二俣川におしゃれ酒場が急増中!「ビストロ ハンモック」で料理とワインを楽しむ
横浜ウォーカー
相鉄線の二俣川駅北口で急増しているもの。それは、ビストロなどの気軽にワインが楽しめる店だ。北口は「運転免許試験場」や「がんセンター」など県内の主要な施設へ行く場合に利用する印象があるが、それらへ向かう途中には、ビストロやバルが多数存在し、しのぎを削っている。そんな中で、2018年にオープンした新星「bistro hammock」がある。

オーナーシェフは、フードコーディネーターの柿崎浩貴さん。野毛の人気店「HITSUJI」の立ち上げに尽力し、シェフを務めた人物でもある。柿崎さんは二俣川出身で、いつかジモトに店を出したいと考えていたそう。まだ30代半ばの、若きシェフだ。店内にはカウンターもあるので、一人で入るにも敷居は低い。シェフとも気さくに話せる雰囲気なのもいい。

フォンドボーを使った本格派メニュー

二俣川にはビストロが多く、店それぞれに個性があふれている。だからこそ、オリジナリティやほかの店に負けないほどの特徴が必要だ。そして、この店で食べられるのが、フードコーディネーターのシェフが作る渾身の料理。土地柄、リーズナブルでボリュームのあるメニューが味わえる。業界やイタリアン、フレンチに精通した人脈をフルに生かした仕入先から、こだわった食材を使い、コスパもいい。

「牛ミスジのロッシーニ」(1,480円)は、脂肪分が少なくヘルシーな部位「牛ミスジ」を、フォンドボーを使った本格的なソースと合わせた一品。コクがある味わいのソースで、柔らかくトロトロになるまで煮詰めた旨味たっぷりの肉が味わえる。歯がいらないほどの柔らかい肉の上に乗っているのが、ジャガイモのペーストと、フォアグラ。ペーストと、まったりとしたフォアグラ、そして肉とソースを絡めながら食べる。口の中でマッチングする幸せな時間!ワインや酒にバッチリ合う味わいだ。
チーズ好きにはたまらない! インスタ映えする丸ごとタマネギ

そしてもうひとつの名物、「まるごとオニオンステーキ」(780円)は、淡路島産のタマネギをそのまま使った一品だ。淡路島産タマネギを、トロトロになるまでじっくりと火を通した。アンチョビとニンニク、チーズソースを合わせたコク深いソースが、タマネギの甘さやみずみずしさを引き立てている。ナイフでさっくりと切れ目を入れると、中に仕込まれたモッツァレラチーズがたっぷりと流れ出る。かろうじて原型をとどめているタマネギは、チーズのソースをたっぷり染み込み、チーズ好きにはたまらない! ブラックペッパーのピリッとした風味が、濃厚なチーズソースのアクセントとなり、最後までおいしく食べられる。


そんな料理に合うのはやっぱりお酒。ワインの種類も豊富だが、オリジナルのアルコールで実力を測りたい! そんな時におすすめなのが、自家製サングリア(各600円)。ワインベースだが、さっぱりと飲みやすい。また、フルーツの酵素入り!というくらいに果肉もたっぷり浮いているのでとってもフルーティだ。 濃厚なソースの料理にもマッチし、季節により変わるようなのでそれもまた楽しみだ。

昔ながらのスナックや居酒屋が多いのが、この北口エリアのイメージ。だがここ数年さりげなく、ワインが飲める店が点在するようになった。この店のほか、向かいや隣にもバルやワインバーがあり、さらに駅の向かいや、大通りにも人気店が存在感を放つ激戦区だ。だが、それぞれ意識はしているが仲も良い。向かいの店が満席で入れなかったお客を、「bistro hammock」に案内してもらう、というようなこともあるという。助け合いもありながら、増え続けるビストロやバル。街に訪れたら、はしご酒するのも良さそう。

再開発されているとはいえど、北口は賑わい的にもまだまだ。こうした自然と作られていくムーブメントにより、柿崎さんのようなジモト出身のシェフが増え、若いお客が街に増えれば、街を活性化する要素にもなりそうだ。

構成・取材・文/濱口真由美、撮影/島本絵梨佳
同じまとめの記事をもっと読む
この記事の画像一覧(全10枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介