ハマの定番おやつ 週1営業の“パリの隠れ家”に心ときめく「ル・シャンティエ」
横浜ウォーカー

〝隠れ家〞と聞くと、心引かれる人も多いだろう。とても店なんてありそうにない路地にあったり、営業日が限られていたり。そんな店は辿り着けた時の喜びもひとしおだ。住宅街の奥にあって店舗での営業は週1回にも関わらず、ジワジワと人気が高まっているのが、マカロンと焼き菓子の専門店「LE CHANTIER(ル・シャンティエ)」。JR香川駅から徒歩7分の場所にあり、目印は店周辺にある小さな看板だけ。少し開けられた白い扉が見えたらゴールだ。

客が2人も入ればいっぱいになるほどの小さな店だが、色とりどりのマカロンや焼き菓子は宝石のような存在感を放ち、訪れた人のハートをがっちりと掴む。


オーナーを務めるのは、久米幸絵さん。美術系の大学を卒業後、デザインの仕事を経てフードコーディネーターへ転身。イベントに出店して菓子の販売を約5年続けたところ口コミで広まって支持されるようになり、2016年12月にショップを構えた。フランス・パリに渡って菓子作りを学んだ経験をもち、その影響を色濃く受けている菓子や店の雰囲気も魅力。“パリの隠れ家”をコンセプトに、パリの旧市街地にある貴族が暮らす古い館の小さな隠し部屋をイメージした店内の装飾は、まるで絵本の中に入り込んでしまったような世界観だ。
商品のラインナップは、マカロン約13種類と焼き菓子約10種類。そのなかでも、自分ご褒美用にも買いたくなってしまうオススメの焼き菓子を紹介しよう。
ピンク色のバラがロマンチックな「いちごメレンゲ」

店の華やかな世界観がそのまま表れた「いちごメレンゲ」(139円)。バラの形に絞った見た目と、ほんのり淡いピンク色に心奪われる客が続出! 口に入れるとサクッと音を立てて崩れ、みるみる内に口どけて淡い甘味を残す。日本で販売している一般的なメレンゲと比べると3倍くらいの大きさでインパクトも抜群。ティータイムに「いちごメレンゲ」が1個添えてあるだけで、心が華やぎそうだ。
可愛らしく手頃なサイズの「キューブシリーズ」

「キューブシリーズ」(278円)は、イベントでの菓子販売を始めた初期から作っている久米さんの原点とも言える自信作だ。フランス産のチョコレートを使った「ブラウニー」(右)はしっとり濃厚。クルミとオレンジピールがアクセントになっている。
「屋久島たんかんのオレンジケーキ」(中央)は、たんかんの断面が並んだ見た目も心引かれる。屋久島のたんかんを一年分取り寄せ、ジャムに仕込んで使用。バターケーキの生地にもオレンジピールが入り、爽やかな香りが気持ちを上げてくれる。
「塩味のバナナケーキ」(左)は、サクサクのクランブルをのせたバナナケーキにしっかり塩気をきかせて、甘味をグッと際立てた味わい。朝に食べるのも良さそうだ。
リピート率No.1&看板商品の「キャラメルファッジ」

一度購入した客は高確率でリピート買いする根強い人気商品が「キャラメルファッジ」。イギリス発祥の菓子で、バター、練乳、砂糖を使って作られる。一見生キャラメルのようにも見えるが、口に入れるとホロっと崩れ、サラッと溶ける口どけが特徴だ。キャラメルの香ばしさと砂糖の甘味が一気に押し寄せ、口いっぱいに広がるさまは幸せそのもの! パクパク食べてしまい、つい手が止まらなくなる〝魔法のお菓子〞だ。
ミニ(74円)、大(222円)、ボトル入り(556円)とサイズを展開しているので、まずはミニを試してみて。
久米さんが一人で丁寧に全て手作りするため、店舗営業は基本的に火曜のみ。週末は湘南エリアで開催されるイベント等に出店している。店のSNSに出店情報が載っているので、参考にしてみてほしい。知る人ぞ知る隠れ家店のこだわりのスイーツをチェックしに行こう!
【取材・文=磯崎 舞/撮影=奥西 淳二】
磯崎舞
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