積水ハウスが考える、100年先を見据えた「幸せ家族の家」とは?
東京ウォーカー(全国版)
積水ハウスの技術陣が柱のないリビングを実現
とはいえ、一般的な40坪に約33帖分というリビングを作ることは技術的に容易なことではない。従来の工法では、どうしても柱が必要となってくる。今までは、柱を軸に、間仕切りを設けてLDKを配置していた。間仕切りは取ることができるが、それでも柱は残ってしまう。それでは広大な空間とはいえない。
積水ハウスの技術陣はこの難問に対して、従来の約10倍の強度を誇るダイナミックビームという梁を開発することで対応した。

ちょうど「王」の形をするこの梁は、従来のH型鋼材をベースに、特殊な溶接によって作られており、最長7メートルまでのリビングに対応。これを2本天井にはわせることで家の強度確保に成功した。
さらに「柱がない」ということは基礎工事が減ることを意味する。つまり従来工法に比べて建築コストを下げることにもつながった。
注文住宅なので具体的に何パーセントのコスト削減になるかはケースバイケース、とのことだが、河崎さんによると「30代〜40代で結婚した夫婦でも十分に手が届く価格になることを目指した」とのこと。
意外と光熱費が安くなる!?
強度の次に問題となるのは「光熱費」だ。LDKで分けられたそれぞれの部屋の必要に応じてエアコンをつければよかったものが、33帖分という広大な空間になると光熱費がかさむことが予想される。
この点について積水ハウスの広報担当に話を聞いたところ「実は従来のLDKよりランニングコストは安くなっているのです」と笑顔で応える。
「ひとつは、断熱材で家全体をおおう『ぐるりん断熱』を採用したためです。床下の梁の下にも断熱材を配置することで、外気温の影響を大幅に削減することができます」。

「そして、従来のアルミサッシに比べて1.4倍の断熱性を誇る超高断熱アルミ樹脂複合サッシを採用しました。窓を大きくして明るさや開放感といった快適性を保ったまま、外気をシャットアウトできますから、一年中通して快適に過ごすことができます。住宅は進化しているんですよ」。
家族との関係や見通しがよくなる“次世代の家”
都内から車で約1時間半、電車だとJR宇都宮線の古河駅からタクシーで約20分の場所にある、茨城県古河市にある積水ハウスの展示施設「関東 住まいの夢工場」を訪れ、「イズ・ロイエ ファミリースイート」の実物を仔細に見学した。
緑豊かで広大な敷地内に数多くのモデルハウスが立ち並ぶ「関東 住まいの夢工場」の中で、もっとも真新しい家が「イズ・ロイエ ファミリースイート」のモデルハウスだ。

玄関を開けると、大きな作りつけの棚が出迎える。しかし、その棚の先には広大な空間が広がっている。

段差をあがり数歩。そこにはホテルのロビーといった雰囲気のリビング。これなら大人数でのホームパーティーも対応できるし、定年退職後にカフェ営業だってできる、というのも納得だ。

天井高は2.5メートルほどあり閉塞感はない。そして一面すべてが窓であるため、開放感は抜群。日中の照明点灯も不要なほどの明るさだった。もちろん断熱効果があるため、ガラスに触れても暑さや冷たさは感じられない。

階段の手前に床段差で設けられたカウンターは、子供の勉強にもピッタリ。ママからすれば、キッチンから子供が勉強をしているのかチェックできるし、子供からしてもわからないところは気軽に両親に質問できることだろう。
また、生活動線に廊下がないため、慌ただしい朝はもちろんのこと、親からしたら子供がコッソリ帰ってきて部屋にひきこもってしまう、ということも防げる。気軽に声がかけられ、ちょっとした変化にも気づける。まさに家族のための家だ。

床段差によるスペースは他にもあり、ちょっとした書斎も。これもリビングから続いた空間だ。

キッチンの近くにもママ用の書斎があった。料理のレシピ本などを置いておくのにもピッタリだ。

今度は階段を上がって2階へ。ここも基本的に28帖のワンフロアで、本棚によって子供用寝室と、ピアノが設置されているプレイルームに分けられていた。ただし、ピアノのような重量物を設置する場合は、建築時に設計士と相談する必要があるとのこと。


見学後、河崎さんに「ここまで開放的な家だと、年頃の娘さんは困るのでは?」と意地悪な質問をなげかけてみた。
すると河崎さんは「子供はいつか独立するものです。早く独立をうながす家というのも一方で必要ですよ。それも家族への愛です」と、落ち着いた静かな声と優しい笑顔で答えてくれた。
仕切りのない家の見通しの良さは、家族との関係も見通しがよくなる気がした。家族と共に成長し、家族をつなげ、家族の独立を促す。河崎さんが作った家は、幸せを作る住まいであることに間違いはなさそうだ。
まだ全国に1軒しかないという、この「イズ・ロイエ ファミリースイート」のモデルルーム。遠方ではあるものの、住宅建設を考えている人は一度足を運んでほしい。行くだけでも価値があり、行ったらどんどん想像がふくらむこと間違いなしだ。
栗原祥光
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