タピオカブームの裏側に独自の戦略アリ!日本に進出した台湾名店の工夫とは?
関西ウォーカー
数年前にも流行したタピオカが、台湾人気もあり再ブーム。今年に入ってから関西圏で数十店がオープンと、出店ラッシュも止まらない。近年のブームの一因となっているのが、本場・台湾に本店を持つ店が日本に続々上陸後、全国で店舗を増やしていることだ。タピオカブームに沸く日本へ進出した、台湾の2店に戦略を聞いた。<※情報は関西ウォーカー(2019年6月4日発売号)より>
台湾の製法を徹底して守りブレない本場の味を届ける
1987年にタピオカミルクティーを生み出し、発祥の店として知られる「春水堂」。お茶離れしていた台湾の若者にお茶を飲んでほしいという思いから、もちもち食感のタピオカを入れたこのドリンクが誕生したという。

春水堂は2013年の日本初出店以来、昨今のブームを牽引してきた存在だ。「ドリンクのレシピはすべて台湾で開発したものです」と、日本で春水堂を展開する(株)オアシスティーラウンジの社長・木川瑞季さんは話す。お茶のいれ方やタピオカの茹で方は細かく決められており、それを忠実に守ることで、台湾の春水堂の味を提供しているという。

また、「2013年にはタピオカブームは去っていたので、まずはタピオカだけではない台湾スイーツの店として売り出しました。数々の海外出店のオファーを断ってきた春水堂の国外初店舗として、スイーツのジャンルでメディアに取り上げられ、出店当初から話題となりました」と売り方にも工夫が。
日本人の舌や地域に合わせ台湾の商品をアレンジ
2017年に東京・表参道に日本1号店をオープン、2018年に関西初となる神戸・三宮店のあと、関西で出店が続く「THE ALLEY」では、反対ともいえる戦略を掲げる。「台湾の商品をそのままではなく、日本のお客様向けに味を調え、商品開発を行いました」と広報を担当する(株)ポトマックの中島里奈さん。「基本のメニューは同じですが、日本の四季に合わせ、暑い時にはすっきり飲めるようになど、甘さや提供温度を独自に調整しています」

また、フードメニューは日本で開発、日本のみで販売。「健康や食生活にこだわりがあるお客様が多く、天然素材や野菜などを使っています。土地に合わせた展開で、台湾のお茶文化を広めていきます」

両店は今後も新店舗や新ブランドの展開を控えていて、さらなるタピオカブームに拍車をかけそうだ。
取材したお店
■春水堂 グランフロント大阪店

<住所:大阪市北区大深町4-1 グランフロント大阪うめきた広場B1 電話:06-6131-8520 時間:10:00~22:00(LO21:30、テイクアウト21:45) 休み:グランフロント大阪に準じる 席数:31席 タバコ:禁煙 アクセス:JR大阪駅と直結>
■THE ALLEY 神戸・三宮店

<住所:兵庫県神戸市中央区磯上通8-1-23 そごう神戸店 ウイング館1F 電話:078-241-7705 時間:10:00~22:30 ※混雑状況によって終了の場合あり 休み:そごう神戸店に準じる 席数:60席 タバコ:禁煙 アクセス:阪神神戸三宮駅より徒歩2分>
編集部
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