「“べっぴん”な作品に仕上がった」NHK朝ドラ完成試写
関西ウォーカー
9月5日、NHK大阪放送局で10月3日(月)から始まる連続テレビ小説「べっぴんさん」初週の完成試写会が、報道陣や関係者を招いて行われた。
べっぴんさんは神戸が舞台。昭和の初め、神戸の裕福な家に育ったヒロインが戦後、焼け跡で困窮する中、手作りの品を売り始め、やがて子供服の店を立ち上げる、夢と希望の物語だ。実在の人物をモデルにはしているが、大胆に再構成し、激動の時代を生きた女性たちの姿を描く。
今回の試写会で上映されたのはヒロインの少女時代。昭和9年、坂東五十八(いそや・生瀬勝久)と妻のはな(菅野美穂)、長女ゆり(内田彩花)、次女すみれ(渡邉このみ)の一家が神戸の山の上の邸宅に引っ越してきたところから始まる。病弱だったはなは入院、すみれははなを励ますため、手作りの刺しゅうを贈ろうとするが、拙さのあまり渡すことができなかった。そんなすみれに、出入りの靴職人の麻田は「大切なのは作るときに込められた思いだ」と伝える。その言葉に後押しされ、すみれははなに手作りの刺しゅうを手渡すことができた。はなはすみれの刺しゅうを見て「べっぴん(=特別にいい品もの)やな」とほめるのだった。
試写会後に行われた会見には、ヒロインの芳根京子と子供時代を演じた渡邉このみがそろって登場。芳根京子は「3か月ちょっと毎日のように撮影してきて、それがつながって皆さんに見ていただけるというのはすごく不思議な気持ち。すごく『べっぴん』な作品に仕上がっているのではないか」と自信のほどをのぞかせた。また、冒頭神戸の焼け跡に立つシーンでは自然に涙が流れたとか。「あの瞬間にすみれになれた」と感慨深げ。
渡邉このみは時々少女のすみれ同様に「なんか…」と言葉に詰まるシーンもあったが、記者の質問に「(父役の)生瀬さんは役ではすごく怖いけど、普段はとても優しい人。菅野さんは本当のお母さんみたいで、こんなお父さん、お母さんがいればいいなと思いました」と共演者について語った。
制作統括の三鬼一希プロデューサーも「見れば見るほど泣けるポイントのあるドラマ。『べっぴん』ができたのではないか」と自負する。「1週目の坂東家のシーンは神戸・塩屋の貿易商の旧邸宅跡を使って撮影したほか、海岸の倉庫街や神戸大学など、リアルな神戸でロケをしてています。2週目は萌黄の館などが登場します」と神戸ロケについて語る。
9月9日(金)発売の「神戸ウォーカー」でも「べっぴんさん見どころガイド」を掲載。ぜひ、神戸ウォーカーを片手に10月3日(月)からの放送をチェックしてほしい。
鳴川和代
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