約制)と南山寿荘の一般公開日のみだが、庭園の美しさを1ランクアップする場所として要チェックだ。

通常非公開の茶室「捻駕籠の席」。厳かながらも気品溢れる空間だ


茶庭を眺めながら優雅な時間を


多くの自然を感じられる茶庭


きれいに手入れされた庭園は、池を中心とした自然林を生かした造りで、四季に応じて異なる表情を見せる。その約2200坪と広大な敷地内には、昭和30年に移築された茶室「有合庵」や、茶庭に設けられた休憩所「腰掛待合」など見どころいっぱい。また、南山寿荘の入口となる門は、屋根に対して斜めになった門構えというユニークな構造でも有名だ。散策の際は、自然林の四季折々の彩りを楽しむことができるのでオススメ。

赤や黄色に色づく秋の庭園。数多くの植栽が四季折々でさまざまな表情を見せる


別館ではさまざまな展示会が開催されており、茶道や書道などの文化普及のために貸し出されている。名古屋観光で感じる「和の趣」、日本人であることの良さを再認識できる時間を、昭和美術館で過ごしてみよう。

和田 早春

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