万博開催地決定目前!70年万博から2025年万博まで「大阪万博」を語り尽くしたディープな面々のトークライブをレポート

関西ウォーカー

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70年万博を知らないクリエイター達が考える、2025年万博


第二部は70年万博を知らない、若いクリエイター達が主役。大阪のクリエイティブ集団、株式会社人間の山根シボルさん、花岡洋一さん、BYTHREE inc.の吉田貴紀さん、栗原里菜さんが登壇し、第1部同様、玉置EPがファシリテーターとしてトークを展開した。

(左から)「はじめて万博」を制作した株式会社BYTHREEの栗原さん、吉田さん、株式会社人間の山根さん、花岡さん、玉置EP


BYTHREEE inc.は広告やグラフィックデザイン、企業のCIやVI,WEB制作、編集企画など幅広く手掛ける。最近では関西の鉄道事業者20社局による共同マナーキャンペーンのポスターを制作。迷惑なリュックサックの持ち方について、プロレス技になぞらえ、ユーモアたっぷりに啓発している。株式会社人間は鼻毛通知代理サービス チョロリをはじめ「面白くて 変なことを 考えている」をモットーにキャンペーンやグラフィック、企業広告、ブランディングなど幅広く手掛ける。この2社が手を携え2025年の万博がわかるフリーペーパー「はじめて万博」最終号を創刊した。創刊したのに、最終号というのは奇異だが「創刊したはいいものの、ぎりぎりまでぼーっとしていたせいで『最終号』になってしまいました」そうだ。A3版で全24ページという超豪華なフリーペーパーは、広告一切なし。編集、デザイン、写真まですべて大阪の有志のクリエイターが協力して作り上げた。大阪万博と05年愛・地球博について、当時を知る人へのインタビュー集や、小学生が素朴な疑問を2025年異本万国博覧会誘致委員会事務局の事務総長にぶつけるページ、勝手に作ったシンボルマーク、妄想おみやげ特集などA3の紙面が狭く見えるほど盛りだくさんな内容。

外車が1台買えるぐらいのフリーペーパー。全部自腹だ


この力作を見た玉置EPは「いったいどれぐらいかかったの?」と率直な質問。驚くのはBYTHREEE inc.の吉田さんの回答だ。「そこそこの外車が1台買えるぐらい。その意気込みを感じてほしい」。人間の山根さんも「自腹という所に意気込みを感じてほしい。気合を入れて作った」という。実は、カメラマンもメイクもノーギャラで仕事をしたそう。「これで大阪のクリエイティブを知ってほしい。未来のために、今後も楽しくやっていけたら」と吉田さん。

玉置EPからの「1964年の東京オリンピックも、70年の大阪万博も反対する人がいた。今回はどうだったのか」という質問に山根さんは「反対も賛成もなく、無関心が多かった。反対派がないのも怖い」と本音をにじませ、「このフリーペーパーを作るにあたって万博をおもしろくしたい」という。「当たり障りのない万博であってはならない。それぐらいインパクトを残すものを発信したい。無関心な人を極力なくしたいという思いがある」と吉田さん。人間の花岡さんは「いまの誘致活動の伝え方もよくない。このままだと無関心のひとはそのままになってしまう。誘致できたら巻き込んで行きたい」と意気込む。

賛成でも反対でもいい。無関心だけはNGだ


玉置EPが「64年の東京オリンピックは新幹線や高速道路などのインフラが整備された。70年万博ではそこからアンアンなどの雑誌ビジネスや広告が広がり、国鉄のディスカバージャパンキャンペーンが展開された。これはインフラが整備されたから行われたこと。なんとかオリンピックとともにこれをとっかかりにして、べらぼうなものをやりたい」と水を向けると「太陽の塔見たいにとんがったもので、長い時間かけて愛されるものもできる。こういう活動をしていたら、そういう人も寄ってくるのではないか」と吉田さん。「こういう時に大事なのは玉置さんみたいに地位をもった異端児」と山根さん。玉置EPは「反対でも賛成でもいいけど、無関心だけはだめ。『はじめて万博』が関心を持ってもらうためのツールになれば」と締めくくった。

登壇者全員で記念撮影。前列左、株式会社BYTHREEの栗原さんが手にしているのがフリーペーパー「はじめて万博」。11月21日から開催される「はじめて万博展」で入手できる


なお、11月21日(水)~30日(金)には「はじめて万博展」がSTARRY WORKS Inc.の1階ギャラリーで開催される。関西のクリエイター11組による「期待する万博」をテーマにした作品や「はじめて万博メイキング」などを展示する。なお、万博の開催地が他国に決定した場合は、11月25日(日)までの開催となる。この展示が30日まで開かれるよう、残された期間、我々も関心を持って万博誘致活動に注目しよう。

■はじめて万博展

日程:11月21日(水)~30日(金)、開催地が他国に決定した場合は、11月25日(日)まで、時間:11:00~19:00、会場: STARRY WORKS Inc. 1階ギャラリー、住所: 大阪市谷町4-3-7、料金:無料

鳴川和代

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