トータス松本と藤巻亮太が大学で講義も!? 大きな盛り上がりを見せた「楽演祭vol.2」ルポ
東京ウォーカー(全国版)
別冊カドカワ(KADOKAWA)×昭和音楽大学×ACPC(コンサートプロモーターズ協会)が立ち上げたライブ・エデュテインメント「楽演祭」。今年1月の初開催に続いて、第2回が11月8日(木)に昭和音楽大学「テアトロ・ジーリオ・ショウワ」で開催された。
今回は、トータス松本と藤巻亮太が登場。ウルフルズ、レミオロメン、そしてソロと、お互いにバンドとソロ活動の両方で活躍する日本を代表するミュージシャンの組み合わせに、このイベントへの期待値が高まる。
まずはこの「楽演祭」の特徴であるライブ・エデュテインメントについて。
これは、エンタテインメントとエデュケーション(教育)を融合させた造語で、“音楽の楽しさ”を体感できるライブイベントを、という思いで立ち上げられた。なので、単なる対バンイベントではないのだ。ライブの前には、出演者による“講義”が昭和音楽大学の学生を相手に本物の教室で行われる。
司会の音楽ジャーナリスト・柴那典氏の呼び込みで、チャイムの音とともにトータス松本と藤巻亮太が登壇。トータスは深いブルーのジャケットにピンクのシャツ&タイ、対して藤巻は、暖色系のチェックのシャツを羽織ったカジュアルなスタイルだ。

年齢差も14歳ということで、はたして二人にどんな共通点が?まず明らかになったのは、お互いに超がつくほどの田舎の出身であるということ。トータスは兵庫県、藤巻は山梨県にルーツがある。そこから大阪、東京へと出てデビューまでの足がかりをつかんだ。
ちなみに、大学の土木学科に進学してコンクリートのことばかり勉強していた藤巻が人生で初めてつくった曲のタイトルが『コンクリート』だったということで、教室は笑いに包まれた。

そして二人の重要な共通点であるのが、バンドでのブレイクとその後のソロ活動という両方を経験しているということ。このテーマでは、バンドとソロの両方が好きだというアーティストをお互いに例に挙げ、話が弾んだ。
トータスはRCサクセションと忌野清志郎について、藤巻はASIAN KUNG-FUGENERATIONとGotchについて、そのキャラクターやバンドとソロの違いなどについてわかりやすく語ってくれた。
なかでも興味深かったのは、曲を書いている自分自身とそれをパフォーマンスしているアーティストである自分との距離感というトータスの指摘だった。そこを完全に分けている人と分け難く存在している人の2種類がいて、トータスも藤巻も後者だということだった。

学生から寄せられた質問も2人にぶつけられた。
曲と詞はどちらが先かという質問では、「曲はたくさんできるけど詞はなかなかできないので、詞の断片が浮かんでから曲を書くようにしている」と答えたトータスに対して、藤巻も「キャリアを重ねるほど歌詞のほうが難しくなりますね。やっぱり前も同じこと言ってたなってことになっちゃいますから」とアーティスト同士ならではの話を披露してくれた。
最後のテーマ「音楽と土地の関係」では、ウルフルズが大阪で野外イベント「ヤッサ」を、藤巻が山梨で今年から「Mt.FUJIMAKI」を開催していることもあり、現在の自分自身と地元の関係について聞いた。トータスは「大阪は良くも悪くも自分を映す鏡」と言い、藤巻は「もう一度山梨にコミットして、いい音楽を聞いてもらえる場所を作りたいと思った」と、それぞれの言葉で表現してくれた。
スタッフに求めることは?という学生からの質問に答えているところでチャイムが鳴り、本日限りの特別講義が終了した。

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