「ムーミン」のテーマパーク、開業地に飯能市が選ばれた理由とは

東京ウォーカー(全国版)

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メッツァと市内観光の相互回遊への期待


開業が近づく中、飯能市や周辺事業者はオープンに向けた準備を進めていた。メッツァ最寄りの「宮沢湖」バス停は「メッツァ」バス停に改称され、イーグルバス・国際興業バス・西武バスの3社が飯能駅・東飯能駅よりメッツァ直行のシャトルバスを11月8日(木)より運行。また西武鉄道も、フィンランド国内のデザイナーが提案したイメージをもとに飯能駅のリニューアル工事を決定。2019年3月に向け駅舎の改修を行う。

メッツァと飯能市内との相互回遊は市として大きく期待するところだ。「メッツァ自体の滞在時間は4時間から5時間と見込まれています。メッツァで過ごされた後に、たとえば名栗地区へ足を運んでいただいて、山に囲まれた温泉宿に宿泊していただいたり、飯能河原にかかる割岩橋のライトアップを楽しんでいただいたりと、市内回遊をしていただきたいという思いはあります」と関根氏は話す。そのために、訪れた観光客の市内回遊手段の拡充も検討しているという。

「名栗地域をはじめとする各観光スポットへの交通手段は、現在路線バスやタクシーが主となります。市内回遊という点では、レンタサイクルなどを導入していきたいと考えています。タクシー事業者各社とも、観光連携を進めていきたいと考えているところです」

割岩橋のライトアップ写真提供:飯能市


何度も行きたくなるまち、そして住みたくなるまちへ


自家用車以外の市内交通の整備は、観光のスタイルにも影響を与える。「市内の観光客の動向は日帰りが約9割で、宿泊される方は1割程度です。一方、メッツァのメインターゲットと目されるのが、20代から40代の女性や、小さなお子さんを連れたご家族。若者の車離れということもあり、そういった層は自動車を持っていない方も多い。そういった方にはぜひ日帰りではなく飯能に宿泊していただき、メッツァと飯能の自然、その両方を体感いただければと思います」

開業前に地元の小学校がメッツァビレッジを見学した写真提供:飯能市


天覧山・飯能河原エリアは小学校などの遠足コースとしては定番であり、周辺エリアの人々には以前から親しまれている。飯能河原はバーベキューや川遊びのスポットとして、また天覧山をはじめとする飯能の山々は、登山をテーマにした漫画・アニメ作品『ヤマノススメ』の舞台としても注目を集めた。名栗地区の鳥居観音は紅葉の名所として秋にかけて絶景が楽しめる。

「飯能を訪れた方は、きっと空気やまちの雰囲気が違うと感じられると思います。メッツァがにぎわうのはもちろんですが、そういったまちの魅力をぜひゆっくりと感じてもらって、飯能を何度も訪れてもらったり、あるいは移住先に選んでいただけるようになればと思います」

都心からほど近い、自然豊かなまち。メッツァを訪れた際は、ムーミンの世界観にふさわしいと言われた飯能の森と水もぜひ体感してほしい。

国分洋平

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