「1年、育休取ります!」元社畜リーマンによる等身大“育休”エッセイが未来のパパママに勇気を与える!【作者に聞いた】
妊娠・出産に対する恐怖で育休を取得!会社の反応は……?
まーさんの妊娠当時はコロナ禍の真っ只中で、パパママ学級のようなものも全て中止になり、妊娠と出産についてKara★ageさんは知る機会がなかったと言う。
「しかも、当時の僕はすごくブラックな働き方をしていて、『24時間、365日働けます』というスタンスで働いていました。そんな働き方をしていたため、いつの間にか全くまーさんのことを気遣わなくなってしまっていたんです」
そんな中、やっとの思いで受けたオンライン講座で初めて妊娠と出産のことを聞き、怖くなってしまったそうだ。「その恐怖というのは出産に対するものだったり、産後のこと、さらには自分が妻のことを気にかけず働いているので、全くサポートができないだろうなという不安からくるもの」と話す。
どんどん出産予定日が近づくにつれ、仕事と育児準備のバランスが全く取れなくなり、精神的にも肉体的にもおかしくなっていってしまったと言う。「その様子を見て、同僚が『育休というものがあるよ』と教えてくれたんです。それで上司にそのまま育休を取りたいと相談しました」



しかし、同じ部内で育休を取ったことがある人は少なく、これから育休を取る男性もいないし、取る文化もなかった。「初めて上司に育休を取ることを伝えた時は『正気か!?』と言われました(笑)。当時は今ほど男性の育休がメジャーではなかったので、やっぱり部内でも『なんで取るの?』というような意見もありました。それでも出産や育児に対する恐怖が勝ったので、無理やり取得しました」と、当時の苦労を振り返る。
1年以内なら育休の期間を自由に選べることについては、「自分で調べて育休制度が最長1年ということを知っていました。上司に『育休、どれぐらい取るの?』と聞かれた時に、条件反射で『1年です』と回答してしまったんです。上司にも『1カ月とかじゃダメなの!?』と言われましたが、後に引けなくなっちゃってそのまま1年取っちゃいました」と天然ぶりも披露してくれた。


