差し入れでよく使うあんこ ~一口サイズ編~ 【川田裕美の東京あんこ巡り 第10回】

2019年11月8日 17:30更新

東京ウォーカー(全国版)

Twitterで
シェア
Facebookで
シェア
 

 

芸能界きってのあんこマニアとして知られるフリーアナウンサーの川田裕美さんが、東京のあんこを紹介する連載企画。毎回さまざまなテーマで、川田さんがあんこ愛を語り尽くします。第10回のテーマは「差し入れでよく使うあんこ」。川田さん自身が普段から利用している、差し入れにピッタリな一口サイズのあんこを紹介します。

1日10万個売れる「谷中 福丸饅頭」の黒糖まんじゅう

最初は「谷中 福丸饅頭」さん。こちらは谷中を散策している途中に偶然見つけました。すごく人だかりができているお店があったので覗いたら、いろいろな種類のおまんじゅうが並んでいて、何より値段の安さにビックリしました。名物は黒糖まんじゅう10個110円(税込)。小ぶりで見た目が可愛く、本当に一口で食べられるサイズです。黒糖が練り込まれていて皮自体が甘く、中のあんこの主張はやや控えめ。そのバランスがすごくよくて、1個食べたら止まらなくなります。

「皮がモチモチしていて、黒糖の香りもすごくいいです。本当に一口で食べられるサイズ。10個セットなんですが、一人で全部食べ切れちゃいます」

「皮がモチモチしていて、黒糖の香りもすごくいいです。本当に一口で食べられるサイズ。10個セットなんですが、一人で全部食べ切れちゃいます」

かりんとうまんじゅう1個80円(税込)もおすすめです。こちらは皮がサクサクで、まさに昔ながらのかりんとうといったところ。しっかりとした甘さがあって、揚げているのに重くなく、時間が経っても食感のよさが変わりません。今のご時世、この安さをキープするのは大変だと思いますが、お子さんでも買いやすい価格なのは本当に素晴らしい。ずっとこのままであってほしいですね。

左が「かりんとうまんじゅう」1個80円(税込)。「黒糖まんじゅう」(右)より一回り大きいサイズでザクザクとした食感。中はあんこが入っていて、味違いのいもあんもあり

左が「かりんとうまんじゅう」1個80円(税込)。「黒糖まんじゅう」(右)より一回り大きいサイズでザクザクとした食感。中はあんこが入っていて、味違いのいもあんもあり

「黒糖まんじゅう」10個110円(税込)。一口サイズのまんじゅうを2列に並べて包装。その日の朝に蒸していて皮はフワフワ。1日1万セットが売れる大人気商品

「黒糖まんじゅう」10個110円(税込)。一口サイズのまんじゅうを2列に並べて包装。その日の朝に蒸していて皮はフワフワ。1日1万セットが売れる大人気商品

実は“六福神”!? 「紀文堂」の七福神人形焼き

関西出身の私としては、人形焼きはザ・東京銘菓といった存在。差し入れに迷った時は、麻布十番の「紀文堂」さんの人形焼きをよく活用させてもらっています。店によっていろいろ形がありますが、こちらの人形焼1個120円(税込)は七福神の顔をかたどっています。その見た目の可愛さもポイント。でもよく見ると神様は6人で1人足りない! それはなぜなんでしょうか?

「七福神の顔の形をしていて可愛い。どの神様にするか、選ぶ楽しさもあります。あんこがたっぷりなので、甘い物を欲している時に最適です」

「七福神の顔の形をしていて可愛い。どの神様にするか、選ぶ楽しさもあります。あんこがたっぷりなので、甘い物を欲している時に最適です」

もちろん味も確かです。生地からはみ出るんじゃないかというくらい、中にあんこがたっぷり入っています。あんこはこしあんでこってりとした甘さが私好みです。カステラ生地はハチミツが利いています。焼きたてはフワフワで、冷めてもしっかりとした食感でおいしいです。人形焼きは知名度が高く、どの地方の方も知っているので東京土産として差し入れても喜ばれますよ。

「このサイズのカステラ菓子は無意識に手と口が動いてしまいます。あんこなしの人形焼き(1袋600円(税込)・日曜限定販売)もあって、それと交互に食べるともうエンドレスです」

「このサイズのカステラ菓子は無意識に手と口が動いてしまいます。あんこなしの人形焼き(1袋600円(税込)・日曜限定販売)もあって、それと交互に食べるともうエンドレスです」

すべての画像を見る(12件)

「人形焼」1個120円(税込)。あんこは十勝産の小豆を使用。顔をよく見ると、毘沙門天が不在の“六福神”。これは焼き型が1セット6個のためで不運にも毘沙門天が外された

「人形焼」1個120円(税込)。あんこは十勝産の小豆を使用。顔をよく見ると、毘沙門天が不在の“六福神”。これは焼き型が1セット6個のためで不運にも毘沙門天が外された

あの辛口MCも大絶賛! 新食感の「あんや」あんわらび

続いては成城学園前にある「あんや」さん。こちらは店名にとにかく惹かれました。絶対あんこにこだわりがあって商品の種類も多いと思い、足を運んだのがキッカケです。実際いろいろな商品がそろっているんですが、私の一押しはあんわらび1個240円。あんこが練り込まれているわらび餅で、四角い形をしていて1個単位で販売しているのが珍しいです。

「あんこを練り込んだ珍しいタイプのわらび餅。食感が他にはなく、ちょうどよい甘さです。あんこがあまり好きでない人に差し入れても喜ばれますよ」

「あんこを練り込んだ珍しいタイプのわらび餅。食感が他にはなく、ちょうどよい甘さです。あんこがあまり好きでない人に差し入れても喜ばれますよ」

何より食べてみて、味に衝撃を受けました。目をつぶって食べたら、あんことはわからないくらいのほんのりしたあんこ感。そして他にはない独特の食感に驚かされました。弾力があるんですが、柔らかくて舌の上で溶けていきます。この商品を以前テレビ番組で紹介したんですが、MCの坂上忍さんをはじめ、出演者のみなさんから「何これ、おいしい!」と大歓声が上がりました。特に男性陣の受けがよかったです。私は差し入れを選ぶ時、「あんこ好きでない人にも喜んでもらえる物を」と考えるのですが、これはまさにピッタリだと思いました。

「あんわらび」1個240円。なめらかなあんこを練り込んだ餅を、風味豊かなきな粉でコーティングしたオリジナルのわらび餅。独特の噛み応えが新食感

「あんわらび」1個240円。なめらかなあんこを練り込んだ餅を、風味豊かなきな粉でコーティングしたオリジナルのわらび餅。独特の噛み応えが新食感

入手困難! 東京を代表する銘菓「空也もなか」

最後はご存知の方も多いであろう「空也」さん(銀座)の空也もなか10個(化粧箱入り) 1,200円(税込)。大阪に住んでいる頃から「東京に入手困難な最中がある」という噂は聞いていました。予約を取るのも一苦労すると聞き、期待値のハードルをかなり上げていたんですが、実際に食べたらそれを簡単に飛び越えるおいしさでした。まず最中の皮がおいしい。軽やかな食感で噛むとその香ばしさが鼻に残り、うっとりさせられます。あんこは甘さ控えめで、すごく上品な味わい。食べながら皮を潰していくとしっかりと中にあんこが収まるんです。その絶妙さが老舗(明治17年創業)の熟練の技だと感心しました。私も何度か差し入れでいただいたことがあるんですが、箱を開けると最中の皮の香ばしい匂いが立ち上り、一気にテンションが上がります。「空也もなか」をもらって心がときめかない人はいないと思います。これはこの先もずっと変わらない。誰もが喜ぶ、東京を代表する和菓子です。

「あんこは舌触りがなめらかで、皮の香りもすごくいい。クセのない上品な味わいで飽きが来ません。100年以上ずっと愛されてきたのがわかる気がします」

「あんこは舌触りがなめらかで、皮の香りもすごくいい。クセのない上品な味わいで飽きが来ません。100年以上ずっと愛されてきたのがわかる気がします」

「空也もなか」10個(化粧箱入り)1,200円(税込)。香ばしい皮の中に小豆と砂糖だけを煮詰めて作ったつぶあんがギッシリ。要予約、受け取りは店頭のみ(配送不可)

「空也もなか」10個(化粧箱入り)1,200円(税込)。香ばしい皮の中に小豆と砂糖だけを煮詰めて作ったつぶあんがギッシリ。要予約、受け取りは店頭のみ(配送不可)

以上、いかがでしたか。一口サイズのお菓子は、人数が多い職場やホームパーティへの差し入れに向いています。また、屋外など切り分けができない場所でも、手を汚さずにパッと食べられるのも利点です。ぜひ差し入れに活用してみてください。

取材・文=河合哲治郎/撮影=島本絵梨佳、吉澤広哉/フードスタイリング=片野坂圭子

この記事の画像一覧(全12枚)

大きなサイズで見る

キーワード

ページ上部へ戻る