深過ぎる物語と圧巻のパフォーマンス！「ダイハツ トーテム」名古屋公演が開幕

11月10日(木)、シルク・ドゥ・ソレイユ「ダイハツ トーテム」名古屋公演が開幕した。期間は2017年1月15日(日)まで。肉体の可能性を限界まで追求した圧倒的なパフォーマンスと壮大なストーリー、臨場感ある生演奏で観客を魅了するエンターテイメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」。彼らの前回公演「オーヴォ」に続き、“人類の進化”をテーマにした「トーテム」がついに名古屋で見られる！開幕に先駆け、前日にはマスコミ等向けの公開リハーサルを実施。トーテムの見どころと共に、公開リハーサルの模様をレポートする。

幻想的な世界観に感動！圧巻のステージは1秒たりとも目が離せない！！

開幕前日、マスコミ等に向けて公開リハーサルが行われた。会場はナゴヤドーム北側に設置された特設会場、名古屋ビッグトップ。一般の招待客も訪れ満員となった会場で、熱いパフォーマンスを繰り広げる「トーテム」のショーをひと足早く観賞した。

ゲートをくぐると、フードやグッズのブースが並ぶ待機エリアに。ドリンク(350円～)やオリジナル・ポップコーンバケット(塩・キャラメル、1400円)など、ここで買ったフード類は客席でも飲食可能だ。少し早く会場へと足を運び、グッズコーナーでオフィシャルプログラム(2000円)を買って予習をしておくのもオススメ。また、「トーテム」のロゴが映し出されたスペシャルな「ダイハツ ブーン」の前で、記念撮影を楽しむのもいいだろう。

ステージエリアに入ると、舞台中央には既に巨大な亀の甲羅(カラペース)が。開演の時間が近付き、会場内に人が増えてきたところであるサプライズも披露される。その詳細はぜひ、会場へ足を運び自身で体感してほしい。そして開幕を告げるアナウンスが流れると共に、照明が暗転。約2時間20分(途中、休憩30分)にわたって、ドラマティックで壮大なショーが披露された。

ポップな音楽と、スピード感あふれるアクロバットの連続は、まさに観客を別世界へと連れ出す最高のパフォーマンス。数ミリのミスも許されないテクニックに息を呑む瞬間もあれば、個性的なキャラクターの演出に心温まるシーンも。物語のテーマを意識しながら、その演目で何を表現しているのかをイメージして観賞すると、さらにショーの世界観に浸れることだろう。

東京・大阪で86万人を動員！シルク・ドゥ・ソレイユ「トーテム」とは？

シルク・ドゥ・ソレイユは1984年、カナダの大道芸から始まったサーカス集団。現在は世界50カ国以上から集結した4000名のアーティストとスタッフを抱える、世界的なエンターテインメント集団として知られている。

そんな彼らによる日本最新作「トーテム」は、人類の誕生から現在、そして未来へと数億年の歴史を刻む“人類の進化”をテーマにした物語。幻想的でアートな世界観、人間技とは思えない究極のアクロバット、最新テクノロジーを駆使した「プロジェクションマッピング」で、圧倒的なスリルと感動を生み出す世界レベルのショーだ。

肉体美が伝わるパフォーマンスもそうだが、「トーテム」で注目したいのが、舞台を彩る個性豊かなキャラクターたち。コミカルで不思議な魅力に満ちたキャラクターは、会場を笑いのあふれた空間に演出してくれる。

際立つ個性で観客を魅了する注目のキャラクター(以下、ネタバレあり)

ステージ冒頭に登場するのが、煌びやかな姿が目を引く「クリスタル・マン」。天井からゆっくりと姿を現すシーンは、会場を瞬く間に「トーテム」ならではの幻想的な世界に。地球に生命を与える象徴として、独特な存在感を漂わせる。

少し間の抜けた動きと、リズミカルなパフォーマンスが魅力の「クラウン・フィッシャーマン」は、観客に温かい笑いを誘ってくれる。小舟の上で釣りをしながら訪れるハプニングに驚いたり、小さなボールと器用に戯れたりするチャーミングな姿は必見だ。

ステージの枠から飛び出した、“観客いじり”も「トーテム」の魅力のひとつ。マッチョでおしゃべりな「バレンティーノ」は、どこか憎めないキャラクターで観客に話しかけ笑いを生む。迷惑行為を繰り返し登場キャラクターの怒りを買うものの、ステージと会場を繋ぎ一体感を生み出してくれる重要な人物だ。

このほかにも、まだまだ個性豊かなキャラクターたちがたくさん登場する。ぜひ、そのちょっぴりマヌケでシュールな魅力に心癒されてはいかがだろうか。

「ダイハツ トーテム」名古屋公演のチケットは、「フジテレビダイレクト」ほか各プレイガイドで販売。世界レベルのパフォーマンスと感動を、ぜひ生で体感してほしい！【東海ウォーカー/堀田裕貴】

堀田裕貴