「横浜と原三溪」の生涯学習講座が大盛況!

横浜の魅力を再発見すべくスタートした、関東学院大学と横浜ウォーカーのコラボ企画「横浜学」。第11回となる講義が、「横浜と原三溪」をテーマに2月15日開催された。

生糸貿易で横浜の礎を築き、のちに三溪園を造園した横浜ゆかりの原三溪。その知られざる人間像を、生い立ちからはじまり三溪が残した三溪園や漢詩から語られた。最初に登壇したのは岐阜市歴史博物館学芸員の望月良親先生。美術品収集家や茶人など三溪の多様な姿を説明し、生誕の地である岐阜との関係をわかりやすく解説。続いて原三溪市民研究会会長の廣島亨(ひろしまとおる)先生が、三溪の残した漢詩や三溪園から、自然や日本文化を愛し、横浜市民と共に生きた私人としての三溪を紹介。三溪園の貴重な写真資料にも注目が集まった。最後に、関東学院大学文学部比較文化学科准教授のトウ 捷(「トウ」は「登」に「おおざと」)先生から、三溪の漢詩に描かれた、横浜への思いを、中国文化の視点から語ってくれた。

講義後、行われたパネルディスカッションと質疑応答では、より具体的な三溪像が語られたほか、中国語と日本語の漢詩の朗詠も行われ、聴講者の関心をひいた。

次回は「横浜と黄金町の街づくり」をテーマに4月12日(日)に開催予定。