差し入れでよく使うあんこ ~小腹を満たす編~ 【川田裕美の東京あんこ巡り 第11回】
東京ウォーカー(全国版)

第11回のテーマは、前回に引き続き、川田さん自身が普段から利用している「差し入れでよく使うあんこ」。今度は食べ応えがあり、小腹を満たしたい時にピッタリなあんこを紹介します。
大人気 「俺の」ブランドが放つ、小倉バターのサンドイッチ
あんこと同じくらい、私はパンも大好き! 「俺のBakery&Cafe」さんは1号店が恵比寿にオープンした時にすぐに行きました。原材料にこだわった3種類の食パンを求めて、オープン当初から連日行列。もっちり濃厚な風味の食パンに、すぐにハマりました。

以来、定期的に通っていたら、いつしか小倉バターのサンドイッチ・テイクアウト680円(税込)、イートイン700円(税込)が発売されていて、「これは食べるしかない!」と購入したのが最初の出会いです。食パンがおいしいのはお墨付きですが、あんこもおいしくて感動しました。程よい甘さの粒あんで、柔らかすぎず、固すぎず、ちょうどよい質感です。食パンのモチモチ感とあんこの質感がすごくマッチしていて、厚切りのバターの塩味がアクセントに。何よりうれしいのは、あんこがたっぷり入っているところ。これを食べるとテンションが上がります♪


懐かしくて、ほっとする甘さの下町あんドーナツ
次に紹介するのが、「パン・欧州菓子 リバティ」さん(谷中)のあんドーナツ。こちらは谷根千(谷中・根津・千駄木エリア)を散策していて、たまたま見つけました。子供の頃に通っていたような、昔ながらの佇まいに惹きつけられるように入ったのがキッカケです。菓子パンや総菜パンなど種類が豊富でどれもおいしい。その中で特に気に入ったのが、あんドーナツ1個137円(税込)です。粒あんとこしあんの2種類があります。生地はそんなに厚くはないんですが、ザクっと噛み切れ、モッチリと弾力があります。そして中にはあんこがギッシリ。あんドーナツは外に粉糖もまぶしていますが、その甘さとあんこが決してケンカをしていない。そのマッチングの絶妙さがあんドーナツの魅力で、食べるとほっとします。


1日500個以上売れる「パオン昭月」の生クリームあんパン
続いてもパン屋さん。世田谷区駒沢にある「パオン昭月」さんです。こちらの生クリームあんぱん1個164円(税込)は、差し入れの定番で芸能界にもファンが多いです。私は最初知らなくて、林 修先生の差し入れで初めていただきました。サイズは小ぶりで一見すると普通のあんパンなんですが、食べてビックリ! 中にあんこと一緒に生クリームがたっぷり入っているんです。

粒あんと生クリームの相性がすごくいい。ミルクの風味を感じるくらいコクがあって、あんこの甘さを引き立てています。パンの生地にもほのかにバターの風味が感じられ、その3つが絶妙な味わいを作り出しています。


出来たてがうれしい! 「甘味 おかめ」のおはぎ
最後は、私が子供の頃から大好きなおはぎ。関西はあんこ、きなこ、青のりの三色が定番です。私は青のりが一番好きなのですが、東京にはなかなか売っていない! これは文化の違いなんでしょうね。東京のお店でお気に入りなのが、半蔵門にある「甘味 おかめ」さん。店のそばにラジオ局があって、お仕事の合間にランチを食べに行き、その時におはぎも人気だと知りました。こちらのおはぎ(あん・きなこ・ごま)1個各300円(税込)はとにかく大きい! 通常の2倍くらいあります。残念ながら青のりはないのですが、あんこときなこ、ごま、さらには季節の味から選べます。

あんこは甘さ控えめ。これはサイズが大きいので、あえて甘すぎないよう計算されているんだと思います。もち米の粒もしっかりしていて、粒あんの皮と相まって、すごく食感がいいです。一方のきなこは香ばしく、中にあんこがギッシリ。こちらも食べ応えがあります。何よりうれしいのが、注文を受けてから作ってくれるところ。作りたてのほうがあんこが固くならず、ふわっとした食感が楽しめます。すぐに渡せる相手へは出来たてを差し入れると喜ばれますよ。

小腹を満たす系の差し入れは、相手が食べるのが好きな方や、男性が多い職場などにオススメです。また、私のような甘党は、いただいた差し入れがインパクトのあるものだったらテンションが一層上がります。長時間のお仕事が続いている現場に差し入れても喜ばれると思いますので、ぜひご活用ください。
【おまけコラム】京都のお取り寄せスイーツ
今回はお気に入りの「お取り寄せスイーツ」について。上京してからもたびたび取り寄せているのが、京都・宇治にある「シェ・アガタ」さんの挽きたて抹茶の贅沢テリーヌ4230円(税込)です。関西のテレビ局読売テレビに入社してすぐ、番組で紹介したのをキッカケに知りました。このスイーツは他にはない独特の味わい。抹茶とホワイトチョコレートが主原料なんですが、抹茶ケーキでもなければ、抹茶チーズケーキでもない。ねっとりとした食感で、抹茶そのものを食べているような濃厚な味わい。まさにテリーヌという表現がピッタリで、一度食べてたちまちファンになりました。さらに数年前からは、夏のテリーヌも新たに登場しました。こちらは夏季だけの限定販売なんですが、新茶を使っていてすごく風味が爽やか。抹茶の贅沢テリーヌとはまた違った味わいです。小さなお店で1つ1つ丁寧に手作りしているため、大量生産ができず、入手はかなり困難です。長い時は2~3か月待つこともありますが、それでも買いたいと思う逸品です。
【シェ・アガタ】https://www.kyoto-sweet.jp/


取材・文=河合哲治郎/撮影=島本絵梨佳、吉澤広哉/フードスタイリング=片野坂圭子
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