この夏必食!「廚 otona くろぎ」の進化系かき氷 でテンションUP!【川田裕美の東京あんこ巡り 第4回】

東京ウォーカー(全国版)

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芸能界きってのあんこマニアとして知られるフリーアナウンサーの川田裕美さんが、東京のあんこを紹介する連載企画。毎回さまざまなテーマで、川田さんがあんこ愛を語り尽くします。

第4回は上野の「廚(くりや)otona くろぎ」へ。残暑がまだまだ厳しい今の季節に最適なひんやりスイーツをリポートしてもらいました!

「インパクト抜群の進化系かき氷。写真映えしますし、これを目当てに来るお客さんが多いのも頷けます」


見た目のインパクトが抜群!「黒蜜きなこ かき氷」


今回訪れたのは「廚 otona くろぎ」さん。こちらは予約の取れない人気日本料理店「くろぎ」(東京・大門)のオーナーシェフ・黒木 純さんがプロデュースした甘味処です。東京大学・本郷キャンパス内にある「廚 菓子 くろぎ」さんの姉妹店で、そちらの店は以前からずっと気になっていたので今回のロケは本当に楽しみにしていました。

こちらの名物は「黒蜜きなこ」を使った和スイーツです。まずは暑い夏にピッタリな「黒蜜きなこ かき氷」(1500円)をいただきました。

運ばれてきたかき氷はサイズが大きく、その見た目に驚かされます。黒蜜ときなこがたっぷりかかった氷の頂には私の大好きなあんこが! テンションが上がります。

「黒蜜きなこ かき氷」1,500円。「猿田彦珈琲」(東京・恵比寿)とコラボしたくろぎオリジナルブレンドのコーヒーなどから選べる「お飲み物セット」は1,900円


さっそくいただきます♪ スプーンを入れるとスーっと中に入っていくほど、氷がきめ細やか。舌触りもよく、口の中にジャリジャリ感がまったく残らず、フワフワの食感です。

食べ進めると中の断面が見えてくるのですが、それがすごくキレイ。その断面を見ながら配分を考えて食べるのが楽しいです。

黒蜜のクリームがすごくなめらかでクリームチーズのよう。みたらし団子のように、ほんのりと甘じょっぱさもあり、あとを引く味わいです。上に乗っているのはのは鹿の子 (求肥をこしあんで包み、まわりに小豆をまとわせた和菓子)。黒蜜ときなことよく合います。小豆の粒が大きく、クルミも入っているんですがその食感に負けていない。しっかり存在感を出していますね。

「氷と黒蜜クリームが層になっていて、別皿で黒蜜も付いてきます。サイズは大きいですが、氷がきめ細かいので女性でも難なく食べられます」


ラム黒蜜で“味変”が楽しめる「黒蜜きなこ パフェ」


続いては「黒蜜きなこ パフェ」(1400円)。こちらはグラスの中に黒蜜ソフトクリーム、きなこアイス、ぜんざい(つぶあん)、わらび餅、寒天、白玉などが層になっていて、見た目の豪華さにうっとりさせられます。

くるみや黒大豆、ハト麦なども入っていて食感がおもしろく、気が付くと半分くらいなくなっていました(笑)。それくらい夢中になって食べられます。

「私はまずパフェの中に何が入っているかよく観察します。スタッフの方に聞いたり、上や横から眺めたり…。そして組み合わせを考えながら食べます」


そしてこのスイーツのもう一つのポイントが「ラム黒蜜」。その名のとおり、国産ラム酒を使った黒蜜が付いてきます。まずはそのまま味わい、途中から「ラム黒蜜」をかけると味が変わり、2度おいしい。決してあんこが主役のパフェではありませんが、いろいろな味が楽しめる大人のパフェです。

「黒蜜きなこ パフェ」1,400円。黒蜜ソフトクリームやきなこアイス、寒天、白玉、カステラなど盛りだくさん。「ラム黒蜜」は最初からかけてもOK


「白玉やわらび餅などいろいろ入っていますが、特にきなこアイスがおいしくて気に入りました。あんこと一緒に食べると最高です!」


川田さんのイメージを覆した衝撃の「蕨もち」


最後はあんこではありませんが、お店一押しの「蕨もち」(お飲物セット2350円)。桜の花びらが添えられていて見た目が涼し気で、何とも高級感があります。

もちろん味も一級品です。こちらでは注文を受けてから作るそうで、生わらび餅ならではのしっかりとした弾力が楽しめます。箸で持ち上げると伸びるんですが、プルっとモチモチで切れない。そして口に入れるとスルっと溶けていきます。この食感はまさに作りたてじゃないと出せないのではないでしょうか。

「私の中のわらび餅のイメージを覆す逸品。こういう上質な大人の空間でじっくりと味わうのにピッタリですね」


「蕨もち お飲み物セット」2,350円(写真はアイスコーヒー)。火山灰の土壌で栽培された、香り高い九州産の黒本わらび粉を使用


私が子供の頃、近所にわらび餅を売りに来る業者さんがいて、私の中では「わらび餅=安くてたくさん食べられるもの」というイメージでした。でも「くろぎ」さんはまた全然違った美味しさがあります。時間をかけてじっくり味わいたい。まさに逸品といった感じです。

「きなこと黒蜜をお好みで。きなこは深煎りですごく香ばしいです。一方の黒蜜は上品な甘さで、両方ともわらび餅にすごく合っています」


「見てください、この弾力! 箸で持ち上げても全然切れません。でも口の中でスーっと溶けていきます」


以上、「廚 otona くろぎ」さんのリポートでした。高級店なのでなかなか普段使いはできないかもしれませんが、自分へのご褒美やちょっと贅沢したい時、地方の方なら東京観光の際に立ち寄るのにおすすめの店です。私自身も今度両親が上京した時に連れて来たいと思いました。

建築家の隈 研吾氏が和をイメージして設計。壁や調度品は黒でまとめられ、各席を黒いよしずで仕切り、落ち着いた空間を造り出している


「著名な建築家・隈 研吾さんがデザインした店内は黒を基調としたシックな内装。まさに大人の空間です」


【おまけコラム】あんこの種類と相性


今回は「あんこの種類と相性」について。あんこと一口に言っても、さまざまな種類があります。その中で一番スタンダードなのが「つぶあん」と「こしあん」です。

「つぶあん」はあんこのつぶつぶ感を楽しみたいので、たい焼きなどまわりの皮があまり主張しすぎないものが合うと思います。特に豆大福や羽二重餅(福井銘菓)といった薄いお餅で包んだものほど、つぶあんのおいしさをしっかり味わえます。

一方の「こしあん」は口溶けがなめらかで、逆にまわりを引き立てるタイプ。桜餅や草餅など、風味が強いものにあんこの甘さを添えるといったイメージです。

そしてもう一つ外せないのが「白あん」。こちらは万能型で何にでも合いますが、個人的にはイチゴ大福は「白あん」が一番好きです。「白あん」は上品でなめらかな甘さなので、イチゴのみずみずしさを消しません。

よく「どのあんこが一番好きですか?」と訊かれますが、全部好きなので順位は付けられません(笑)。でも「この食材にはこのあんこが合う」と考えるのがすごく楽しいです。みなさんもいろいろなあんこを食べ比べてみてください!

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