印象派以降の豊かな色彩を堪能できるフランス絵画展が開催

東京ウォーカー(全国版)

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Bunkamuraザ・ミュージアムにて、10月18日(土)から12月14日(日)まで、「夢見るフランス絵画 印象派からエコール・ド・パリへ」が開催される。本展では、日本の個人コレクションを展示。フランスの絵画を通じて、それを描いた画家たちの夢を追体験するという試みで開かれる。

第1章「印象派とその周辺の画家たち」では、ポール・セザンヌ2点、アルフレッド・シスレー2点、クロード・モネ4点、ピエール=オーギュスト・ルノワール7点、ピエール・ボナール1点、アルベール・マルケ1点の17点を展示。セザンヌは、故郷の風景に現れる形や構図を幾何学的に捉え、再構成を試みた。モネは、風景が刻一刻と変化していく様子を素早い筆遣いと豊富な色彩で描いている。ルノワールは、生きる喜びを内側から発散させているような人々を描きとめている。

第2章「革新的で伝統的な画家たち」では、ジョルジュ・ルオー6点、モーリス・ド・ヴラマンク10点、ラウル・デュフィ2点、アンドレ・ドラン2点の計20点を展示。第2章では、原色を使い筆触を際立たせる描き方で、目に見える以上のものを表現しようとするフォービズムや、現実にある事物を見て描くアプローチそのものに根本的に挑んだキュビズムの作品を中心に展示する。画家たちは、1920年代になると各々の作風を確立し、フランス国内だけでなく、アメリカ、日本へと人気を得て存在感を示した。

第3章「エコール・ド・パリの画家たち」では、モーリス・ユトリロ11点、マリー・ローランサン4点、アメデオ・モディリアーニ2点、藤田嗣治6点、マルク・シャガール4点、キスリング7点の計34点が展示される。第一次大戦後、戦争の惨禍からの立ち直りを図ったパリの街角は、ユトリロが哀愁漂う風景画として作品に残している。モディリアーニが描いた裸婦は、単純化された形態の中に人の生にまつわる哀歓を忍ばせ、キスリングは、なめらかな質感と鮮やかな色彩で、対象の存在そのものを極立たせ、肯定するような様式を確立した。また、シャガールは、故郷の風景につながる幻想的な光景に、豊かな色彩をちりばめた。一方で、藤田嗣治もユニークな様式を確率した1人であり、日本の繊細な感覚を西洋の肖像画に見事織り込んでいる。【東京ウォーカー】

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