毎週開催って実はすごい!住宅街にある日曜マルシェが全国から注目されるワケ
東京ウォーカー(全国版)
いま、全国で街の活性化を目的とした地域イベントが花盛りだ。今年9月に開催200回を超えた「路地裏ガレージマーケット」もそのひとつ。20代の若者たちによる有志でスタートした同マーケットは、毎週日曜に埼玉県さいたま市中央区(旧・与野市)にある倉庫で行われている。自然と会話が生まれる「心地よい空間」にはファンも多く、リピーターを増やしてきた。ウワサがウワサを呼び、視察に訪れる人も少なくないと聞く。住宅街に花開いたガレージマーケットにはどんなコンセプトがある? 小さい子供から大人まで「みなが楽しめる」ワケを聞いた。

「今日出店しているのは、さいたま市見沼区で長年こだわりの無農薬栽培を続ける農家さんに、小さい子でも楽しく木工DIYに挑戦できる店、タイ古式マッサージのお店。ご覧のようにほかにもたくさん、県内外からさまざまなジャンルのこだわり小商い人が出店してくれています」
二階建てのガレージマーケットの中を歩きながら案内してくれたのは、路地裏ガレージマーケット事務局の斉藤昇平さん。軽トラックの移動式珈琲屋台で日本各地を旅してきた旅商人・横山拓さんを中心に集まったメンバーでプロジェクトを構想し、マーケットをスタートさせたのは2014年11月だった。

最初の3回は月1回、翌年4月までは月2回の開催だったが、体や環境に優しい“こだわりの商品”を日常的に購入できる場所として“より身近な存在”になってほしいという想いから、それ以降は毎週日曜(11:00〜17:00)に開催。運営メンバーも普段はそれぞれ別の仕事をこなす中、毎週開催は実はかなりの偉業と言える。材木屋倉庫を改装した空間には、美味しいごはん、手作りの雑貨、海外雑貨、無農薬野菜、マッサージ、音楽など、個性的な個人店が並ぶ。

「訪れた人には、その日の買い物だけでなく、生産プロセスや原材料を聞いたり、直接店主さんと話して関係を深めてもらえたら嬉しいです。売る人と買う人が近い関係になれると、第一に清々しいし、お互いに気づきを得る可能性も広がります。この場を介して、普段の暮らしに少しでも彩りを添えるような体験をし、多様なヒト、モノとの出会いを楽しんでもらえたら、冥利に尽きますね」
現在、1回に訪れる人の数は100〜150人程度。少しずつ、確かな足取りで地元の人たちにも認知されるようになり、近所から遊びに来る人も増えてきているそう。前出・代表の横山さんの実家が経営する材木店の旧倉庫を改装して作ったこともあり、メンバーの地元への想いは深く、現在は自治会に顔を出して親睦を深めている最中にあるそうだ。

「自分たちが住む地域そのものを盛り上げたいという気持ちはずっと変わっていません。少しでも何かの役に立てればと思っています。今年はこれから、9月28日(土)にさいたま市中央区役所で『シネマルシェ』、10月12日(土)には彩の国さいたま芸術劇場で『与野よいよいマルシェ』など、行政と連携したマーケット企画も予定しているんですよ」
彼らの強みは、路地裏ガレージマーケットでの活動を通して、これまで400店以上の個人店との関係を育んできたこと。「シネマルシェ」でも「与野よいよいマルシェ」でも、彼らの活動に共感する個人店が多く出店してくれるそうだ。


「当日は遊びをテーマにしたブースも出す予定です。じつは小さな子供が参加できるイベントも、これまで多く開いてきました。家族みんなで楽しめるのが路地裏ガレージマーケット。こんな風に覚えてもらえても嬉しいです(笑)」
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紺谷宏之
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