沖縄のクリエーター13組がイギリスで合同展示イベントを開催

東京ウォーカー(全国版)

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沖縄県出身のクリエーター13組による、アートの面から“沖縄文化”を伝えるイベント「LOOCHOO(ルーチュー) 沖縄作家グループ展 in ロンドン」が4月25日(水)~4月30日(月)までイギリス・クリプトギャラリーで開催されることが決定した。現代アート、テキスタイル、陶芸、ガラス、デザイン、そして、沖縄音楽と舞踊など、ジャンルを超えたクリエーターにより複合的に沖縄のアート文化を展開するイベントとあって、注目を集めそうだ。

キュレーターを務めるのは、沖縄県出身でロンドン在住の現代美術家・津波博美。津波のもと、陶芸家・伊是名淳、テキスタイルデザイナー・田仲洋、“pokke104”ことイラストレーターの池城由紀乃、ガラス作家・松堂今日太、服飾デザイナー・名嘉太一・名嘉恵利子、陶芸家・仲村盛隆・仲村聡子、現代美術家・平良亜弥、琉球舞踊を踊る伊是名祐子、画家・英天、ミュージシャン・Lacorde(川村健一・比嘉雅人)、ペーパークリエーター・古堅ちひろの13組のクリエーターが集まった。彼らが、今回のコンセプトである「TIME(タイム)」をテーマにそれぞれ作品を展示する。

「ルーチュー」とは、1797年に宮古島沖で座礁したイギリス海軍士官のウィリアム・ブロートンが、手厚くもてなしてくれた“琉球”のことを親しみを込めてこのように呼んだことが発端。今回、沖縄とイギリスで活躍するクリエーターがイギリスで開催するイベントということで、この言葉をタイトルに引用。名嘉太一が琉球王国時代の“金印(国印)”にインスピレーションを受け、「「LOOCHOO(ルーチュー)」という言葉を使ってロゴを製作した。

「TIME(タイム)」をコンセプトにしたのは、18世紀後半に当時の英国人が「ルーチュー」と呼んだ時から現在まで脈々と続く“時”の中で、沖縄のデザイナーが継承・発展させている彼らなりの“時”を表現してもらおうというのが狙い。伊是名淳は「沖縄人は特に先祖への尊敬の念が強いのが特徴。よって、“TIME”をコンセプトにすることは自分たちのルーツをたどるという意味合いもあります。13組のクリエーターが考える“TIME”は、それぞれ違うと思います。それを合同展示することによって、“沖縄の空気感”をロンドンの人たちに伝えたい」と意気込んでいる。

イベントでは、合同展示のほか、初日となる4月25日には、オープニングプログラムとして、Lacordeとロンドン三線会がライブを披露。その音楽をバックにpokke104がライブペイントを実施する。その後、Lacordeの演奏で伊是名祐子が琉舞「かぎやで節」を舞う。また、pokke104は4月27日(金)に、ホームレスや難民、亡命希望者をサポートする団体「HCCT」のメンバーとともに45分間のワークショップを行い、アートを通して交流を深めていく。

また、この「LOOCHOO(ルーチュー) 沖縄作家グループ展 in ロンドン」を県民にも認知してもらおうと、沖縄県内でキックオフイベントも開催。2月24日(金)は、那覇市の「クラブ・サイコロ」でキヨサク(MONGOL800)を中心とするセッション集団・The NO PROBLEM'S、アリサとフジコ、石川清貴のライブ、知念しんいちろうとドラゴンエマニエルによるお笑いライブ、DJガムテープのDJパフォーマンスが行われる。その2日後、2月26日(日)には、豊見城市の豊崎美らSUNビーチにて、ドラマ「ハルサーエイカー」のショー、pokke104のライブペイント&ワークショップ、Lacordeのライブなど家族で楽しめる無料イベントを実施。若者や家族連れに「LOOCHOO(ルーチュー) 沖縄作家グループ展 in ロンドン」を広くアピールする。

展示会場となるイギリスのクリプトギャラリーは、セントパンクラス教会として1822年に建てられた歴史ある建物。その地下階がギャラリースペースになっており、厳かなロケーションが人気を呼んでいる。琉球王国時代から連綿と続く沖縄のアート文化が、同じく歴史あるロンドンのギャラリーで英国人たちにどのように受け止められるのか、非常に興味深い。【東京ウォーカー】

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