17世紀オランダの名画が京都に!「フェルメールとレンブラント」展開幕

関西ウォーカー

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10月24日(土)から16年1月5日(火)まで、京都市美術館(京都市左京区)で企画展「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち―世界劇場の女性―」が開催される。これに先駆け、10月23日、報道陣向けに内覧会が実施された。

17世紀のオランダは経済面、文化面ともに急速に発展し、絵画の分野でも多くのすぐれた画家を輩出した希有な時代だった。その中でも特に知られるのがオランダ・デルフト出身のヨハネス・フェルメールや、数々の名画を残したレンブラント・ファン・レイン。当時、女性が政治的に果たす役割が大きくなり、女性を描いた作品も増えていった。今回のサブタイトル「世界劇場の女性」はそういった側面を反映し、シェイクスピアの言葉にちなんでつけられたもの。

今回は17世紀を中心に描かれた60点を展示。フェルメールの「水差しを持つ女」、レンブラントの「ベローナ」(いずれもニューヨーク、メトロポリタン美術館所蔵)が初めて来日するほか、同時代に活躍したピーテル・デ・ホーホの「女性と召使いのいる中庭」(ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵)なども日本初公開となる。

会場はオランダ黄金時代の幕開けに始まり、その終焉までを展示。「風景画家たち」「イタリア的風景画家たち」「建築画家たち」「海洋画家たち」「肖像画家たち」といったジャンルごとに10章で構成される。

フェルメールの「水差しを持つ女」は8章「風俗画家たち」で見られる。肖像画よりもより生き生きと市井の人々の姿を活写した絵画は印象的だ。

9章の「レンブラントとレンブラント派」ではレンブラントの「ベローナ」のほか、同じく日本初公開となるカレル・ファブリティウスの「帽子と胴よろいを着けた男(自画像)」(ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵)なども展示。いずれも力強くドラマチックな作風と卓越した描写力で、見る者を圧倒する。

期間中、11月1日(日)14時からは成安造形大学副学長の千速敏男氏の「フェルメール:色彩の画家、バロックの画家」、11月8日(日)14時からは京都市美術館学芸課長の尾崎眞人氏の「レンブラントとフェルメールにおける女性の描かれ方」と題した講演会も行われる。

【取材・文=関西ウォーカー編集部 鳴川和代】

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