次期家元が550年前の生け花を再現! 華道家元池坊「いけばな池坊550年祭」記者発表会

関西ウォーカー

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来年で550年を迎える華道家元池坊は、11/1に六角堂に隣接する池坊会館(京都市中京区)で「いけばな池坊550年祭」概要記者発表会を行なった。記者発表会では、11/9(金)から京都高島屋で行われる「旧七夕会池坊全国華道展」を皮切りに1年間行われる550年祭の記念行事と、戦国時代の家元・池坊専好(せんこう)の華人としての生き様を描いた時代小説「花いくさ」が12/29(木)に発売される事が発表された。

550年祭は、テーマに「いけばなの夜明け Ikenobo-On the rise」を掲げ、11/13(日)に開催される、高校正によるコンクール「Ikenobo 花の甲子園2011」全国大会や、池坊専好(せんこう)の大作「前田邸大砂物」が復元展示される東京・日本橋高島屋の「池坊550年祭 東京特別花展」などバラエティに富んだ行事が予定されている。

また、小説「花いくさ」は、専好が、豊臣秀吉が前田利家邸を訪れる際に幅7メートルに及ぶ床に立てた大作「前田邸大砂物」に伝えられる戦国エピソードを基に書籍化したもの。豊臣秀吉の命によって切腹した、盟友・千利休の死をめぐる葛藤や、専好の花や家族に対する愛情が綴られている。単行本編集長である角川書店の吉良浩一さんは記者発表会で「血のかよった、息使いの聞こえてくるような描写だ」と表現。作者の鬼塚忠さんは「花を見る間に、いかに花が美しいか、世界に見てもらいたいと思った」と映画化への期待を語った。

そのほか、次期家元である池坊由紀さんが、寛正3年(1462年)に記された僧侶の日記「碧山日録」のなかの、先祖・池坊専慶(せんけい)が生けた花の記述に基づき、菊など11種類の花材を使用して550年前のいけばなを再現。会場の壇上で「立て花」を披露した。

次期家元は、11/11(金)の六角堂献華(けんげ)をスタートに、西国三十三所のすべての寺院で献華を行うことを発表。震災や台風による慰霊復興と日本の平和、人々の幸せを願って約3年間かけて寺院をめぐる予定だ。

【関西ウォーカー/森智美】

◆「いけばな池坊550年祭」の詳細はこちら

http://www.ikenobo.jp/ikenobo550/index.html

◆「花いくさ」

作者:鬼塚忠様

発行:角川書店

発売日:12/29(木)予定

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