差し入れ・手土産にもおすすめ!あんパンVSあんバター【川田裕美の東京あんこ巡り 第6回】

東京ウォーカー(全国版)

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【川田裕美の東京あんこ巡り 第6回】あんパンVSあんバター


芸能界きってのあんこマニアとして知られるフリーアナウンサーの川田裕美さんが、東京のあんこを紹介する連載企画。毎回さまざまなテーマで、川田さんがあんこ愛を語り尽くします。

第6回のテーマは「あんパン&あんバター」。あんパンは明治7年(1874年)に「銀座木村家」の初代木村安兵衛親子によって開発され、以来、菓子パンの代表格として愛され続けています。近年はあんバターも台頭。商品自体は以前からありましたが、素材にこだわったものや見た目が可愛いものなど、店舗によって個性が異なり、人気を集めています。そんなあんパン&あんバターを「あんこはもちろん、パンも大好き」という川田さんに食べ比べてもらいました!

「喜福堂」の“あんぱん”は秘伝のあんこが決め手!


あんパン大好きです! おいしいあんパンがあると聞くと、電車を乗り継いで遠くまで買いに行くくらい。おやつはもちろん、朝ごはんにもなるのもいいですよね。それではいただきま~す♪ 最初は巣鴨地蔵通り商店街にある「喜福堂」さんから。あんぱん(1個216円)はこしあんとつぶあんがあります。

「白ごまのほうがこしあん。パン生地のバターの風味が強く、顔に近づけるとバターのいい香りがします。つぶあんもそうですが、老若男女問わず愛されるあんパンですね」


こしあんはあんこにすごくツヤがあります。みずみずしくて、外側のパンはバターの風味が強いんですが、それに負けていません。昔ながらのほっとする味わいです。一方のつぶあんはしっかりとした甘さ。上の黒ごまの主張が強いので、これくらい甘さがあったほうがいいですね。黒ごまの香ばしさとすごく合っています。朝ごはんとして食べたら、しっかり糖分が摂れてパッと目が覚めそう。

「あんぱん(こし・つぶ)」1個216円。大正5(1916)年創業の老舗で、和菓子職人であった二代目が考案したあんこは門外不出の味。現在は四代目の店主以外、レシピを知る者がいない


白ごまがこしあん、黒ごまがつぶあん。あんこは濃厚で柔らかな味が特徴。北海道・十勝産の高級小豆と氷砂糖、上白糖を黄金比で配合し、こだわりの天然水で練り上げている


歴史と伝統を誇る「銀座木村家」の元祖あんパン!


あんパンと言えば、やはり「銀座木村家(銀座本店)」さんは外せません。私自身、プライベートでもよく買いに行きます。こちらのあんパンは種類が多く、季節限定のフレーバーも登場するので商品を選ぶのが楽しいです。

「サイズが小さくて種類が豊富なので、いろいろと買いたくなっちゃいます。自分用はもちろん、差し入れで持って行っても喜ばれます。まさに国民的あんパンですね」


今回は定番の2種。まずは酒種 白あんぱん(1個170円)から。こちらの白あんはすごく特徴があります。白いんげんのつぶが残っていて、しっかり豆が感じられ、甘納豆を食べているような感覚になります。一方、酒種 桜あんぱん(1個170円)は、こしあんの甘さと塩漬けにした桜のしょっぱさのバランスが素晴らしいですね。まさに元祖の味といったところ。白・桜ともにパンはシンプルな味わいで、中のあんこを引き立てています。

「酒種 桜あんぱん」1個170円(左)。八重桜の塩漬けとこしあんが伝統の酒種生地に絶妙に溶け合う。あっさりとした白あんの「酒種 白あんぱん」1個170円(右)も人気


あんことホイップバターが好相性の「iacoupé(イアコッペ)」


ここからはあんバター。まずは上野の「iacoupé」さん。こちらは「おいしいコッペパンがある」と聞いて、買いに行きました。コッペパンは給食のイメージだったので、まさかブームが来るとは思いもしなかったです。

「パンの生地はフワっ、モチっ。あんこは甘さ控えめですがホイップバターに練乳が入っていて、それでちょうどいい味になるように計算されていると思います」


あんバタ(1個253円)のパンはプレーン生地で、小麦の風味がすごくいいです。中のあんこは甘さ控えめ。一見ホイップクリームがちょっと多いかなと思うんですが、食べてみるとそんなことはない。これくらいあってちょうどいいです。聞いた話ですが、あんこは五色どらやきで有名な「茜丸本舗」さんのものを使っているそうです。「茜丸本舗」さんは昔から大好きで、ついこの間あんこ工場に見学に行ってきたばかりです。まさかあの時のあんことこんな形で再会するとは!(笑)。

「あんバタ」1個253円。西日暮里の姉妹店「ianak!(イアナック)」のコッペパンに、低糖度のこしあん、少量の練乳とゲランドの塩を加えた無塩バターのホイップをサンド


「GARDEN HOUSE CRAFTS」の全粒粉パン+あんこが大人気!


続いては代官山の「GARDEN HOUSE CRAFTS」さん。こちらは小麦や自家製酵母にこだわった人気ベーカリーで、なかでも「全粒まるぱん 十勝あんバター」(1個300円)は年間12万個も売れるヒット商品だそうです。

「あんこが多めで、見ているだけでワクワクします。パンの生地はモチモチ。全粒粉パンって硬いイメージだったのでそれも驚きです!」


まずパッと見て思ったのはあんこが多いです。見た目でワクワクさせられますね。パンは全粒粉だそうですがモチモチ! 口に入れた瞬間にあんこの甘さを先に感じるんですが、噛んでいくと全粒粉の香りが増し、ちょうどよく混ざっていきます。あんこはつぶあん。つぶが残っているので豆をしっかり感じられます。逆にバターは少なく見えますが、全体のバランスがすごくいい。食べてみるとまったく物足りなさはありません。

「あんこに比べるとバターが少なめですが、食べてみるとそんなことは全然ないです。パン、あんこ、バターがしっかり混ざり合うよう、計算されています」


「全粒まるぱん 十勝あんバター」1個300円。パンにもオーガニックメープルシロップを練り込んでいてほんのり甘味がある。小豆とバターは厳選した北海道産を使用


冷やして食べる!「TARUI BAKERY」ハード系あんバター


最後はハード系のパンが人気の「TARUI BAKERY」さん(参宮橋)。あんバターサンド(1個250円)は冷蔵ケースで販売しているそうです。

「あんこはつぶあん。口の中で冷たいバターとあんこが1つになっていくのが楽しいです。ハード系のあんバターサンドは珍しいですがすごく合っています」


まず何と言ってもバケットがおいしい! 小麦の香りがよくて、ちょっと塩気があるんですが、それがあんこの甘さとマッチしています。バケットをしっかり噛んでいると、その間に冷たいバターが口の中で溶けて、あんことじんわり馴染んでいきます。その味の変化の過程も楽しいですね。バターは少し多いかなと思いましたが、外のパンがしっかり味があるのでこれくらいがちょうどいい。小麦やあんこの風味に負けていません。

「あんバターサンド」1個250円。パリッと歯切れのよいバケットと冷たいあんこ、バターのバランスが絶妙。小豆は十勝産の小粒で香りのよいつぶあんを用いている


最近の川田さんのお気に入りは“山頂あんパン”!


あんパンは昔から慣れ親しんできましたが、最近そのおいしさを改めて実感しました。それは“山頂あんパン”。私は登山が趣味なんですが、山頂で食べるあんパンがすごくおいしいんですよ。絶景を望み、おいしい空気を吸いながら、友人が淹れてくれたコーヒーと一緒に味わうあんパン。この上ない幸せを感じるひと時です。みなさんもぜひあんパン&あんバターのおいしさを再発見してください。

取材・文=河合哲治郎/撮影=島本絵梨佳、吉澤広哉/フードスタイリング=片野坂圭子

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