世界のTOYOTAの歴史と進化を学べるトヨタ産業技術記念館

東海ウォーカー

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世界中の人が知る日本のブランド「TOYOTA」。自動車メーカーとしてのイメージが強いが、その源流は豊田自動織機という機械メーカーにある。トヨタグループが貫く「研究と創造の精神」を知ることができる博物館が、名古屋駅の北側・則武新町エリアにある「トヨタ産業技術記念館」だ。観光客や社会科見学でも大人気、名古屋市内屈指の博物館を徹底解剖してみよう。

名古屋駅から北へ車で5分、歴史を感じさせる赤レンガの建物が目印


500円で学べるものづくりの真髄


トヨタ産業技術記念館は、トヨタグループ発祥の地に残された赤レンガ造りの工場を産業遺産として保存・活用して1994年に設立された。トヨタブランドのベースを確立してきた、繊維機械と自動車に関わる技術の変遷を、本物の機械の実演や解説映像を使いながらわかりやすく紹介している。

豊田佐吉が1906年に発明した「環状織機」がそびえ立つエントランス


広大な敷地内には見ごたえたっぷりの展示物も多く、丸1日かけてじっくり見学することが可能。それでいて入場料が大人500円というコストパフォーマンスの高さも人気の秘訣だ。

トヨタグループの2大産業がまるわかり


エントランスにそびえ立つのは、グループの創業者である豊田佐吉が、1906年に発明した「環状織機」。館内はトヨタの歴史を紡いできた「繊維機械館」と「自動車館」の2つに分かれる。

明治・大正期のトヨタグループの基幹事業だった繊維工場の建屋をそのまま使った繊維機械館


今や世界中の誰もが知る自動車メーカーとなったトヨタの技術の変遷を学ぶことができる自動車館


紡ぐ織る技術の変遷「繊維機械館」


繊維機械館は大正時代に建てられた紡績工場の建屋をそのまま使用。日本国内の技術は、手回しのガラ紡機が主役だった時代を経て、豊田自動織機製作所の手により、イギリスの技術をベースにした機械紡績システムがメインストリームに。

日本の独創的技術を結集したガラ紡機は1873年に完成


その後昭和初期にかけて開発された、世界に例を見ないトヨタ独自の紡機の数々を展示している。

豊田佐吉が発明したG型自動織機


トヨタの進化がしっかりと分かる「自動車館」


トヨタ自動車を創業したのは、豊田佐吉の息子である豊田喜一郎。繊維機械事業の安定・発展を図りつつ研究を重ね、(株)豊田自動織機製作所内に自動車部を設置したのは1933年のこと。「自動車館」では、国産自動車が出来上がるまでのエンジンやボデーの試作に関する歴史を紹介する。

1955年発売の初代クラウン


AA型乗用車の組み立て工程もまるわかり


専用アプリを使った英語・中国語・韓国語での音声ガイドも好評。ミュージアムショップやカフェ・レストランもあり、気に入ったお土産を探したり、おいしい料理に舌鼓を打ちながら1日ゆっくり楽しむことができる。進化を続けるトヨタグループの真髄が詰まった空間を堪能してみよう。

豊富なおみやげを取り揃えるミュージアムショップ


山田瑠美

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