走りも楽しめる!ルノーの新型カングーEDCをチェック
東京ウォーカー(全国版)
この夏、オシャレでありながら使い勝手がよいと評判のルノー「カングー」のラインアップに「カングー・ゼンEDC」が加わった。

今回試乗する機会に恵まれたので、以前、ルノーのコンパクトカー「ルーテシア」を試乗取材をした際、大変気に入ったという女子大生、榊原莉奈さんにカングーを体験してもらうことにした。彼女にとってカングー、そしてルーテシアとカングーを通してルノーという会社は、どのように映るのだろうか。
ヤングファミリーに人気の唯一無二の存在
新たに登場したモデルを紹介する前に、まずはカングーについてから。
カングーは、広い室内空間と高い機能性により、人も荷物も余裕を持って搭載できるマルチパーパスビーグル。もともと商用車(貨物車)として開発さた。日本には導入されていないが、数多くのバリエーションモデルもあり、その利便性からフランスの郵便局をはじめとして、ヨーロッパ圏において圧倒的なシェアを誇るという。年間20万台以上を生産するというから、その人気の高さが伺える。
カングーを「広い室内空間と高い機能性」と表現すると、他のミニバンやSUVと変りがないように思える。しかし、リアドアが観音開きであること、そしてキュートな外観が、カングーを唯一無二の存在としている。
カングーを初めて見た方は、想像以上の大きさに驚くだろう。そして車内空間の広さに圧倒されるハズだ。大人5人がゆったり座ることができるだけでなく、高さ方向の余裕とフロントガラスを含めてガラス面積が広いため、閉塞感が少ない。

最大の特徴である荷室の観音開きドア。ハッチバックタイプと異なり、狭い場所でもドアが開けやすく、また背の低い方でもドアを閉める際に背伸びをしなくても済む。そして、リアシートと助手席がフルフラットとなるため、例えば大型のテーブルや自転車、そしてカヌーなどを入れることもできる。
この圧倒的な室内空間と使い勝手の良さ。そして、キュートな外観と、それを際立たせる豊富なカラーバリエーション。250万円前後という価格と相まって、アクティブなライフスタイルを楽しみたいという、主に30代のヤングファミリーが買い求めるという話もうなづける。
新型ターボエンジンを搭載!

さて、このカングー。走りはどうかというと、従来のパワートレインは、100馬力を発生する1.6リットルの4気筒エンジンに4速ATという組み合わせであった。必要十分であるものの、今時の乗用車から見ると、やや非力に思えてしまうのも事実。そこで今回登場したのが、2リットルに匹敵する性能を発揮する1.2リットルのターボエンジンと、6速エンファシエント デュアル クラッチ(EDC)トランスミッションを搭載した「カングー・ゼン・EDC」と、同エンジンに6速マニュアルトランスミッションを搭載し、かつ装備をシンプルにして価格を抑えたモデル「カングー・アクティフ」だ。
まず、この1.2リットルのターボエンジンについて。馬力は1.6リットルタイプに比べ、10馬力ほどのアップと控えめだが、1750回転で最大トルク19.4kgmを発生。常用回転における扱いやすさの向上を果たしている。そしてトランスミッションのギアも多段化。しかもEDCモデルは、デュアルクラッチとすることで、変速ショックが4ATに比べて低減され、滑らかな走りを実現しているという。
快適な室内空間と乗り心地

はじめてカングーを見た榊原さんは「こんなに大きいんですか? 運転できるか不安なんですけれど……」と驚きと不安を隠せない様子。まずは助手席に座り車内を確認。「とても広くて、車のシートに座っているというより、椅子に近い印象です。あと、天井がすごく高いから、車の中にいるという印象がとても少ないです。足元も広々していますし快適ですね」と、まずは空間の広さに感心したようだ。さらに「シートのさわり心地が良いですね。それに体をゆったりと、でもしっかりと支えて、疲れにくい気がします」と、シートに対して高評価。実際に走行すると「とても乗り心地がいいです。ふわりとしていて硬さはありませんね」と、乗り心地も気に入った様子。
運転が楽しい!

さて、運転席に座って運転して貰った。「座る位置が高く、そしてフロントガラスの面積が広いから、視界がとても開けていいですね。サイドミラーも、ルームミラーも大きくて見やすいのも嬉しいです。ここまで大きなクルマを運転するのは初めてに近いですが、思っていたよりも運転しやすいです」
「アクセルやブレーキなどの操作が敏感に反応する車は苦手なのですが、カングーはちょうどよい感覚でした。そしてアクセルを踏めば、とても滑らかにクルマが動き出し、もたつくことなく加速していきます。山道を登坂してみましたが、エンジンが唸りを上げることはありませんでした」
「ハンドルが大きく、見晴らしがとてもいいので、バスを運転しているみたいですね。ですけれど、ハンドリングが素直で、十分なパワーもありますから、運転が楽しめます」
試乗を終えた榊原さんに感想を聞いてみた。「カングーは、家族でキャンピングするなど、アクティブな人にピッタリのクルマだと思います。荷物が多く積めるうえに、目的地まで運転手はもちろん、同乗者も快適に、そして楽しく移動できると思います。道中で疲れてしまったら、到着してから楽しめませんものね」カングーは、ロングツアラーとして十分すぎる素質を持ちあわせているといえそうだ。
車のある生活を、もっと楽しく
ルーテシアとカングーに触れた彼女に、ルノーについてどのように感じたのかを尋ねた。
「以前試乗させて頂いたルーテシアに乗る前まで、ルノーはオシャレなブランドというイメージでした。ですが、実際に試乗すると、オシャレなクルマであるのはもちろんのこと、乗っていると楽しい気分になれました。乗り心地も見た目も全く異なるカングーでも、同じ印象です。運転中はもちろん、助手席でも楽しかったです」「きっとルノーは、車の性能だけでなく、車のある生活を楽しもう、という点に目を向けて製品を作っているような気がします。人生を楽しむのに長けたお国柄だからこそ生まれる発想と製品なのでしょうね」
クルマのある生活の楽しさがいっぱい詰まったカングー。アウトドアが楽しい秋から冬にかけて、ぜひチェックしてほしい1台だ!【東京ウォーカー】
クリタタカシ
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