駅のホームでお酒とおでんを “日本酒通”でない人にこそオススメしたい「燗酒ステーション」

2019年1月18日 18:40更新

東京ウォーカー(全国版) 国分洋平

Twitterで
シェア
Facebookで
シェア

駅のホームであたたかい日本酒とおでんが味わえる、そんなイベントがJR両国駅(東京都墨田区)で開催中だ。

全国燗酒コンテスト実行委員会が主催する「燗酒ステーション」は、通常は使用されていないJR両国駅の通称「幻の3番線」ホームを会場に、紀文ご当地おでんシリーズと全国燗酒コンテスト2018で入賞した燗酒を楽しめるというもの。1月17日(木)から20日(日)までの開催となるこのイベントに17日、記者は会場に足を運んだ。

【写真を見る】JR両国駅3番線ホームへの通路にはレッドカーペットが敷かれている

会場は50分間ごとの入れ替え制で、入場には事前に前売り券の購入が必要となる。チケット代金2000円の中には、おでん1パックと10枚つづりの燗酒試飲券がついてくる。会場には10蔵の酒蔵のブースが並んでおり、来場者は用意されたお猪口を持って、試飲券と交換で酒を注いでもらう仕組みだ。

おでん券1枚と日本酒試飲券10枚が一綴りになっている

用意されたテーブルの真正面は、現在使用されている両国駅の1・2番線ホームだ。ラッシュアワーということもあり、目の前をひっきりなしに列車が行き交う。ホーム上や車窓から、ちょうちんの下がった3番線ホームを興味深げに見やる人が少なくなかった。列車の音や駅の構内放送をBGMに燗酒を飲むというのは他ではなかなかできない体験。また会場の端には畳とコタツのフォトスポットが用意されており、両国駅の駅名看板などをバックに写真撮影が可能だ。

会場にはコタツのフォトスポットが設置されている

3番線ホームの目の前は1・2番線ホームが。夕刻には総武線の列車が多数行き交う

全ての画像を見る(7件)

“エキナカ”で燗酒を飲みおでんをつつく。そんな非日常体験が先行しがちだが、各酒蔵が考えるベストの温度で酒が提供されるというポイントも見逃せない。飲食店などではあまり燗をつけて提供されないような銘柄もあり、普段とは一味も二味も違う味わいを楽しめるのも魅力だ。

各酒蔵のブースでお猪口に燗酒を注いでもらう

気になるのは、このイベントを開催した理由。酒文化研究所の山田聡昭第一研究室長は「普段積極的に日本酒を飲まない人が楽しむ機会を作りたかった」と話す。

「日本酒も嫌いではない、けれど自分ではなかなか飲まない。そういった方に日本酒のイベントに足を運んでもらうためには、酒以外の切り口で呼ばないと来てくれないと思いました。駅のホームで、ご当地おでんを楽しんでもらい、さらに日本酒のおいしさを知ってもらう。来場された方にいい体験をしていただいて、10回に1回しか日本酒を飲まない方が、10回に2回飲んでいただけるようになったらという気持ちで開催に至りました」(山田氏)。

時計や番線表示が駅のホームであることを物語る

インターネット上でのチケット販売はほぼ完売の状況で、墨田区観光案内所での取り扱いも残りわずかだという。2019年1月20日は、“最も寒い”とされる24節季の「大寒」。“日本酒通”でなくとも気軽に楽しめるイベントに、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

この記事の画像一覧(全7枚)

大きなサイズで見る

キーワード

関連記事

ページ上部へ戻る