登場人物は全員ダメ人間!浮世企画が駅前劇場へ進出
東京ウォーカー(全国版)
劇作家・演出家の今城文恵が立ち上げたプロデュースユニット「浮世企画」が、第一目標であった下北沢の駅前劇場についに進出!
今城と女優の片岡礼子の「女が本当にカッコいい芝居を作りたい!」との思いから、新作「ここにある真空」が誕生。
今城にとって重要なテーマである“家族”に“精神科医”を掛け合わせた作品だ。精神科医の女医とその腹違いの弟との出会いを軸に、2つの家族の変化を描いていく。
精神科医を設定に取り上げたのは、今城が幼いころから接してきた叔母が精神科医であったことも関係するという。
片岡演じる精神科医については「感情の繊細さや気配りを見て、片岡さんは実はとっても女性らしい方なんだと。精神科医という面では、片岡さんの優しさや実直なところが、『患者と一定の距離感を保つ』という医師を演じる際に逆にハードルとなりました」。
しかし、ディスカッションを徹底的にしたことで「患者さんはあくまで患者さん、治療の対象であるという結論に導き、女性らしさと男気を併せ持つ精神科医ができあがりました」と納得のいくヒロイン像が描けたようだ。
他の女性キャストについても、「主人公を含め、どの女性も芯のある役柄になったと思います」と当初の思いを成し遂げた。
今回もまた「登場人物全員ダメ人間」で挑む。「ダメじゃない人間はこの世にいない、と思っています。なので人間を描けば、自ずと登場人物全員ダメ人間になる。そしてそのダメなところを、ごまかさずに描こうとするのが私の脚本のスタートだったりします。物語よりも人間に興味があるんですね」と今城は締めくくった。【東京ウォーカー】
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