観光列車の年間人気ベスト10発表!春のお出かけは観光列車に乗ろう
東京ウォーカー(全国版)
阪急交通社は、旅行サイトでの観光列車名の検索数を元に、観光列車の人気ベスト10を発表している。今回は2018年に発表された最新ランキングを、前回発表時の順位と共にご紹介。
全国的に観光列車は年々増え続けていて、単なる移動手段としてではなく、列車に乗ること自体を旅行の目的にして、多くの人が楽しんでいる。

1位に選ばれたのは、近畿日本鉄道を走る「しまかぜ」。前回に続いてトップになったこの列車は2013年にデビューし、大阪難波・京都など関西の主要都市や名古屋から伊勢志摩へと向かう観光特急だ。本革使用の上質なシートは電動リクライニングを完備し、座席間隔は125cmと広々しているのが特徴。大きな車窓に広がる展望に加え、さまざまな設備やサービスで上質なくつろぎが味わえる。和風と洋風の個室やサロン席もあり、カフェ車両では沿線の名品を集めた飲食メニューが楽しめる。

2位は、四国の中央部、土讃線の多度津(たどつ/香川県)─大歩危(おおぼけ/徳島県)間を走行する「四国まんなか千年ものがたり」。前回のランク外から2位に躍り出たJR四国の観光列車は、2017年4月の誕生と比較的新しく、海辺の街から門前町を抜けて、山を越え、吉野川に寄り沿うように線路をひた走る。約65kmにおよぶ起伏に富んだ地形を、地元の幸がギュッと詰まった食事を楽しみながら、およそ3時間かけてゆっくりと進んでいく。金~日曜、祝日に1日1往復し、多度津発の下り列車が「そらの郷紀行」、大歩危発の上り列車が「しあわせの郷紀行」の愛称で親しまれている。

3位は、前回の6位から3つ順位を上げたJR西日本の「SLやまぐち号」。「貴婦人(C57型)」や「デゴイチ(D51型)」の愛称でも親しまれているSLが、山口線の山口─津和野間を汽笛を響かせて走り抜ける。車両は展望車風客車、欧風客車、明治風客車などに分かれていて、それぞれ異なる内装が楽しめるのもおもしろい。

4位は、静岡県の大井川流域の大井川鐡道を走る、子供たちに大人気の「きかんしゃトーマス号」(前回8位)。2014年にアジアで初めて運行を開始し、翌15年に「ジェームス号」、16年に「バスのバーティー」、そして18年6月からはレール点検車の「ウィンストン」も仲間に加わった。トーマスやその仲間たちの列車に実際に乗ることができ、車内放送もトーマスらが担当。駅ではトーマスとの記念撮影を楽しむこともできる。2019年は「トーマス号」が6月ごろ、「ジェームス号」が翌7月から運行を開始する予定。

5位は、九州の博多─湯布院・別府間を結び、湯布院へと向かうリゾート感あふれる列車「ゆふいんの森」(前回10位)。1989年3月に運行を開始したこの列車は、木のぬくもりあふれるインテリアが目を引く車内が特徴。名瀑・慈恩(じおん)の滝や伐株(きりかぶ)山といった沿線の有名スポットを車窓から目にすることも。博多─湯布院間2往復、博多─別府間1往復(各1日)の計3往復が運行されている。フォトパネル貸し出しで写真撮影ができたり、到着前には客室乗務員による観光案内も受けられるなど、観光客向けのサービスも充実!

6位は、前回5位から1つ順位をおとした「伊予灘ものがたり」。土・日曜、祝日に、松山─伊予大洲・八幡浜間をそれぞれ1往復ずつ走り、瀬戸内海の西側、伊予灘を車窓から眺めることができる。4本の列車それぞれに「大洲編」「双海編」「八幡浜編」「道後編」と別称(ものがたりの名称)が付いている(※「道後編」は事前予約制でアフタヌーンティーサービスを実施)。駅や車内スタッフばかりか、沿線の県民まで手を振ってくれる温かなサービスも話題!

7位は、輪島塗や加賀友禅をイメージした車体デザインが印象的な「花嫁のれん」(前回2位)。IRいしかわ鉄道線・七尾線の金沢─和倉温泉間を、金~日曜、祝日を中心に走行する。2015年に運行を開始したこの列車では、沿線の伝統工芸展示をはじめ、地元産品の試食・販売などがあり、北陸の魅力を堪能できる。「桜梅の間」、「撫子の間」、「扇絵の間」といった名前が付いた半個室メインの車両もある。

8位は、JR九州の「或る列車」(前回3位)。大分─日田間(大分コース)と佐世保─長崎間(長崎コース)の2つがあり、時期によりどちらか一方を運行している。鉄道模型の大家として知られる原 信太郎(のぶたろう)氏が作成した模型をベースに甦った幻の豪華列車は、金と黒、唐草模様をあしらった外観、素材、技術ともにこだわり抜かれたインテリアで構成された車内が特徴的。また、成澤由浩氏によるスイーツコースが味わえるという贅(ぜい)の限りを尽くした観光列車である。

9位は、JR四国の「アンパンマン列車」がランクイン(前回ランク外)。松山─岡山間の「予讃線 8000系 アンパンマン列車」をはじめ、高知─中村間の「土讃線 アンパンマン列車(グリーン/オレンジの2種)」、高松・琴平─岡山間の「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」、松山─宇和島間の「予讃線 宇和海 アンパンマン列車(ロールパンナごう/おむすびまんごう/カレーパンマンごうの3種)」、高松─徳島─阿波池田間の「ゆうゆうアンパンマンカー」など、「それいけ!アンパンマン」のキャラクターがデザインされた車両が、予讃線や高徳線、土讃線の路線を使い四国じゅうを駆け巡っている。車内の一部には、アンパンマンの人気キャラクターが描かれた座席・アンパンマンシートの備わっている列車も。

10位は、鹿児島本線・肥薩おれんじ鉄道線を走り、新八代─川内駅間を結ぶ「おれんじ食堂」(前回4位)。2013年3月にデビューしたこの列車は、別名“動くレストラン”とも呼ばれ、九州西部の海岸沿線の旬な食材で作られた逸品メニューが提供される。車窓から美しい海や田園風景を眺めながら、フルコースを堪能。至福の時を過ごすことができる。
外観や内装、食事、サービスなどにこだわり、地域特有のコンセプトを持った観光列車。人気の観光列車はすぐ満席になってしまうので、早めの予約がおすすめ!この夏休みに、家族や友人、カップルで、さまざまな観光列車を楽しんでみてはいかがだろうか。
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