影山貴彦のテレビのホンネ。関西のパワー「食」にあり!

関西ウォーカー

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「ウソ」はもちろん絶対にいけないが、プラスアルファを乗せられるのがプロ


秋真っ只中である。関西ウォーカー最新号も、ご覧の通り秋色に彩られている。さまざまな修飾語の似合う秋だが、何と言っても「食欲の秋」だろうか(笑)。年々「食」にまつわる大きなイベントの開催される機会が増えた。いや、「食欲の秋」ということとはことさら関係なく、人はいつだって食べることが大好きなのだ。関西のパワーは「食」にあり、といっても言い過ぎではなかろう。

関西エリア以外から来られた人が、大阪のテレビ局が制作するグルメ番組の多さに驚くことも少なくない。大阪の「食い倒れ」、京都の「着倒れ」、そして神戸の「履き倒れ」。昔ながらの言い回しだが、今でもあながち間違ってはいないように思う。

今月22日まで大阪・吹田市の万博記念公園で開催されていたフードフェスティバル「まんパクin万博2018」を覗き、たっぷり食べてきた。少しだけのつもりが、周囲の人の美味しそうな表情に触れ、ついもう一品!となった。10月8日には、イベントを紹介するスペシャル番組が放送された。イベントをさらに盛り上げるために工夫をこらし、来場者をさらに増やすことが、こうした番組の大きな使命である。出演者のスザンヌ、アキナ(秋山・山名)の2人、そしてMBSの大吉洋平アナウンサーは、撮影当日(6日)の季節外れの暑さにもめげず頑張り、その役割を十分担っていた。番組を見て、もう一度足を運びたくなった。

一方メディアの世界では、時にフツーの盛り上がりのイベントや店を取材し、番組や記事にしなければならないことがしばしばある。ギョーカイあるあるだ。けれどそんな時こそ、実は送り手、演者たちの腕の見せどころだろう。「ウソ」はもちろん絶対いけない。だが、催しの魅力をしっかり伝えつつ、プラスアルファを乗せられるのが、真のデキるヤツなのだ。

【著者プロフィール】影山貴彦(かげやまたかひこ)同志社女子大学 学芸学部 メディア創造学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。「カンテレ通信」コメンテーター、ABCラジオ番組審議会委員長、上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「テレビのゆくえ」(世界思想社)など。

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