【俺のガンプラ部屋】“好き”を集めたガレージは「仲間たちと作った“おとなの秘密基地”」
新型コロナウイルスの影響により、老若男女を問わず多くの人が「おうち時間」の変化を余儀なくされた。そうしたなか、この状況をポジティブにとらえ、自身のライフスタイルをアップデートした人たちもいる。
今回紹介するのは、仲間たちと「おとなの秘密基地」を作りあげたモデラー・寝太郎23さん。“好き”を集めたガレージに込めた思い、そして「おうち時間」の変化について聞いた。
気分は1/1ダイオラマ「地元の友人たちと週末に集まって作りました」
――このオシャレなガレージのテーマは?
「テーマは『自分の好きなものに囲まれて過ごせるカフェ』です」
――オープンカーやバイク、プラモデルの作業場と、昭和世代にとっての“憧れ”がテンコモリです。このガレージを作った理由は?
「子供のころから、おもちゃ屋さんになりたいと思っていたのですが、おとなになるにつれて興味も変わっていき、車屋さんもいいな、雑貨屋さんもいいな、あ、やっぱりカフェもいいな、と夢は膨らんでいったんですね。けれど、現実は普通のサラリーマン…。それなら余暇を全開で楽しもう!好きを全部詰め込んだガレージを作って、そこで『お店屋さんごっこ』をしようと思ったのがきっかけです。車はイギリスのスポーツカーブランドMGのMGBで、1978年式のモデルをベースにMGB MK.1仕様にカスタムしています。バイクはホンダ・ドリーム50です。昔、アルバイトで貯めたお金で買った、思い出がたくさん詰まったバイクですね」
――内装にこだわりを感じます。製作にかかった期間は?
「製作は工務店との打ち合わせからですと、1年ほどになります」
――設計はご自身で?
「細かな設計はデザイナーさんにお願いしているのですが、イメージを伝えるためにイラストを描いたり、ケント紙で模型を作ったりしました。参考になりそうなカフェやケーキ店の情報をお互いに交換し、実際にお店に行って使用されている建材などを確認したりしました。また映画のセットのような雰囲気も欲しかったので、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーにも行きました。地面や壁、扉などばかり見ていたのでヘンなお客さんに見えたかもしれませんね(笑)」
――まるで“おとなの秘密基地”かのような印象を受けました。
「使用する材料はネジ1本、クギ1本に至るまでこだわりました。ガレージの大枠は大工さんに作っていただいているのですが、そのほかは地元の友人たちと週末に集まって作りました。板を切って、色を塗って貼っていくのですが、プラモデルのようにわざと汚した塗装(ウェザリング)を施しています。1/1スケールのダイオラマ(ジオラマ)を作っていくイメージですね。友人たちが集まって行ったこの作業が、子供のころに憧れた“秘密基地”を作っているようで一番楽しかったです」