影山貴彦のテレビのホンネ。「関西の宝、やしきたかじん 駿河太郎が迫力の演技」

関西ウォーカー

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駿河太郎、迫力の演技!


「これは外せない」という番組のひとつ。関西に住む身として優越感を味わえた夜


いまさら書く必要もないが、テレビが大好きだ。自宅にいる間、テレビの電源を切ることはない。眠りに入る数秒前までテレビを見ている。

絶対見たいテレビがある時は、可能な限り予定を入れない。もちろん録画したものを後で見てもいいのだが、「これは外せない」という番組は、可能な限りリアルタイム視聴だ。仕事の場合は仕方ないが、プライベートな飲み会等の約束はしない。ここでだけカミングアウトしておく。ボクが「今日は外せない用事があって…」とせっかくの誘いをお断りする時は、家に帰ってテレビを見たい可能性大だ。ごめんなさい。

11月20日もそんな日だった。カンテレ開局60周年特別ドラマ「なめとんか やしきたかじん 誕生物語」が、夜7時から2時間のスペシャル番組として放送された。平成30年度文化庁芸術祭参加作品だ。講義を終え、それこそ走って家路についた。6時58分にはテレビの前に座っていた。

やしきたかじん役を務めたのは、駿河太郎だ。ミュージシャンとして長く活躍してきた彼自身が、劇中のたかじんの曲の多くを歌っていた。素晴らしい歌声だった。いや声だけではない。たかじんが憑依したかのような迫力が画面にみなぎっていた。コンサートで深く長くおじぎをする、ファンにはおなじみの姿や歌の合間にぐっと自らの両手を引き寄せる仕草まで再現した。「関西の宝」やしきたかじんが、駿河によって見事に蘇っていた。ちなみに、たかじんと駿河の父である笑福亭鶴瓶は、若い頃から親交が深かった。そのエピソードはもちろん、ドラマエンディングでは、仲睦まじい2ショットの写真も紹介された。

ドラマのことを事前に知った人々が、SNSに「関西でしか見られないのが残念」と投稿をしていた。関西に住む身として、かなり優越感を味わえた夜だった。

元毎日放送プロデューサーの影山教授


【著者プロフィール】影山貴彦(かげやまたかひこ)同志社女子大学 学芸学部 メディア創造学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。「カンテレ通信」コメンテーター、ABCラジオ番組審議会委員長、上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「テレビのゆくえ」(世界思想社)など。

関西ウォーカー

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