【前編:宇野昌磨編】 数々のドラマを生んだ全日本フィギュア選手権。その名勝負を振り返る
東海ウォーカー
2019年12月19日(木)から22日(日)まで「国立代々木競技場」(東京都渋谷区)の第一体育館で「第88回全日本フィギュアスケート選手権」が開催される。日本のフィギュアスケートイベントにおいて最も権威があり、数々の名勝負の舞台となった大会だ。
今回は、宇野昌磨、羽生結弦の両名の、過去の全日本での戦いぶりを振り返りたい。

前編では宇野昌磨の過去の全日本での活躍を振り返る。彼は2006年を皮切りに、ノービス、ジュニアを含めると全日本と名の付く大会に19試合も出場している。現在、全日本ノービスBクラスへの出場資格は6月30日現在の年齢で9歳から10歳の2年間と決まっているが、当時は8歳でも出場できたため、宇野昌磨は8歳から10歳まで、全日本ノービスBクラスに3度出場しているのだ。また彼はたとえ怪我をしていてもめったなことでは試合を欠場しない選手でもある。昨年の全日本選手権などは、通常であれば棄権しておかしくないほどの怪我を押しての強行出場だった。そういった事情もあり、異例ともいえる19回の全日本出場を果たしているのだ。


周知のように、彼は今季、長年師事した山田コーチの下を離れ、新たな道を模索するシーズンを送っている。前半戦は苦しい試合が多かったが、写真で振り返ると分かる通り、これまでも決して順風満帆なキャリアを送ってきたわけではない。特にジュニア昇格後には勝ちきれない時期を過ごし、全日本ジュニア制覇までに4年を要したほどだ。それを乗り越えて世界のトップを争う選手にまでなったのだ。

今季の試行錯誤も、次のステージに向かうための試練なのだと思う。ノービス時代からの通算で20回目の出場となる今年の全日本選手権。1万人の観客の前で再び輝きを取り戻すことを期待したい。そして後編では、羽生結弦の過去の全日本で活躍を振り返る。こちらもお楽しみに。

中村康一(Image Works)
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