近大と吉本がタッグ! 就活サポートも

関西ウォーカー

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世界初の完全養殖マグロ・近大マグロやウナギ味のナマズなど、何かと話題の多い近畿大学。「実学教育」を理念に、アマゾンやエースコック、豊田通商などと提携し、数々のチャレンジングな取り組みを行っているが、今度は笑いの殿堂・吉本興業とタッグを組んだ。

この取り組みを発表する「近畿大学×吉本興業 包括連携協定記者会見」が、12月15日、大阪市中央区のなんばグランド花月で行われた。この協定では1.近大マグロを日本国内だけでなく、世界に発信するための取り組み2.笑いの医学的効能の検証とストレスマネジメントの共同開発3.吉本の笑いと近大の実額で教育・研究を行い、社会に役立つ人材を作る、の3点について合意。

1.については、近畿大学の水産研究所が開発した近大マグロを題材に、アニメやドキュメンタリー、ドラマなどを両社が共同制作し、NETFLIXなどを通じて世界に発信する。取り組みを発表した近畿大学広報部の世耕石弘広報部長は「魚の養殖技術は昭和23年に近畿大学が作りだしたもの。日本のすぐれた技術を世界に発信する」と意気込む。

2.については「笑い」のメンタル面での医学的効能を、グランド花月などでの計測と解析を通じて検証、さらにこれを用い、ストレスマネジメント方法の開発を目指す。自身が医師でもある近畿大学の塩崎(崎の大が立)均学長は「今まで笑いの科学的・医学的検証がなされてこなかった。これについては私自身も興味のあるところ」と期待を寄せている。3.については、吉本興業がノウハウを持つ「プロデュース」「コンテンツ制作」「コミュニケーション」の分野で「笑い」を軸とした教育や研究事業を行う。特に注目は「就活サポート」。「すべらん話し方講座」と題し、NSCや所属タレントが講師を務め、近大生に「鉄板ネタ」を伝授するというもの。この取り組みには「今、企業が人材に最も求めるものはコミュニケーション能力」(世耕部長)という背景がある。早速12月22日(木)には、大学生にも人気の月亭方正による“「すべらん話」の創り方講座”が同大学の東大阪キャンパスで行われる。

吉本興業の大崎(崎の大が立)洋社長はあいさつで「大阪で生まれた近畿大学と吉本興業が大阪のためにチャレンジするのは非常にわくわくするところ。吉本も様々な人材を集めて、働けるまでに持っていく学校のようなもの。うまく接点を見つけていければ」とこれからの取り組みに意欲を見せた。

会見後には塩崎学長と大崎社長が協定書に署名。さらに、これを祝ってすっちーや池乃めだか、未知やすえ、テンダラーといったよしもと芸人も登場した。未知やすえは「おなかの中にもやもやがたまっても、声を出すと健康になれる。笑って過ごすと嫌なものが出ていくと思う。一緒に楽しく授業に参加できたら」と、笑顔を見せた。近畿大学の世耕部長は「大阪を盛り上げ、日本が成長できるように、本気でやります」と、改めて決意を語った。

【取材・文=関西ウォーカー編集部 鳴川和代】

鳴川 和代

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