【漫画】現役パティシエが描く青春ラブコメが話題!「お菓子作り」と「執筆」の二刀流。原作者に聞く両立のコツ、作品誕生秘話
パティシエと小説家の二刀流。両立のコツは?
――本業が忙しい中、小説はいつ書いているのでしょうか?
「仕事がある日は、朝一時間、休憩時間の三十分、夜に一時間書いています。休みの日は2時間〜5時間ほどです。定期的に作品を公開している期間以外は全く書きません。休むのも大事だと思っていますので」
――パティシエと小説執筆とは別のモチベーションがあると思います。まずはパティシエとしてのモチベーションを教えてください。

「パティシエという仕事は、お客様へ笑顔を与えられる仕事でとても励みになりますね。うちの店はカウンターデザートというお客様の目の前でデザートを作っていますので、お客様の様子もよく見えます。
喜んでもらうこと
がパティシエとしてのモチベーションですね」
――小説執筆のモチベーションは?
「小説執筆のモチベーションは、
面白いと思える作品を書くこと
ですね。自分で書いて面白いと思える作品が出来上がるとテンションがあがります。読者の反応が良いとさらにモチベーションがあがります。結構シンプルですね」
――なるほど。小説執筆というのは、吉岡さんにとってどのような位置づけなのでしょうか?
「小説執筆は
自分の生活の一部であり、安らぎ
でもあります。仕事をしている時、プライベートでジムへ行く時、温泉へ行く時、そういった時に
小説のことは一切頭に無い
です」
「逆に執筆のためにタブレットと向かい合っている時は、仕事のことも私生活のことも忘れて、小説しか頭にありません。物語の世界に没頭します。この
切り替えが自分のストレスを軽減してくれている
と思いますね」
「お菓子作り」と「執筆」の相乗効果

――お菓子作りと小説執筆の相乗効果はありますか?
「
相乗効果はあります。
実際小説を書き始めてから、会社のシステムや労働環境がよくなりました。お菓子に関しては直接的な影響はありませんが、幅広い視野を得ることが出来ました。また、パティシエの経験(コンクールや過去の労働環境、海外の経験)は人生経験として小説に活かせていると思います」
「ですが、お菓子作りやパティシエを小説の題材にすることはないですね。仕事関連の小説を書くと、仕事のことを考えてしまい、あまり書く気が起こりませんので…(笑)」
――パティシエと小説家の“二刀流活動”をする中で、どのような「苦労」「問題」がありましたか?
「『小説家になろう』で定期更新しているときは、基本的に20日間は毎日投稿すると決めています。繁忙期(クリスマス、ホワイトデー)に重なると体力的に非常に厳しいです…。基本的にパティシエと“野良うさぎ”をきっちり分けて考えているので、二刀流ゆえの、という意味では問題はあまり起こりません。」

「ちなみに、小説を書いていること自体隠しているわけではないので、聞かれたら答えます。ただ、お店にいる時はパティシエの吉岡なので、そちらの仕事に集中していますが。あ、お店でサインを書いた時は恥ずかしかったです。これは『問題』かもしれませんね(笑)」