【その2】7/17(木)~21(祝)、伝説のユニットが大阪で復活! 15年ぶりにそろった「大田王」とは? 3人を直撃!

関西ウォーカー

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※【その1】の続き

Q:これだけのメンバーが集まるのは、事件ですねェ。

後藤「ほんとにもう、身近なヤツでも、自分のカミサン(楠見薫)とも一緒に仕事するのがものすごい久しぶりだし。久保田浩がどうなってるのかも…もう一回手袋させたいですよ」

※久保田浩が演じる人気キャラクター“羽曳野の伊藤”は、手袋がトレードマーク

川下「今は、してないの? してんでしょ?」

後藤「してんのよ。でも全然おもしろくないの。笑わせないキャラクターで出て来ちゃうの、あの格好で。それは侮辱だ、“羽曳野の伊藤”のキャラクターに対する」

三上「え~! そうなの!」

後藤「みんなと久しぶり。近いようで久しぶり」

ABCホールのスタッフ「チラシの写真撮影の時、すごかった。何年ぶりみたいな会話が」

後藤「おれ、(腹筋)善之介とも久しぶりだもん」

Q:懐かしいメンバーですよ、客席も同窓会みたいかも。

後藤「うん、そういう空気はいっぱいあるでしょ。でも、それぞれにまた新しいお客さんがいますからね。土田英生(MONO)のお客さんなんかが、これ観に来てどう思うのか楽しみですね」

川下・三上「笑」

後藤「土田英生はもう、昔『ガバメントオブドッグス』の頃しか見たことがないでしょ。今、大先生になっちゃってるじゃないですか、作家協会の。いやいや、一緒にコメディをやってる姿を見せたいですね」

川下「後藤がね、当時ずっと言ってたんだけど、被害者をやらせたら土田英生よりおもしろいヤツはいないなぁって。ほんとにその通りだなと思って。それ以来ずっと、MONOを観に行っても、彼が被害者じゃないとあんまりおもしろくない(笑)。自分で書くから、あまりひどい目に合わない(笑)」

Q:個人個人で競演っていう意識はなかったですか?

後藤「昔はあったかね? アイツよりオレの方がおもしろいんじゃないかって」

三上「ないんじゃない?」

川下「ほかの誰にもできないことを自分はやるっていうのは、多分みんな意識してたと、それは思います。だから多分、競うことのできないことをやってた気がする」

三船敏郎にだれが一番似てるか、とか、加山雄三にだれが一番似てるか、見たいなことはやってた。それはでも、すごい勝負してた」

後藤「昔も、勝ち負けじゃなくて、オレのやりたいおもしろさに、アイツに協力してもらいたいっていうやりとりがあるんで」

川下「それとアイツのこれが見たいとか、それがうごめいてて」

後藤「そうそう、あれやってってお願いするのもあったもんね」

Q:究極のお友達企画ですね。

後藤「だけど、それは悪いように表に出すことはないと思いますね。オレが全部監修して、構成もして、で、なんらかの繋ぎ方をしていきますから。バラバラに出来上がっていくんで、それをどういう順番で流していけば、どんどんクライマックスになっていくのかなっていう。で、お客さん、ここらでもっとゆるい、即興的なものを観たいかなって言ったら、ハメ込んで行ったり」

Q:一番楽しみなのはみなさんかも?

川下「はい、そうなんですよ。あのね、ボクらね、普段、お客さんがどうやったら喜ぶだろうってことをずっと考えて、かなりその計算もみんな立つようになって来てるんですけど、大田王の時はそれ、あんまり考えないんですよ。自分が観たいものとか、やりたいものしか考えない、ですよ。前もやったとき、そうだったなって思ったんだけど…。後藤がセンターで踊るのを見たいってみんなが言ったら、しかたなしに彼はセンターで踊るとか。今回もきっとそうなりますよ。だからお客さんがシ~ンとするかもしれない」

後藤「いや、そんなことはさせない」

川下「お客さんの笑い声より、舞台上の役者や袖で観てる役者が笑うとか。そういうことが今回もあると思いますが、ただ、トータルで観たときに、お客さんにとって多分、がぜんおもしろいものになるはずなんですよ。ネタ一個見てみたら、これ、よくわかんないっていうのもあるかもしれないけど、その先におもしろいものがあるっていうのは、是非信じてほしとこですね、これは」

後藤「何より、今の関西の演劇界で、関西の演劇人がタレント演劇人とか、スター演劇人が全然生まれない土壌になっちゃってますよね。。前にやってた頃は、いろんなスターがいたんですよね。テレビもラジオも舞台も全部に出てるような連中がいっぱいいいて。ま、お金もあった時代ですからね。今の関西の演劇人の中でも、そこを目指してる連中も、もういなくなっちゃってるのかなって思うんですよね。それはなぜかった考えたら、目指す人べき、それをやってる人がいないから。『あぁなりたいな』と、オレたちの頃は思えたんですけどね。じゃ、目指されるべき存在として、なんかまたちゃんとやらなきゃいけないなという、いい機会だと思ったんですよ。これ見て、今の演劇人たちが『あ、こんなことやっていいんだ』って思えて、おもしろいことをもっと作っていく土壌が生まれる、なんかのきっかけにちょっとでもなれたらいいなと思ってますね、オレは。

だってこれ、おもしろいメンバーだって、いろんな人から言われますけど、関東から呼んでるのは三上市朗だけなんですよ、あとみんな関西に住んでるんですよ」

※【その3】に続く

【取材・文=ドルフィン・コミュニケーション】

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