いよいよメジャーデビュー!横浜市出身のシンガーソングライター、関取花が今を語る【前編】

横浜ウォーカー

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愛敬のあるキャラクターと伸びやかな声で歌を届ける、横浜市出身のシンガーソングライター・関取 花(せきとり・はな)。CMへの楽曲提供、地上波バラエティ番組への出演、大型音楽フェスティバルへの出演など、注目を集めていた彼女が、ミニアルバム「逆上がりの向こうがわ」でいよいよメジャーデビュー!

5月8日メジャーデビューし、現在、全国ツアー中。関東公演は7月18日(木)東京・渋谷 duo MUSIC EXCHANGEにて、バンドセットで実施撮影=山本佳代子


——前回、横浜ウォーカーに出ていただいたのが、2018年1月。

関取 「朝」をリリースしたタイミングでしたね!

——そこからの大きな変化というと、5月8日のメジャーデビューだと思うのですが、どのように臨みましたか?

関取 インディーズのころに、作品リリースからテレビ出演に至るまでいろんな経験をすでにさせていただいていました。昨年8月、全国ツアーのチケットが全会場で完売して、ツアーを終えたあと、インディーズでできることはやりきった気がしたんですよね。「いい曲を作っても届かなければ意味がない」「今の状態を続けても……」なんてモヤモヤと考えてしまって。お茶の間の方々に、もっと自分の歌を知ってもらいたいし、届けられるようなことがしたいなと。「これ以上規模を広げるにはどうしたらいいんだろう」と思っている時に、今しかないいいタイミングでメジャーデビューのお話をいただきました。迷いはなかったです。

——NHK「みんなのうた」で流れていた「親知らず」が好評を得て、その手応えも、もっと届けたいという思いにつながったのでは?

関取 そうですね。普段から私のライブは幅広い世代の方々に来ていただいているんですが、普段ライブハウスに来ないような、おじいちゃんおばあちゃんから子どもたち、また、親子連れでライブに来てくださる方がより増えました。「反抗期だったけど、母と来てみました」「あの曲を生で聴かせたいから娘を誘ってみました」など、そういう声もいただいたのは、すごく自信になりました。

——しっかり曲が届いていますね。

関取 だからこそ、「歌番組に出たい」とか「自分がメジャーデビューをして、もっといろんな曲をメインストリームに乗せられるとしたら」と考えました。超絶なギタープレイも容姿も、特別なものを持たない自分がスペシャリストたちがひしめく世界にいたら……「この人ができるなら、私もなれるかも!」という人が現れるかもしれないし、純粋におもしろいなって。自分自身もより人間臭くなれるんじゃないかと。

——人間臭いというのは?

関取 メジャーデビューすることでお金もたくさん動くんですよ。だからこそ自覚することもたくさんありました。私は、音楽だけを尊いものとして、自覚的に動くことをビジネスっぽいと否定するのが嫌で。自分がただのリスナーだった時にも、もどかしく感じたことが何度もありました。会社勤めしている方たちや学生生活を送っている方と変わらない。自分も、計算や考えをいろいろとめぐらせて人間臭くいたいし、もっと近くで寄り添える歌が歌いたいなって。

「人間臭くいたいし、もっと近くで寄り添える歌が歌いたい」と関取花さん撮影=山本佳代子


——5月8日には、ミニアルバム「逆上がりの向こうがわ」メジャーデビューを。「太陽の君に」は、まっすぐに響いてくる曲ですね。

関取 完全にプロデューサー亀田誠治さんのマジックですね。曲に四季を感じられたり、日本人の血に流れている歌謡曲の流れを汲んだJ-POPの感じなど、すごく引き出していただきました。「いい曲」「いいメロディ」そういう入り口って今まで私にはなかったなと思うんですが、せっかくなら「メジャーっぽい曲がやりたい」と。

——意識的だったんですね。

関取 そうですね。超J-POPのゴールデン泣かせる構成にあえてチャレンジしました。やったこともないのに「私、そういうんじゃないから」と決めつけるのは、あとで後悔する気がして。今後、自分の曲作りに活かすこともできるだろうし、この先自分の核となる音楽性ができたときに、すごく意味があるんじゃないかなって。

——関取花のJ-POPはこれっていう。

関取 「私が美しいと思うJ-POP」をやりました。昨年、花澤香菜さんに曲(「おしえて」)を提供させてもらいましたが、そこでは「アラサー世代のリアルな女心」を歌詞にしているんです。普段、自分で歌う曲では女性性を出さないようにしていたんですが、それを書けた瞬間にすっと肩の荷が降りて、さらに自分で聴いてみて、心に響いたんですよね。それは自信になりましたが、やっぱり自分の曲となると書けなかったんでしょうね。だから、今回もどこか楽曲提供をするような感覚で書けたところがあります。

——新たなチャレンジだったんですね。

関取 そうですね。亀田さんとご一緒して、曲の新しい意味も見えてきましたし、ライブなど、いろんな場所や状況で歌って、これから意味が生まれていくんだろうなとも思います。今はまだ自分のものにできていない感じもあって、犬の散歩で、リードにひっぱられている感じというか。「この子が連れて行ってくれるからきっと大丈夫なはずだ!」という感じです。(→後編へ続く)

new album「逆上がりの向こうがわ」 発売中/(CD+DVD)2,500円(税別)、(CD)1,800円(税別)/UNIVERSAL SIGMA


関取 花

1990年、横浜市出身。2018年6月アルバム「ただの思い出にならないように」を発表し、ホールワンマンを含む全国ツアーが全会場チケット完売。18年4〜7月NHK「みんなのうた」に楽曲提供した「親知らず」は、同番組にて19年2〜3月異例の再放送に。5/8メジャーデビューし、現在、全国ツアー中。関東公演は7/18(木)東京・渋谷 duo MUSIC EXCHANGEにて、バンドセットで実施。

【構成・取材・文=古城久美子/撮影=山本佳代子】

横浜ウォーカー編集部

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