生涯学習講座・横浜学「横浜と橋」が開催!

横浜ウォーカー

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関東学院大学×横浜ウォーカーのコラボイベントして開催されている生涯学習講座「横浜学」。12月12日、第16回となる講義が開催された。テーマは「横浜と橋」。

最初に登壇したのは横浜都市発展記念館の主任調査研究員、青木祐介先生。現在の横浜市中区から南区の地域はかつて海で、江戸時代前期の埋め立てで新田となった、と説き起こし、その後横浜の街づくりの歴史の中で、いかに橋が機能してきたかを解説してくれた。幕末の開港時、急ピッチで街づくりが行われた横浜開港場は、周囲が開削され川や運河に囲まれた出島のような状態に置かれた。この水路で隔てられた開港場とその外をつなぐため必然的に橋が重要な交通路となった。時代が下り、関東大震災で横浜は甚大な被害をこうむり、多くの橋が崩壊、焼失。復興にあたり地震に耐える鉄の橋に架け替えるとともに、凝ったデザインの親柱(橋の両端にある柱)が据えられ、街の景観を引き立てたことに触れた。次に登壇した産業考古学会会長の伊東孝先生は、まず橋の分類法について解説。構造により桁(けた)橋、吊橋、アーチ橋、トラス橋、斜張橋(しゃちょうきょう)の種類があり、さらに木、石、鉄などの材料や道路面の位置による種類分けがあるという。この橋の基本をふまえ、横浜と東京の都市計画における橋の配置や種類などの差異から、それぞれの都市の独自性へと講義を展開していった。最後は関東学院大学教授の北原武嗣先生。5つの橋の構造分類の中で、外観が似ている斜張橋、吊橋の違いを解説。次いで横浜を代表する2大橋、斜張橋である横浜ベイブリッジと鶴見つばさ橋を比較。同じ種類であっても違いがあり、ベイブリッジは男性的、つばさ橋は女性的と外観の印象が大きく変わることを教えてくれた。

ふだんはあまり意識せずに通行している橋が身近なものになり、これからは橋を見るときに外観のみならず、その構造や都市での役割にも思いめぐらすようになりそうだ。

次回は「横浜と鉄道」をテーマに2月14日(日)の予定だ。

【横浜ウォーカー】

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