オカン以外の女子と喋らず終わる、模試で女子大の判定を出す…これがリアルな「男子校の生態」だ!【作者に聞く】

生々しい下ネタはちょっと柔らかく優しめに

――書籍化に際して加筆・修正されるなかで、大切にしたことなどはありますか?

本業のCMプランナーの仕事の息抜きに男子校漫画を描いていたので、これまであまり考えずに描いてきました。そこで書籍化に際して、レベルアップの意味も込めて大事にしたのは「自分自身のキャラクターの深掘り」です。

もともと人間観察が好きだったので友人たちを客観的に深掘ることはできていたのですが、自分(コンテくん)の感情をあまり描いてこなかったんです。僕自身、ちょっとドライで斜に構えているところがあり、「自分のことを掘り下げても、みんな興味ないんじゃないか…?」と思っていて。でも、編集さんに「コンテくん自身をもっと掘り下げてみてください」とアドバイスをいただいて、一旦、ドライで斜に構えている自分を取り外して考えてみました。

そうすると気恥ずかしいと思っていたこともあまり気にしなくなり、「そういえば男子校にいたとき、みんなにかわいがってもらってたなー。それ描こう!」と思って描いたのが「男子校の姫ポジ」のエピソード。僕が周りの男子たちに姫扱いされ、かわいがられていたときのお話です(笑)。当時その状況をどのように思っていたか自分の心情をしっかり入れることで、より温度感のある男子校の生態を描けるようになったのかなと感じています。

借り人競走 1/2「男子校の生態」(KADOKAWA)より

借り人競走 2/2「男子校の生態」(KADOKAWA)より


――男子校のリアルということで際どい下ネタも多かったりしますが、書籍化に際して何か気を遣った部分などはありますか?

みんながクスッと笑える下ネタになるようには意識していますね。下ネタってそのときのノリや雰囲気、時代性…といったあらゆる要素で成立しているので、そのままを描いてしまうとちょっと危険だったりすると思うんです…(笑)。特に中学生、高校生の下ネタはダイレクトなので。そういうことも考慮して、生々しい下ネタはちょっと柔らかく優しめに描くようにはしていますね。

閉会式「男子校の生態」(KADOKAWA)より

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