「大阪、あったかいっすね!」綾野剛&白石和彌監督が来阪!映画「日本で一番悪い奴ら」舞台挨拶

関西ウォーカー

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6月25日(土)から全国で公開される映画「日本で一番悪い奴ら」の舞台挨拶付き先行上映会が、6月7日に梅田ブルク7(大阪市北区)で開催され、主演の綾野剛と監督を務めた白石和彌が登壇した。

6月25日(土)公開の映画「日本で一番悪い奴ら」の大阪舞台挨拶に、主演の綾野剛と監督を務めた白石和彌が登壇


本作は、裏社会と結託して逮捕された刑事による、“日本警察史上の最大の不祥事”と呼ばれる実在の事件を映画化した犯罪ドラマだ。覚せい剤密輸、拳銃購入など、あらゆる悪に手を染めていく主人公の刑事・諸星要一を綾野剛が演じ、映画「凶悪」で数々の賞を受賞した白石和彌が監督を務めている。また、本作は「第15回ニューヨーク・アジア映画祭」のオープニング作品に選出され、綾野はライジング・スター賞の受賞が決定している。

舞台挨拶の開始前から、超満員の会場はボルテージがマックスの状態に。司会者に呼びこまれると、通例の舞台袖からの登場ではなく、客席後方から登場した綾野と白石監督。まさかの展開に、巻き起こる悲鳴に近い歓声を浴びながら、ステージに到着した綾野が、「大阪、あったかいっすね!」と笑顔を見せる。そんな型破りな展開から、終始温かい一体感に包まれた舞台挨拶が幕を開けた。

さっそく大阪の印象を聞かれた綾野は、「街を歩いていると、『剛くん。お疲れっ!』て声をかけて下さるんですよね。知り合いかと思ったら全然知らない人で、驚きながらも『あ! お疲れっす!』と応える、なんてことがよくありますね(笑)。本当に温かくて気持ちいい方ばかりなので、大阪は大好きです」と告げる。

映画「日本で一番悪い奴ら」の主演を務める綾野剛。映画について、真摯に語る


そのまま、映画について聞かれると、「台本を読んだ時は、自主規制だとかコンプライアンスがある中で、表現するのは難しいんじゃないかなと思ったんです。逆に言えば、映画にできることが、なんて素晴らしいことなんだと思いました。だけど、そんな風に思ってしまっている自分は、自主規制の下でいつのまにか、どんどん弱体していたのかもしれないとも感じました」と、真剣な表情で訴える。続けて「そういった面もあって、自分をもう一度改めて、奮い立たせるようにして取り組みました。美しい映画が美しいと判断されるためにも、対極にこういう作品が必要で、日本のエンターテインメント・シーンをみんなで盛り上げていかなければなと思います。なので、この作品を公開できることが、非常に嬉しいんです」と、真っ直ぐに想いを伝えた。

映画「日本で一番悪い奴ら」の白石和彌監督。“悪人”描くポイントを語る


今度は綾野の起用について、「綾野くんと一緒にできること自体が、嬉しかったです。この作品で男にしないと、映画監督として失格なんじゃないかと思ってやりました」と、白石監督が覚悟を語る。

さらに、前作「凶悪」に続いて、本作でも“悪人”が描かれていることについて、ポイントを聞かれた白石監督は、「自分が一番悪くなろうと、いつも思ってやっています。悪い人を描くことは面白いですし、演じることも面白いんだと思います。今はそういう映画が少ないので、みんなイキイキとやってくれるんですよ。こんなにカッコいい綾野くんが、とんでもないことになりますからね!映画って、“何が始まるんだ!?”というドキドキするメディアであって欲しいんです」と笑顔で語った。

観客席に登場した“悪”の人文字を、自ら指揮を執って微調整する綾野剛と白石和彌監督


ここで、マスコミ向けにフォトセッションの時間が設けられると、客席には「悪」の人文字が登場!綾野と白石監督が、自ら指揮を執りながら微調整して、完成した人文字を背景に記念撮影。このまま舞台挨拶が、終了に向かうかと思いきや、綾野が「せっかく“共犯者”になっていただけたので、今日のことを証明するために写真を撮ってください!」と声をかけ、急きょ観客にもフォトセッションの時間が!イベントではご法度の一般撮影が解禁され、会場は大盛り上がりとなった。

観客席に登場した“悪”の人文字をバックにフォトセッションが行われた


最後に白石監督は、「観終わった時、綾野くん演じる諸星が、とんでもないところに皆さんを連れて行ってくれるはずです。この映画が成功したら、また綾野くんと最高の映画を作って大阪に帰ってきます!」と宣言。

綾野は、「重く感じられがちですが、非常に痛快でポップなエンターテインメントに仕上がっています。とにかくやりきりました!白石さんに観たことのない景色まで連れてってもらいました」と感慨深そうに、言葉を詰まらせながら伝えた。

去り際に綾野は、「内容が内容ですから、鑑賞後にカフェとかで “シャブ(=覚せい剤)”とか“チャカ(=拳銃)”とか言いながら感想を話していると、周りの人が気にすると思うので、“しゃぶしゃぶ”を食べながらだと問題ないと思いますよ(笑)」とお茶目にアドバイスをして、笑いを誘った。

通常の舞台挨拶ではありえない“事件”が連発した、賑やかな舞台挨拶はこうして幕を閉じた。

映画「日本で一番悪い奴ら」は、6月25日(土)から梅田ブルク7ほか全国の上映劇場で公開される。

【取材・文=関西ウォーカー編集部 大西健斗】

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