福士蒼汰が「初めて号泣」したワケとは? 映画「旅猫リポート」大阪舞台挨拶付先行上映会
関西ウォーカー
「阪急電車」「図書館戦争」などで知られる小説家・有川浩の「旅猫リポート」。世界16ヶ国で翻訳されている人気小説であるも、物語が猫の目線で進むため、映画化は困難とされてきた作品。今回、天才猫・ナナの登場により、三木康一郎監督(「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」)がメガホンを取り待望の映画化。10月26日(金)より公開される。10月18日(木)大阪市浪速区の「なんばパークスシネマ」にて、先行上映会が開催され、上映後に主演の福士蒼汰が舞台挨拶に登壇した。
大きな拍手と歓声で迎えられ、「観ていただいた直後ということで盛り上がりにくいのか、という感じもするのですが…」と、まだ観客が映画の世界観から抜け出せていない状態であることを素早く察知した福士。上映前と後では舞台挨拶の雰囲気が全く異なっていると述べ、上映後の静まり返っている雰囲気について、「僕はこういうの好きだなと思います」と言及した。
アクション映画への出演が続いた福士、久々にそれ以外のジャンルへの出演となった本作。最初にオファーを受けた際には「有川先生の作品だというところに目が止まった」と述べ、「以前は『図書館戦争』という作品でやらせていただいたのだが、有川さんの作品で、今度は主役として呼んでいただいたということに、緊張感とプレッシャーがあった」と述懐。
演じた悟については、原作を読みながら「すごく優しい青年で、この人ってどういう生き方をしているんだろう、どういう人生だったんだろうと考えていた」と語り、続けて「観ていただいた通り、壮絶な人生を送っているので、悟の優しい部分は意外とプラスの方から出てきているのではなく、ネガティブなところから出てくるポジティブさなんだなと思った」と分析。更に「キャラクター性に惹かれた部分は大きい」と述べた。
MCから、福士と悟が似ているところがあるように思うと言われると、今回共演した猫のナナ(心の声を高畑充希が担当)と一緒にいる時に、監督に「福士君そのままでいいね」と言われたと明かし、「それがあり、割に自分自身を投影し、強く出していってもいいのかなと思いながら演じていた。素に近い部分が多い」と役作りについて語ったが、「でも…」と前置きした上で、「(素だと)もっとデレデレしちゃいます」と本音を明かした。
猫のナナとは、撮影でもキャンペーンでも一緒にいるため、福士にだいぶ懐いているのかと尋ねられと「そう願っています」と述べ、「(懐いているかどうか)わからない。本当は高畑(充希)さんに喋ってほしいってくらいで」と会場の笑いを誘った。そして「少なからず僕からは信頼しているし。大好きだなっていうのはあります」と、笑顔で語った。
動物との共演については、「台本通り動いてくれるわけではないので」と大変な部分もあったことを明かし「奇跡のワンシーンが多い」と述べた。しかし、苦労ばかりではなく、「猫ちゃんと一緒にいることで、主人公という気持ちがなくなった」と言い、「猫ちゃんが主人公としてやってきて、ナナちゃんのためにこの映画を撮るという気持ちでやってきた」と述べ、主役でいる緊張やプレッシャーを全く感じずにいたと明かした。
かつて犬を飼った経験があり、動物は大好きだという福士だが、猫と接したのは今回が初めてだったため、「最初怖かったです」と当時の心境を明かした。「抱っこも嫌がるし…こうやってされるんです」と蹴られたことを明かし、再び会場の笑いを誘った。しかし、抱っこの仕方を変えたり、本当に嫌そうな時は離してあげたりと、段々とわかってきて、徐々に仲良くなっていったという。
観客の涙を誘う本作。福士自身も様々なシーンで泣いたと明かし、「自分が演じていない幼少期の悟のシーンでも大号泣した」と明かした。かつて自分の映画を観て泣いた経験はなく、「この映画が初めてで、自分でも驚いている」と語った。
舞台挨拶当日は終日関西でのキャンペーンのため、生放送のテレビ番組にも出演したといい、関西の放送局は「みんなちょっと緩めで、でも鋭いツッコミが入ってくる」という印象を持ったという。また、関西人の印象について「すごくエネルギッシュ」だと語り、海外で関西人に出会うことが多く、「海外で出会う関西の方は、ガンガン行ってる人が多い。ほんまに」と関西弁を披露する場面も。また関西のファンについては「あったかい」と再び関西弁で印象を述べ、会場からは歓声が上がった。かつて関西弁の役を演じたことがあるため、たまに関西弁が出てしまうという。「昨日も中山さん家の優馬とご飯に行き、彼は関西出身なので、バリバリ大阪弁で来られて、それに合わせて大阪弁になっちゃって…昨日は大阪弁で、夜ご飯を食べていました」と明かし、「友達おるな俺な」と関西弁で観客に語りかけ、拍手が巻き起こった。
最後に「この映画は涙される方も多いのかなと思うが、観る方によって、それぞれ感動するポイントが違うんだろうなと思う作品。動物だけでなく、親子の関係性などでグッと来る方もいらっしゃるのではないかと思うし、僕も自分の母親を思い出して、ちょっと泣けてきたりした」と語り、「他の方にも感想を伝えていただけたら嬉しいなと思う。内容を一回知ってからまた観たら、色々思うところもあるのかなと思うので、是非また劇場でご覧ください」とPRし、舞台挨拶を締めくくった。
南華凛
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