西武新宿駅で「警備AIロボ」の実証実験 自律移動で異常をキャッチ

東京ウォーカー(全国版)

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西武鉄道は11月27日(火)、西武新宿駅構内にて警備ロボット「ペルセウスボット(Perseusbot)」の実証実験を実施した。

西武新宿駅で実証実験が行われる「ペルセウスボット」


ペルセウスボットは、東京都立産業技術研究センターの公募型共同研究開発事業において、アースアイズ、日本ユニシス、西武鉄道の3社共同で採択され開発された自律移動型のAI監視カメラ搭載警備ロボット。2020年に向けて訪日観光客の増加が見込まれる中、駅の安全性向上や駅係員の警備・監視業務の負荷軽減の解決策の1つとして検討されている。

大きさは高さ167.5cm、幅61cm、奥行90.5cmで、重量は172kg。巡回するロボットに搭載したカメラおよび、数か所に設置された定点カメラで駅構内を監視し、喧嘩や座り込み、倒れている人物、物品の放置などを検知。検知された情報は、駅係員の持つスマートフォンに写真つきで通知が送られる仕組みだ。また、不審な状況を検知したロボットは発生現場まで移動し、対象者に話しかけたり、ロボットに搭載されたインターホンを通して駅係員が会話するなどの一次対応を行う。これにより、駅内での異常を早期発見できることが期待される。

急病人に扮したスタッフを発見し通知する場面


実証実験では、ペルセウスボットの自律走行と巡回監視の様子が公開。点字ブロックのような多少の段差を乗り越えたり、体調不良の人間に扮したスタッフを検知し、駅係員役のスマートフォンに通知する場面も見られた。

【写真を見る】機体にはインターホンが備わっており、駅係員と会話することも可能


西武鉄道の広報担当者によると、西武新宿駅は混雑度や路面状況などの条件から、西武鉄道の駅の中でも警備ロボットの導入が難しい環境にあり、将来の導入を見据えてあえて難易度の高い駅を実験の場に選んだという。今回の実証実験では不審者・不審物の検知制度や駅内での自律移動の安定性、駅係員などの負荷軽減度合いを確認し、導入された場合の具体的な対応フローなどは今後検討される。

国分洋平

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