満島真之介、声優初挑戦の思いとは?

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俳優・満島真之介。彫りが深い端正な顔立ちだから、二枚目路線を突っ走ることもできたであろうに、美貌を逆手に取った個性派キャラから、痛々しい負け組の男まで、変幻自在に演じてきた。2016年はフジテレビの“ノイタミナ” 他にて放送(毎週木曜24:55~)のTVアニメ「僕だけがいない街」で幕を開ける。1月7日(木)よりスタートする本作で、声優に初挑戦した満島にインタビュー!

満島真之介が「僕だけがいない街」で声優に初挑戦


原作コミックはヤングエースで連載されて話題を呼んだ、三部けいの時間逆行サスペンスだ。満島が声を当てたのは、自分だけの時間が巻き戻る現象“リバイバル(再上映)”に悩まされている主人公・藤沼悟。ある日、衝撃的な事件が起き、それをきっかけに悟は自身の過去と対峙し、運命を変えようとする。

満島は、今回の悟役を演じるに当たり、今まで生きてきた自分の経験を、そのまま役柄に投影していこうと考えた。「僕が僕であること。演じるというよりも、悟という役に声がすっと吸い込まれていくような感覚がありました。だから抗うことをやめたんです。いつも、役者としてどう役を演じるかということより、人としてどう自分と向き合うかということしか考えていません」。

満島は過去に自転車で日本一周しているが、その経験も今に生かされているようだ。「同じ日本を走っていても、急勾配の坂があったり、緩やかな坂があったりする。天気もそうで、晴れてほしい時に雨が降ったりするんです。でも、それはそれで仕方がないし、受け入れて前へ進むしかない」。

満島真之介が声を当てる主人公の藤沼悟[c]2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会


満島は背伸びはしたくないと言う。「仮面を被ったり、無理をしたりすると、今出会わなくても良い人と出会ってしまったりするんです。そうなると、ずっと背伸びをした状態でいなければいけない。体に例えると、足をくじいたり、肉離れしたりと、悪循環が起きてしまう。嘘の自分を好きになられても嫌ですから。でも、地に足がついた状態で、しっかりと自分のペースで前に進んでいくと、自分とは違うペースで歩いてきた人たちとしっかり出会える瞬間があるんです。全然違うスピードで歩いていたのに、その瞬間だけパシっと合う。今回はまさにそういう出会いでした」。

「常に、等身大の自分でありたい」と願う満島。「その方がちゃんと人生の階段を上がっていける気がします。自分自身が、その時にできることを誠実にやっていくことが大事ですね。これまで、そういうふうにやってきたから、今回のような作品に出会えたのだとも思っています」。

そういう意味で「僕だけがいない街」との出会いは、来るべくして来たものだととらえる。「声だけで演じるといっても、特別な仕事をするという感覚はなかったです。実写をやる時や、普段の生活とも変わらない状態で演じられるアニメ作品というのも珍しいかと思うのですが。普段の自分が出るということは、結構不安があったりもします。でも、最高の原作、最高のスタッフが集まっているので、僕自身は何も恐れることはないなと。悟役を演じていますが、そこには僕自身も投影されています。悟と出会えた縁を大切に、誠実に言葉を発していきます」。

「僕だけがいない街」は1月7日(木)より毎週木曜24:55~フジテレビ“ノイタミナ”他で放送[c]2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会


満島は、悟がリバイバルすることを特殊な現象だと思っていない。「すごく普遍的な主人公です。誰でも過去に対して、あの時こうすれば良かったと後悔したり、あれを選んでおいて良かったと思ったりすることがあるはずです。人はみんなそうして生きている気がします。その時はその瞬間でしかない。でも、今日が明日からの未来につながるんです。そういう希望があるのも、この作品の魅力だなと思っています」。

しっかりと前を見すえて、俳優道を歩いている感じが実に頼もしい満島真之介。2016年は「僕だけがいない街」で幸先の良いスタートが切れそうだ。【取材・文/山崎伸子】

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