「煙のない世界遺産」へ!白川郷がスタートする安全&クリーンなアクション

東京ウォーカー(全国版)

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2020年4月1日から運用する中央幹線沿いの加熱式たばこ専用喫煙所


パリのノートルダム大聖堂、沖縄県の首里城、岐阜県の白川郷など、近年、世界遺産で火災が発生するというショッキングな出来事が続いているが、白川郷はこの火災を受け、自然環境保全のためのアクションを起こした。「観光客や村民の火災予防意識を高めたい」と、1995年にユネスコ世界文化遺産に登録された白川郷合掌造り集落を有する岐阜県大野郡白川村は、フィリップ モリス ジャパンと包括協定を締結。世界遺産エリアの喫煙環境を整備し、火災リスクの少ない白川郷を目指す。

火災リスクの軽減と受動喫煙対策も


2020年4月1日(水)から全面施行される改正健康増進法に伴い、屋外であっても“望まない受動喫煙”を生じさせることがないよう周囲の状況に配慮することが求められている。本協定は、白川郷における火災リスクを軽減すると共に、受動喫煙対策も行うことで、より安全でクリーンな環境を促進することを目的としている。

具体的には、荻町伝統的建造物群保存地区の景観を損なわないよう配慮した構造の加熱式たばこ専用喫煙所を、4月1日より運用。また、加熱式たばこ専用喫煙所が掲載されたマップ及びマナーガイドを刷新し、来訪客に対して喫煙環境変更の周知とマナーの向上を図る。

集落外縁(白川郷バスターミナル及びせせらぎ公園駐車場)には、紙巻たばこでも使用可能な喫煙所を整備するが、集落内の紙巻たばこ喫煙所は撤去予定。世界共通の財産として、白川郷を未来へつなげていく。

2020年4月1日以降に撤去される灰皿。集落内は加熱式喫煙所のみになる


世界の宝を守る大きな一歩


白川村村長の成原茂氏は、「白川村は、4月1日より世界遺産白川郷合掌造り集落で火を付けて燃やす紙巻たばこのない環境づくりを目指し、『煙のない世界遺産』に生まれ変わります」と宣言。

フィリップ モリス ジャパン社のシェリー・ゴー社長は、「2019年、総務省消防庁より、安全対策が組み込まれた加熱式たばこは紙巻たばこよりも火災リスクが少ないという報告がなされました(平成31年「加熱式たばこ等の安全対策検討会方向書」内 )。このことからも紙巻たばこの使用場所を限定し、安全対策が組み込まれた加熱式たばこの喫煙環境を整えることは、火災予防に大きな意味を持つと考えています」とコメント。

白川郷荻町集落の自然環境を守る会会長の和田正人氏は「 荻町の美しい自然環境を守る上で火をつけて使う紙巻たばこのない環境づくりを目指すことは大変重要であり、今回このような形で『煙のない世界遺産』となることができ、大変嬉しく思います」と喜びを表している。

見る者を感動させ、先人の知恵や歴史を学ばせてくれる“平和のとりで”世界遺産。この宝を守るための環境保全活動は、さまざまな方法、さまざまなスポットで今後も行われていくことだろう。

Raira

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