日本で最も古い生花店に併設「HAHA CAFE」! 花に囲まれた元町の癒しの空間で和む
横浜ウォーカー
横浜・元町と言えば、洋の文化を感じる街並みが有名。ここには100年超えの店も少なくない。代官坂の中腹にある「宮崎生花店」もそんな老舗である。1873(明治6)年に創業し、横浜村に住む外国人が増えた時代から営む。日本でもっとも古い生花店のひとつ。そんな生花店が2015年にカフェをオープンさせた。それが「HAHA CAFE」だ。

全て手作りでこだわりの詰まった軽食を
キャロットラぺとチキンのバゲットサンド(550円)など、メニューは軽食がメインで全て手作り。キャロットラペは食感をシャキッと残したニンジンにほんのりカレー風味の味付けに。しっかり味付けされた柔らかな鶏肉を、パリッとした歯応えのあるパンにはさんで仕上げた。小鉢に酸味のきいた自家製ピクルス、ポテトフライが付く。ポテトフライは、北海道産のこがね丸を使用している。自家製ジンジャーエール(500円)は、熊本のショウガを使い、手作りのジンジャーシロップに。ピリッと香りながらも、飲みやすい味わい。メニューはどれも手作りながら、ボリュームがあり満足。食材もなるべく国産で安全なものを揃えている。

夏の間〜10月末までのかき氷も、もちろん自家製。ミルク氷(540円)は、ミルクをそのまま凍らせて氷にして削っている。ソースはラズベリーほか4種をジャムの一歩手前まで煮詰めている。

みかん氷(610円)は、愛媛県の濃厚なみかんジュースを凍らせて氷にした。国産ミカンをジュースで漬けた果肉がたっぷりとのる。酸味の中に感じる甘さがビタミンたっぷり。坂を登って、少し汗ばんだ時にもぴったりで体に染みる味わいだ。いずれのかき氷もふわふわの食感で、口どけもさわやかな一杯となっている(ともに2018年10月末までの販売)。

子育て世代の夫婦が目指した、全ての人が和める空間
5代目の宮崎寛己(ひろみ)さん夫婦。メニュー考案は奥様が、調理担当は寛己さんが担当する。サンドイッチや飲み物はテイクアウトもOK。

だいぶ門戸は広くなったが、今でもベビーカーや小さな子供を連れて入れるカフェは少ない。そんな元町に「ママに優しい」をコンセプトに、子供連れでも気軽に入れ、ホッとできるカフェをオープンさせた。近隣には小学校や幼稚園もあるため、子供連れも多いという。

もちろん生花店の中にあるため、花に囲まれている環境。子供連れでなくてもリラックスできる空間になっている。また不定期でワークショップや、イベントなども開催。気になる場合は問い合わせよう。

近年は、生花を購入することも少なくなってしまったように感じる。だがカフェで座っていると、花のある空間は穏やかな時間が流れているように感じ、花のある生活もいいかもしれないと思うから不思議だ。元町の生活に根付いた歴史のある生花店、いつまでも続いてほしい。

構成・取材・文/濱口真由美、撮影/島本絵梨佳
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