マイメロディ45周年「最初は名前がなかった」「ずきんは赤?ピンク?」ファンに支えられた成長の歩み

2020年3月23日 08:18更新

東京ウォーカー(全国版)

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45周年アニバーサリーで盛り上がるマイメロディ(C)’76,’20 SANRIO 著作(株)サンリオ

サンリオの人気キャラクター、マイメロディが2020年に誕生45年目を迎えた。今でこそ若い女性を中心に人気を集めている印象のマイメロディだが、1986年から始まるサンリオキャラクター大賞でトップ5に初めてランクインしたのは1997年、初めて大賞を取ったのは2010年のこと。人気に火が付くのは遅咲きだったようだ。ゆっくりと時間をかけて、今やサンリオを代表するキャラクターともなったマイメロディが歩んできた45年間について、サンリオ担当者に話を聞いた。

1975年の誕生当時はマイメロディという名前がついていなかった!?

マイメロディ誕生当初のデザイン 1970年代後半(1975-1979年)(C)’76,’20 SANRIO 著作(株)サンリオ
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マイメロディが誕生したのは1975年、しかし“マイメロディ”という名前はなかったという。
【サンリオ担当者】マイメロディが登場したのは1975年のクリスマスプロモーションの時期。当時は「LITTLE RED RIDINGHOOD」としてデビューし、「赤ずきんちゃん」のストーリーで赤い頭巾をかぶったキャラクターで、マイメロディという名前はついていませんでした。しかし、誕生するとすぐに小学生の女の子たちに注目されました。同時デビューした「リトルツインスターズ(キキ&ララ)」とともに、すでにキャラクターデビューしていた「パティ&ジミー」や、「ハローキティ」に引けを取らないほどの人気キャラクターとなりました。

1980年代後半に人気が一時低迷するも、学生ファンからの支持で90年代にブーム再来

マイメロディ1980年代後半(1985-1989)のデザイン(C)’76,’20 SANRIO 著作(株)サンリオ

その後、1977年にはピンク色のずきんをかぶったグッズが発売。1980年代には「いちご新聞」で公募した名前が付けられた弟の“リズムくん”も登場した。その後、さまざまなタッチのデザインが施されたマイメロディだが、1980年代後半ごろから積極的な新商品の販売はなかったそうだ。
【サンリオ担当者】1980年代後半ごろ、たくさんのキャラクターが活躍する中で、人気が伸び悩んでいたこともあり、新商品を発売していなかった時期もありました。しかし、1996年のサンリオキャラクター大賞(以下キャラクター大賞)で突然「小学高学年~高校生」世代からの投票で上位にランクイン。ファンの声に応えるかたちで、新商品を開発したところ、翌1997年のキャラクター大賞ではマイメロディ自身最高の5位をマークしました。
ファンの支持で、再び人気を集めだしたマイメロディ。翌年1998年7月から放送された深田恭子のデビュードラマ『神様、もう少しだけ』で、主人公の女子高校生が好きなキャラクターとして登場したこともあり、さらに人気を伸ばして同年はキャラクター大賞2位にランクインした。

アニメ化やTwitterアカウントの開設…第3次ブームにより2010年初のキャラクター大賞受賞

アニバーサリーをみんなでお祝いしている<いちごのケーキデザイン>(C)’76,’20 SANRIO 著作(株)サンリオ

それから7年後の2005年には、マイメロディ誕生30周年を記念して企画されたアニメ『おねがいマイメロディ』の放送がスタート。本作でマイメロディは、今までのファンシーでラブリーな一面だけではなく、無意識のうちにクロミをイラつかせてしまうがまったく気づかないマイペースさを見せた。
【サンリオ担当者】『おねがいマイメロディ』により、幅広い層の人から知られるようになりました。アニメから登場したクロミやバクも「ライバル的な存在だけと可愛らしくて憎めないキャラクター」というのを大切に企画したため、アニメが終了してから10年以上経った今でもサンリオのレギュラーキャラクターとして愛されているのは喜ばしいことだなと思います。作中のマイメロディとクロミのやり取りから、マイメロディの新たな一面を垣間見てファンになってくださった方も多かったように振り返ります。放映当時は女児向けのアニメとして作成したのですが、大人のアニメファンにも見ていただけたことでファン層が一気に広がりましたね。
結果的に4年間にわたり放送された「おねがいマイメロディ」シリーズの影響もあり、幅広い層のファンを獲得したマイメロディ。その人気をさらに加速させたのがTwitterだ。

マイメロディ2010年代前半(2010-2014)のデザイン(C)’76,’20 SANRIO 著作(株)サンリオ

【サンリオ担当者】2010年にマイメロディがキャラクターTwitterを始めたことにより、コアなファンが特に多い中高生や大人女子の方々にメロディのありのままの表情を見ていただける機会が増えました。Twitter開設当時からメロディの飾らない等身大の言葉に対して共感するコメントも多く、メロディのことをお友達や家族のように感じたり、中には自分の分身のように感じたりしてくださっている方もいるようで、より身近な存在になったのではないかなと考えています。
これらの追い風を受けて、2010年にマイメロディは35周年の年に初のサンリオキャラクター大賞に輝いた。Twitterでは「あなたなら、だいじょうぶ。 だからなかないで、みんな みかただよ♪」「がんばって!って、いわれるより がんばったんだねって いわれるほうが はげみになるの。」といったひとりひとりに寄り添う言葉でファンにメッセージを届けており、働く大人の女性のファンも多い。近年では、フリーアナウンサーの宇垣美里(※当時はTBS所属)が困難やつらい出来事をマイメロディになりきって乗り越えるという「マイメロ論」が話題になったのも記憶に新しい。マイメロディを支えているファン層は実に幅広いのだ。

マイメロディ2010年代後半(2015-2019)のデザイン(C)’76,’20 SANRIO 著作(株)サンリオ

【サンリオ担当者】イベントに参加してくださるファンの方を見ていると、ブームが再燃した1998年に中高生だった40歳前後の方、アニメ「おねがいマイメロディ」が放送された2005年ごろに中高生だった30歳前後の方、幼少期に見ていた20代の方が多い印象で、1975年デビュー当時からファンでいてくださっている方は少ない印象です。ただし、ここ最近はマイメロディのラジオのお悩み相談に10代の方からの投稿があったり、かつてファンだったママの影響なのか女児向けグッズも好調だったりという傾向も見え、常にファン層が広がっているように思います。

セラピー活動に注目、マイメロディは「どんな時も“寄り添う”存在でありたい」

まっしろでかわいらしい「あなた色のマイメロディデザインシリーズ」(C)’76,’20 SANRIO 著作(株)サンリオ

昨年ひと足先に45周年を迎えたハローキティは、YouTuberになったり、国連とパートナーシップを結び#HelloSDGs を推進したりと新しい展開が始動したこともあり、ファンの間ではマイメロディの45周年にも期待が高まっているが、今後どのように展開していくのだろうか。

マイメロディの歴代ずきんが大集合したアニバーサリーグッズ<お洗濯デザイン>(C)’76,’20 SANRIO 著作(株)サンリオ

【サンリオ担当者】現在、マイメロディは、いつも頑張っている人を少しでも元気づけられるように「マイメロセラピー活動」を行なっています。昨年から、ラジオパーソナリティとして一般の方のお悩みにお答えしたり、今年に入ってからはマイメロディといつでも会話ができるアプリをリリースしました。トークルームでマイメロディと会話ができたり、電話をかけることができたりする、ファンの方たちといつでもコミュニケーションが取れるプラットフォームになっています。また、花の定期便サービス「LIFULL FLOWER」さんとコラボレーションし、毎月2回、お花とメッセージをマイメロディからお届けするプランも始めています。メッセージセラピーやフラワーセラピーなど、さまざまな形の癒やしを届け、多くの方が少しでも前向きになれるような活動をしていきたいと考えています。
【サンリオ担当者】「不安なとき、寂しいとき、うれしいことがあって誰かに話したいとき、良いときも悪いときもすぐそこにいて、どんな時も心に寄り添える存在になっていきたいと思っています。マイメロディは「メロディは、いつもおともだちのみんなといっしょにいるよ♪」と言っています。
於ありさ

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