いよいよ本格的なシーズン開幕!フィギュアスケートの国内大会情報をご紹介!(ジュニア女子、中部ブロック編)

東海ウォーカー

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今季の中部ブロックは、荒木菜那こそジュニアグランプリ出場のため棄権したものの、横井ゆは菜を筆頭にレベルの高い戦いを見せてくれた。全日本ジュニアでの熱い戦いを予感させる試合となった。

長いトンネルを抜けた!今季は覚醒の予感。横井ゆは菜


横井ゆは菜、中部ブロックでのショートプログラム中村 康一(Image Works)


長く続いたショートプログラムでの出遅れ、この中部ブロックでようやく終止符を打つことができた。圧巻のノーミス演技を披露し、派手なガッツポーズを見せた。

ミスが続いたそれまでの試合から、反省して変えたことは「特にない」という。ただ演技直前に、「ジュニア最後だし、ここで怖がってもしょうがない」と吹っ切ることができたのだそうだ。そして迎えたフリーでは、細かなミスはあったものの落ち着いて演技をまとめ、中部ブロック5連覇を達成した。

「けれどそれは、ジュニアグランプリの2戦目になかなか派遣されなかったから(笑)」と謙遜するが、十分に立派な記録だ。「もっと完璧に滑れば125点、130点と狙っていける」と手応えを口にし、さらに強気なコメントも聞かせてくれた。

「この試合は優勝が前提だったんですが、次の試合もそのつもりで臨みたいと思います」。

その言葉通り、続くJGPアルメニア大会にて、総合3位と遂に表彰台に上ることができたのだ。フリー演技では音響トラブルから演技の中断を余儀なくされたが、集中力を切らすことなく見事にノーミスの演技を成し遂げた。練習ではずっとできていたことが、ようやく試合本番で発揮できるようになったのだ。今後のさらなる飛躍に大いに期待が高まる。

トリプルアクセルの成功は姉よりも先に!?横井きな結


横井きな結、中部ブロックでの演技。鈴木明子、横井ゆは菜と受け継いだコスチュームだ中村 康一(Image Works)


新たなトリプルアクセルジャンパーとして、注目されるようになった横井きな結。姉、横井ゆは菜も「きな結はトリプルアクセルの跳び方を知っている」と語るほど、彼女のトリプルアクセルは完成に近づいているようだ。

中部ブロックでは「右足の甲を怪我していて、状態はよくなかった」というが、フリーでは果敢にトリプルアクセルに挑戦した。転倒はしたが、同じくトリプルアクセルに挑戦し、その後崩れてしまった昨年とは違い、トリプルアクセルの後も演技をまとめられる成長を見せてくれた。

「今日は感覚的には、あまりよくなかったんですが、絶対に挑戦する、という思いで挑みました」。

今季中にはきっと綺麗なトリプルアクセルを降りてくれることだろう。そんな予感を感じさせるパフォーマンスだった。

圧巻のスピードから繰り出す高いジャンプ!笠掛梨乃


笠掛梨乃、中部ブロックでの演技中村 康一(Image Works)


小柄な体格にもかかわらず、圧巻のスピードで爆走する、その演技を一度見たら忘れられない選手だ。昨シーズンはジャンプの安定感に苦労する試合が多かったが、今年はより確実性を求める意識で臨むという。ルッツにエッジエラーが付きやすいので、フリーのコンビネーションを3フリップ+3トウにしているそうだが、このコンビネーションの確率を上げることが目下の目標とのこと。ショートプログラムでの後半に3ループ+3トウを跳ぶ構成といい、スピードとスタミナを生かした意欲的な構成も魅力だ。身長はあまり伸びていないというが、昨シーズンよりも演技が大きくなった印象を受ける。再びの全日本ジュニアでの表彰台を目指してもらいたい。

残念ながら今季は休養。復活を待ちたい。前野空


前野空、中部ブロックでの演技中村 康一(Image Works)


昨シーズン、中部ブロックで表彰台に乗る活躍を見せた時は、新スター誕生かと大きな期待を寄せたものだ。ただその後、怪我に苦しむ時期が長く、今季は中部ブロックに何とか間に合ったものの、西日本選手権に駒を進めることができなかった。「ブロック大会は棄権するかどうか迷っていた」ほどの怪我だったそうだ。大会1週間前、ループジャンプを踏み切る際にトウが氷に刺さって抜けず、酷い捻り方をしてしまったという、想像するだけでも痛そうな負傷だ。ぶっつけで出場した中部ブロックだが、精一杯の演技を見せてくれた。

西日本選手権に進めなかったことで、今後は治療を優先し、スケーティングの練習を中心にする形になるそうだ。高難度の3+3を軽々と跳ぶ、能力の高い選手だ。さらに力をつけての復活を期待したい。

全日本ジュニアの優勝候補!復調を期待したい。荒木菜那


荒木菜那、げんさんサマーカップでのフリースケーティング中村 康一(Image Works)


最後に、ジュニアグランプリ出場のために中部ブロックを欠場した荒木菜那について、げんさんサマーカップでの取材内容をもとに取り上げたい。この大会ではショートプログラムは素晴らしい出来栄えで、今季も上昇気流に乗っていけるかと大きな期待を抱いたのだが、フリースケーティングではまさかのミスが重なり、演技後はなかなか涙が止まらないほどのショックを受けていた。ここから流れが悪くなってしまったのか、続くジュニアグランプリでも昨年ほどの活躍は見せられなかったのが残念だ。ただ、今年の全日本ジュニアでは唯一のシード選手であり、優勝候補であることに変わりはない。全日本ジュニアまであと1か月、復調を期待したい。

中村康一(Image Works)

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