超進化中!? 和歌山・太地町のクジラ料理がすごい!

2019年3月20日 8:00更新

関西ウォーカー 井上裕信

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日本にはクジラを食べる文化が各地に残っているが、なかでも和歌山県の太地町は古式捕鯨 発祥の地といわれている場所だ。2016年に文化庁の日本遺産に認定され、「鯨とともに生きる」という捕鯨文化に関わる史跡、伝統芸能、食文化などを、太地町をはじめ、新宮市、那智勝浦町、串本町の4つの町で見ることができる。

クジラ料理がとってもオシャレになっていた!

クジラ料理といえば、竜田揚や、刺身で食べるというイメージだったが、このイメージをくつがえしてくれたのが「くじらキッチン」という取り組み。前述の4つの町で、「気軽にクジラ料理を楽しんでもらいたい!」という思いのもと、クジラを使ったランチメニューの展開をしている。

これがクジラの料理!? フレンチ風にアレンジされたパスタは絶品

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太地町にある「いさなの宿 白鯨」の「レストラン 漁火」で味わえるのが、「白鯨特製 鯨パスタランチset」(1300円)。なんと、ナイフとフォークで食べるクジラ料理だ。パッと見わからないが、クジラはパスタの中にミートボールのように詰められていて、口に入れると牛や豚とは違った独特の風味がする。日替わりスープ、サラダ、パンが付いたフレンチのような一品だ。

料理長の山城さんは本場・フランスでも修業したフレンチのシェフ

「北欧の国でもクジラを食べます。そのことにインスピレーションを受け、北欧風にジャガイモのピュレ、リンゴンベリージャムを添えました。フレンチのジビエを味わう感覚で食べていただければ」と話すのは料理長の山城弘嗣さん。

クジラの味はといえば、シカやイノシシを食べる感覚に似ているかも。肉がしっかりと主張し、自然の恵みをいただいているなあという気分になる。クジラは高たんぱく、低カロリー、低脂肪とヘルシーであるところもうれしい点だ。

鯨スタミナ丼は、ミニうどん、香の物とセットになっている

ここでは、ほかに鯨スタミナ丼(1200円)なども楽しめるのでチェックを。

■いさなの宿 白鯨/住所:和歌山県東牟婁郡太地町太地2973-4/時間:11:00~14:00(LO13:30)/休み:不定休

クジラをイタリアンで食べる!

次はクジラをイタリアンで。新宮市の「ピッツェリア コマ」では、「鯨肉のローストとピンクグレープフルーツのサラダピッツァ」(1200円)が味わえる。クジラに合う具材を何種類も食べ比べて行き着いたという、ピンクグレープフルーツとはさすがに相性がいい。クジラの強いクセをグレープフルーツの酸味がやわらげつつ、引き立てるといった感じだ。ナポリから直輸入した薪釜で焼く生地はもっちりとした食感で、ボリュームも満点だ。

鯨肉のローストとピンクグレープフルーツのサラダピッツァのセット。前菜とスープが付く。+200円でドリンクも

「クジラって生姜醤油で食べることが多いんですが、私の実家では酢味噌で食べてまして。なのでソースには自家製甘酢味噌を使っています」と木戸地 勲さん。地元の野菜も積極的に使うなど、本当に地元愛にあふれたメニューだ。

木戸地さんが薪釜で1枚1枚丁寧に焼くピッツァ

一階はオープンキッチンでピッツァが焼ける様子が見られる

■ピッツェリア コマ/住所:和歌山県新宮牛徐福2-2-5/時間:11:30~14:00(LO13:30)、17:00~22:00(LO21:30)※夜はメニューの内容、値段など変更あり

クジラ料理といえば昔ながらの食べ方をイメージしていたが、いまや海のジビエともいうべき進化を始めつつあった。実際、本当に地のものを食べているという気分になる。さて、おいしくクジラいただいた後は、ぜひ、くじらの博物館に行ってみてもらいたい。

クジラに触れられる博物館にも注目!

「太地町立くじらの博物館」は、世界でも珍しいクジラ専門の博物館で、捕鯨文化に関する展示がされている。

クジラの大ジャンプは迫力満点!

クジラのショーや餌やり体験にも注目したい。クジラにエサをあげることなんて、めったにないのでは。

くじらの博物館の入り口。本館建物以外にも地形を活かした自然プールでクジラショーも見られる

施設内には海洋水族館もあり、下からイルカの泳ぐところを見られる。青くゆらめくトンネルの中から写真を撮れば、インスタ映え間違いなしだ。

トンネルからはイルカの泳ぐ様子を観察できる

また、本館の館内には古式捕鯨のジオラマをはじめ多くの資料が展示されており、捕鯨の歴史についても学べる。

古式捕鯨を説明するジオラマ。これを頼りに周辺をめぐるのもいい

これを見ていると、クジラを食べるだけでなく、鯨油、皮、ヒゲ、骨にいたるまで余すことなく使い、この土地で繁栄の象徴としてクジラがあがめられてきたことが理解できる。

クジラの骨格標本なども展示されている

■太地町立くじらの博物館/住所:和歌山県東牟婁郡太地町太地2934-2/時間:8:30-17:00/休み:なし

近年、捕鯨問題が話題になることもあるが、ここに行けばクジラについて日本の文化として外国の方にも少しは説明できるようになっているはず。食べて、見て、触れて……まさに「鯨とともに生きる」を体感できると思う。【関西ウォーカー編集部】

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