三浦翔平が天才画家・ピカソ役に挑戦 !「最初は…すぐに台本を閉じました(笑)」

関西ウォーカー

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三浦翔平が3作目の舞台出演で初のストレートプレイに挑戦、初めて大阪の舞台に立つ。 パリ・モンマルトルに現存し、かつて多くの芸術家たちが集ったバー「ラパン・アジール」を舞台に、もし20代の若き天才、ピカソとアインシュタインが出会っていたら? というファンタジック・コメディ。天才2人を軸に、そこに集う人々の人間模様を描く。

3作目の舞台出演となる三浦翔平撮影=大西二士男


【最初に台本を読んだ印象は?】

原作者は、「花嫁のパパ」などで知られる映画俳優でコメディアンのスティーヴ・マーティン。1993年に初演以降、世界各国で上演され、特にアメリカでは毎年上演される人気作だ。日本では1997年、2000年にオリジナル演出のランダル・アーニーの演出で、ピカソ役=岡本健一、アインシュタイン役=川平慈英で上演。

今回は新翻訳での上演となり再びランダル・アーニーが演出、約20年ぶりに同じ役と新役に取り組む岡本と川平に加え、新たに三浦翔平と村井良大が参加、4役を2つのチームで4人の俳優が演じる。三浦はピカソと「未来からの訪問者」役を岡本健一とスイッチキャスト。「初のストレートプレイで2つの役に苦労しています」と話す三浦が稽古の合間に来阪、作品の魅力と意気込みを語った。

ROSEチーム:ピカソ=岡本健一 アインシュタイン=川平慈英 シュメンディマン=村井良大 訪問者=三浦翔平

BLUEチーム:ピカソ=三浦翔平 アインシュタイン=村井良大 シュメンディマン=川平慈英 訪問者=岡本健一

【3作目の舞台】

僕は、もともと演劇やミュージカルとか、舞台を観に行くのが好きで、舞台もずっとやりたかったんです。この前、劇団☆新感線のお話をいただいて、ものすごく大変だったけど、終わったら舞台をもっとやりたいな、と。で、去年の終わりにこの作品のお話をいただいたんです。ストレートプレイで海外の演出家の舞台が1本ある、とだけ聞いて、是非やりましょうって。台本も読んでいないし、キャストも聞かずに。出会いですね。

【写真を見る】三浦翔平が最初に台本を読んだ印象は?撮影=大西二士男


 いちばん最初は…すぐに台本を閉じました(笑)。何を言ってるのかわからない、というのが最初のイメージだったんです。台本をもらってから、3週間ぐらい休みをいただいたのでピカソのルーツを勉強しようと思って、台本を持ってスペインやパリのラパン・アジールにも行っていろいろ調べたところから、ピカソに対するマインドが変わりました。台本を読めば読むほど発見がどんどん出て来て。内容だったり、スティーヴ・マーティンが書くおもしろさだったり。

【20代のピカソ役について】

 1904年が舞台の設定で、3年後にアインシュタインが相対性理論を出して、ピカソは5年後に有名な「アヴィニヨンの娘たち」を描く。僕が演じる時のピカソは20代前半で、“青の時代”と言われているピカソです。あと少しで自分の思ってる絵が描ける。アイデアは降って来てるんだけど、それが描けない。荒々しくて、もがいてて、イライラしてて。この舞台のラスト10分で“バラ色の時代”となる、今まさに変わり目というピカソです。あとひとつのピースがハマる前、ハマる瞬間を演じるのが難しくもあり楽しくもあり。

 彼はスペイン人で、パッションがすごい。この時のピカソの情熱は、女性か酒か絵のみに向けられていて、それ以外は一切いらないという人間。それがアインシュタインによって、どんどんピカソという人間が引き出されていくんです。

【岡本健一とスイッチキャスト】

 勉強になることばかりです。健一さんの、自分にはない発想や動き、言い回しで、いいな、と思ったところはいただいています。でも、ランディさん(=ランダル・アーニー)が基本的な動きの道筋を作るんですけど健一さんは僕と全然違うタイプのピカソなので、稽古中も観ていて楽しいです。

台本が手放せなかった撮影=大西二士男


【台本が手放せなかった】

 稽古が始まる前まで、ずっと台本を見てましたね。セリフを覚えるの苦手なんですよ。今回の本は家でブツブツ言ってるだけでは入らないので、役者友達とかに、ちょっとやってくれない?って頼んで。やってみるんですけど、なんか違う。ランディさんが来日する前のワークショップの時にキャストみんなで読んで、だんだん入ってきて、ランディさんとの稽古が始まってからいろいろ聞いて、全部がつながりそうな感触をつかめてきています。

【BLUEとROSE】

 僕らのBLUEは、熱量ですかね。エレルギーが序盤からすごいです。ROSEは、どっしりしてます。もちろんエネルギッシュなんだけど、ベテラン!という感じです。

【大阪の舞台に初登場】

 森ノ宮ピロティホールには、何回か行っています。好きな舞台だったり、友達が観てほしいと言った舞台で東京公演中に行けない時は大阪まで観に行きます。日帰りで観に行ったりもしていました。大阪のお客さんのイメージは、つまらなかったらつまらない、いいものはいい。反応が海外に近いですよね。

舞台のここを観てほしいポイントは? 撮影=大西二士男


【舞台のここを観てほしいポイントは?】

さきほども言いましたけど、ピカソが「アヴィニヨンの娘たち」を描くきっかけになる瞬間があるんですよ。その変わり目。これか! って、変わった時のピカソの前半と後半の変化を見比べてほしい。あ、ここでこの絵が描けるようになったんだなって。あと未来からの訪問者は、セクシーにしてくれというオーダーがあって…。でも、ピカソも訪問者も、とにかく堂々としてるんですよね。観ていて、どっちも楽しいと思います。あとはピカソの独白の長セリフを間違えないかなっていう気持ちで観ていてもらえれば(笑)。

【メッセージ】

 「ピカソとアインシュタイン」というタイトルを聞いただけで、難しそうと思うでしょうけど、全然難しくない、コメディです。脳がハッピーになる、観た後になんとも言えない高揚感があって幸せな気持ちになる舞台です。あ~、おいしかった、みたいな(笑)。あとは、世界的コメディアンのスティーヴ・マーティンが書いた作品なので。おもしろくないわけがない。全部が全部ジェットコースターのようにワァッて、気付いたらもう終わってるという、おもしろさです。昨日健一さんに、この舞台のすばらしさを皆さんに伝えてこいと言われて…伝わってますかね(笑)。とにかく楽しい舞台にしますので、是非お越しください。

【観てほしい人たち】

ファンの方たちは「あ、おもしろかったな」で、終わるのもいいんです、もちろん。

「三浦出てるから観に行こう」という気持ちでもいいです。でも、もしそうだったら、じゃあピカソって「アヴィニヨンの娘たち」をいつ描いたんだろうとか、ピカソの絵の時代、ちょっと見てみようかなとか、これを観てファンの方に何かひとつのきっかけを与えられることができれば、もう万歳です。でも僕、個人的には演劇関係のみなさんにも観てほしいです。僕の初めての挑戦が次のステップにつながれば、嬉しいなと思っています。

【10周年を超えて】

 これからの10年が、芝居って何だろうと、もう1回ちゃんと見つめ直す期間だと僕は思っているんです。あとは、絶対的に技量を付けないと。演じる、お芝居をすることは生もので鍛えたいと思うので、もっといろんな舞台作品をやりたいです。もっと難しいものをやった方がいいし、新感線みたいにハデなのももう一回やりたいし。これからは舞台を中心に、ではないですけど、積極的にやっていきたいという気持ちはあるんです。これからの10年で培った力が発揮できるのが次の10年。とにかく今は基礎固めの10年にしたいと思っています!

大阪に来た時必ずすることは? 撮影=大西二士男


【大阪に来た時必ずすることは?】

 昔、仕事で大阪に来た時、よく連れて行ってもらってた串揚げのおいしいお店があるんです。きったないビルで、階段がいまにも落ちそうなところですけど(笑)。おじいちゃんがやってて、そこの串揚げ、アイスクリームの天ぷらみたいなデザートがあるんですよ。あれ、おいしかったから、また食べたいです。あと、タコ焼き食べたい。ソースのタコ焼きが好きなんです。

三浦翔平<1988年6月3日、東京都生まれ。2007年、第20回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでフォトジェニック賞と理想の恋人賞を受賞以降、ファッションモデル、俳優として活動。2011年に映画「THE LAST MESSAGE 海猿」で、第34回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。ドラマや映画など映像を中心に活躍している。舞台は、2010年「SAMURAI 7」で初舞台、その後2017年11月~2018年2月に劇団☆新感線の「髑髏城の七人 Season月 上弦の月」に出演>

「ピカソとアインシュタイン~星降る夜の奇跡~」は岡本健一、川平慈英、村井良大、三浦翔平が4役を2つのチームで演じる


「ピカソとアインシュタイン~星降る夜の奇跡~」チケット発売中

日時:5/12(日)13:00BLUEチーム・17:30ROSEチーム

会場:森ノ宮ピロティホール

作:スティーヴ・マーティン

演出:ランダル・アーニー

出演:岡本健一、川平慈英、三浦翔平、村井良大、水上京香、吉見一豊、間宮啓行、香寿たつき、松澤一之

価格:9800円

問合せ:キョードーインフォメーション

電話:0570-200-888 

HP:https://horipro-stage.jp/stage/picassoeinstein2019/

高橋晴代

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